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第234話 秋艶23※

鏡とこちらの身体に挟まれて、漏れそうになる喘ぎを押し殺し、ん、ん、っと首を振る祥悟の乳首を執拗に嬲った。空いているもう一方の突起も、指先で摘みあげてくにくにと弄る。 男のココが性的に感じるものなのか、智也は他の子を知らないから比較は出来ないが、祥悟はココがすごく弱い気がする。 ちゅぷちゅぷとわざと音をたて、口全体でしつこく舐りながら上目遣いに見上げる。 祥悟は固く目を瞑って、唇を噛み締めていた。 長い睫毛が小刻みに震えている。目元がうっすらと色づいていて、その表情はとても悩ましげだ。 胸の尖りはさっきより色味を増して、固く突き出してきた。摘みやすくなったソレを、指先で押し潰し逆にきゅっと引っ張り、何度かそうやって繰り返すと、祥悟は微かにいやいやをしながら小さく喘ぎ始めた。 口に含んだ乳首もかなり育って、ツンっと固くなっている。下から上へと舌で何度も掘り起こし、軽く歯をたてて甘噛みすると、祥悟はいよいよ仔猫のような甘えた声をあげて、腰をもじもじさせた。 「感じるの?これ。気持ちいい?」 「…っ、違うっ、っあ、」 「腰にじわじわくる?揺れてるよ、祥」 悔しそうに否定しようとする彼の腰をぐいっと抱き寄せる。さっきの挑発的なポーズのせいで、彼の両脚は無防備に開いていた。そこにこちらの腰を押し付ければ、脚を閉じたくても閉じられない。祥悟の身体は自分と鏡の挟み撃ちにあって、完全に動きを封じ込められたのだ。 乳首から口を離して祥悟の顔を見る。ふと、その後ろの鏡に映った自分の顔が目に入って、智也はハッとした。 祥悟とこういう行為をしている時の自分の顔を、まともに見るのは初めてだ。 なんというか……直視するのが気恥しいような、雄の顔をしていた。 こんな狂おしい目で表情で、祥悟のことを見ているのか、自分は。 智也は鏡から目を逸らし、自分の唾液で濡れた彼の乳首を見つめた。つんっと上を向いて飛び出た蕾はさっきより赤く色づいて、洗面台の照明を受けててらてらと光ってる。その誘うような艶めかしさにドキドキした。 視線を感じて上を見れば、自分を見下ろす熱っぽい眼差しと視線が絡み合う。 「じっと見んな。ばか」 「君のここ、いやらしくなってる」 指先でぷにぷにとつつくと、祥悟は目元をいっそう染めて、ぷーっと頬をふくらませた。 「おまえが、したんじゃん」 「挑発したのは、君だよ」 「そこ、感じるとか、女みたいでやだし」 「もっと感じるように開発してあげようか?」 祥悟は目を見張り、ぺしっと頭を叩いてきた。 「智也のばか。可愛くなくなった」 「ふふ。どうする?もう、やめる?」 祥悟はうー……っと小さく唸って 「勃っちまったもん。そこじゃなくてこっち、触れよ。エロくした責任取れ」 ぷいっとそっぽを向きながら、もどかしげに腰を揺らす。祥悟のソコは、薄いパンツを窮屈そうに押し上げて、存在を主張していた。

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