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第238話 秋艶27※

祥悟は少し上の空な感じで、天井を見上げた。 「ん……いいけど」 「じゃあ、触るよ、祥。両脚、抱えられる?」 祥悟は目を見開き、じっと見つめてきた。 「ここで、やんのかよ。その格好したらさ、カエルみてえじゃん」 「え?何か言ったかい?」 ぼそぼそっと口の中で呟いた彼の口に、聞き取ろうとして耳を近づける。その頭をペシっと叩かれた。 「なんでもねーし。脚、抱えんのな?」 「うん。出来ればお尻を突き出して。見えないと傷つけてしまうからね」 祥悟が眉をぎゅっと寄せた。何か言いたそうに口をもごもごさせたが、何も言わずに、素直に自分の脚をそれぞれの手で抱え上げる。 ほっそりとした美しい脚の間から、剥き出しになった彼の股間が見える。台の際までズレた白い尻が、まるでどうぞと言うように差し出された。 自分で指示しておいて何だが、これはたしかに明る過ぎる照明の下で晒すのは、恥ずかしい姿かもしれない。 そっと祥悟の表情を窺うと、そっぽを向いて目を閉じている彼の睫毛が、ふるふると揺れていた。 「苦しく、ないかい?」 「ん」 「じゃあ、触るよ。力、抜いてて」 智也はさっきのボトルを持ち上げ、とろりとした液体を指先にたっぷりまぶすと、影になってよく見えない彼の尻の狭間を覗き込んだ。 途端に祥悟の身体がビクリと跳ねる。 ……え……?まだ触ってないのに…… 祥悟の反応に驚いて顔をあげると、目元を赤く染めた彼と目が合った。祥悟はぷっと頬をふくらませて 「覗くな、ばか」 「や、でも見ないといじれないよ」 「そんなとこ、まじまじ見んなっつーの。智也のばか」 「ひょっとして……祥、照れてる?」 智也が小首を傾げると、祥悟はますます目を剥いて 「ばっ、だ、誰がっ。照れてるっつか、誰だって恥ずかしいじゃん。ケツの穴見られたらさ」 「じゃあ……見ないでほぐす?」 「見たら殺すっ」 言ってることがむちゃくちゃだ。智也はため息をついて苦笑すると 「わかった。じゃあ、痛かったらすぐに言ってね」 顔をあげたまま、手だけ伸ばして、手探りで尻の狭間に触れた。 先日も思ったことだが、固く引き締まった祥悟の小さな尻の、ここの部分はひどく小さい。 きゅっとした窄まりをオイル塗れの指先でつついても、そう簡単には侵略出来そうにないのだ。 一応、男の子の身体を抱くための知識は、念入りに仕入れている。 でも、実践は初めてだ。 緊張して指先が震えてきた。 ……落ち着け。まずは周りを優しくほぐして…… 固く閉じたここは、根気よくほぐしてやれば驚くほど大きく拡がると、ものの本には書いてあった。

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