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第239話 秋艶28※
やわやわと窄まりの周囲を優しくマッサージするようにして、少しずつ指先を馴染ませていく。
最初は擽ったがって身を捩っていた祥悟が、オイルを垂らし直した指でぐっと入口を押した途端に、ぴたっと動きを止めた。尻の筋肉がきゅっと引き攣れ緊張している。
智也は、指先はそのままに、伸び上がって彼の頬にそっとキスをした。
「怖い……?もう、やめとくかい?」
祥悟は少し視線を彷徨わせてから、こちらの目をキっと睨みつけた。
「別に、怖くねーし」
「でも祥。無理は…」
「無理とか言ってねえもん。つか多少無理しねえとこんなの出来るわけねーし。いいからこちゃこちゃやってないでさ、とっとと指、突っ込めって。怖いんじゃなくて擽ったいんだよ」
……もう……意地っ張りなんだから……。
怖くないはずはないのだ。智也自身、ちょっといっぱいいっぱいになってきてる。
さっきの興奮状態も冷めて、昂っていたあそこもすっかり大人しくなってしまった。
「わかった。じゃあ、もう一度いくよ?」
オイルを再び指先にたっぷりと垂らすと、智也は思い切ってそこに強く押し入れた。
「…っ」
つぷっと指のほんの先っぽが中に入る。
力を込めすぎて、あっと思った時には、第一関節まですっぽりハマってしまっていた。祥悟はうーともくーともつかない呻き声をあげて、持ち上げた足の先で勢い余ってこちらの肩を蹴る。
……うわっ。は……入っちゃった。
思いの外、呆気なく入ってしまったせいで、今度は乱暴に抜くわけにもいかず、智也は祥悟の表情を確かめながら、指を小刻みに揺らしてみた。
「んっくぅ…っん、ん、」
祥悟は堪えきれずに喘ぐように呻いて仰け反ったが、後ろの鏡に阻まれて逃がれようがない。
小刻みに揺らしながら、少しずつ奥へと突き入れていく。祥悟は鏡に頬を擦り付けながら、忙しなく吐息を吐き出していた
「ぁ、んあ、あ、あ、」
「祥。痛くない?大丈夫?」
問いかける度に、言葉にならない声をもらし、震えながら首を横に振る。
智也は手の平から指先へとオイルを伝わせながら、彼の内壁を慎重に探った。
正直、緊張し過ぎて、さっきから変な汗が出ている。すぽっと潜り込みはしたが、強い圧で締め付けてくるそこは、一向に拡がる様子がなかった。
……これ……拡げるってどうやればいいんだ?
下調べでは、徐々に慣らして指を2本3本と増やしていく…とあった。
……増やす?いや、無理だろ。ぎちぎちで動かすのもキツいのに?
なんとか第2関節まで潜り込ませると、祥悟はさっきより重苦しい声で喘ぎ始めた。その表情も眉をぎゅっとしかめて強ばっていて、乳首をいじっていた時のような艶っぽさはまったくなかった。
……ど……どうしよう。
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