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第243話 秋艶32※

「祥、気持ちいい?もう、我慢できない?」 智也の囁きに、祥悟が愛らしく身悶える。 「んっは…ぁ…とも、や、あっ、あう…っ」 智也はわざと根元をぎゅっと押さえて 「もうちょっと我慢してね。君のここ、すごく柔らかくなってるから」 「あうっ、あ…っはぁっ、智也、やだ、も、無理ぃ…っ」 祥悟は涙をぽろぽろ零して、焦れまくって激しく身をよじる。 「ここ、感じるんだね、可愛いな、祥。もっと感じて?俺の指で、もっと気持ちよくなってよ」 智也は指の動きを激しくした。 中が火傷しそうに熱い。 指2本をきゅうきゅう締め付けてくる。 この熱い蜜壺の中に、既にはちきれそうになっている自分のペニスを咥え込ませたら……。 想像するだけで、腰の奥がじわりと甘く痺れて堪らなくなる。 智也は指を広げて、バラバラに掻き回し始めた。 指先が、時折感じる場所に当たるのだろう。 祥悟は腕にきゅーっとしがみついてきて、自らも腰を妖しく振りたてている。 自分の愛撫が、可愛い想い人を狂い悶えさせている。なんて幸せなことなんだろう。 不意に、遠くで誰かが自分を呼ぶ声が聴こえた気がした。 でも今は、それどころではない。 ……うるさいな。邪魔しないでくれ。 智也は聴こえない振りをしてやり過ごすと、四つん這いになって可愛いお尻を突き出している彼の後ろからのしかかった。 反り返ったその白い背中は美しい弧を描いている。指の動きに合わせてくねくねと動く小さな尻が、まるでこちらの劣情を誘っているようで、可愛くて愛おしくて仕方ない。 智也は、背後から彼の耳朶を唇でそっと挟んで囁いた。 「そろそろいくよ、祥。君の中、入らせて?」 「ああんっあ、あぁ、と、もやぁ、」 髪を振り乱し、甘い喘ぎ混じりに自分の名を呼ぶ祥悟。やっとだ。やっと君と、ひとつになれる。 智也は震える吐息を漏らすと、自分のペニスに手を添えて、いやらしく収縮するその小さな窄まりに、ぐっと押し当てた。 「祥…いくよ。愛してるよ、祥」 くちゅっと微かな水音がして、己の怒張が熱い肉を割り開く。 ……ああ……すごいっ……溶けそうだ……。 「……もや、おい、智也ってば!」 耳元で炸裂した怒鳴り声に、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けて、智也はカっと目を見開いた。 心臓が耳元にあるみたいに煩く鳴っている。 「目覚ませって。大丈夫かよ?」 肩を捕まれ乱暴に揺すられる。 智也は呆然と見開いた目で、すぐ目の前の綺麗な顔を言葉もなく見つめた。

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