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第244話 秋艶33※

夢だったのだとは、すぐに理解した。 だが、あまりにも生々しい淫夢で、しかもその相手が、自分に覆いかぶさって心配そうに顔を覗き込んできているから、なかなか現実に戻れない。 「ぁ……」 「おまえ、大丈夫?すっげーうなされてたし。汗びっしょりじゃん」 祥悟の息が顔にかかる。 さっきの夢の中の彼の顔と重なる。 智也はごくりと唾を飲み込むと 「あ……ああ、大丈夫だ。ちょっと、変な夢見て…」 祥悟はまだ気遣わしげな目のまま、小首を傾げ、手を伸ばしてくる。咄嗟に思わず目を瞑ると、その手が前髪をかき分けて額に置かれた。 「熱は……ねえよな。夢でうなされてただけか」 智也は目を開き、無言で頷いた。 祥悟はようやくほっとしたようにため息をつき 「はぁ~。もう、びっくりさせんなよな。なんかうるせえって目覚ましたら、おまえ、すっげ荒い呼吸してんだもん。苦しそうにうなってるしさ、起こしても起きねえし、マジでビビった」 そうか。自分は苦しそうだったのか。 夢の中ではあんなにも……幸せだったのに。 ……というか……うわぁ……。 本人がすぐ横で眠っているのに、なんて夢を見てしまったのだろう。 欲求不満にも程がある。 智也はそっと、自分の股間を手で探ってみた。 大丈夫。何ともない。いや、朝の生理現象は起きているが、うっかり粗相はしていなかった。 「今……何時?」 「んー。6時過ぎ」 「そっか……。まだちょっと早かったね。起こして……ごめん」 祥悟はまだ覆いかぶさったままで、額に置いた手を頬へと滑らせ 「上書き、足んねえんだろ?おまえさ、正直に言えよ。やっぱちんことか触られたんだな?あいつに」 智也はきょとんと彼の目を見つめた。 ……えっと、なに?なんの事だ? 何を言ってるのか咄嗟に分からず、答えないでいると、祥悟はむすっとした顔になって舌打ちして 「ちっ。あの下衆野郎、やっぱ早めに追い出しとくんだった。他にも被害出ねえうちに手、打つか」 「祥?それって……」 祥悟はもぞもぞと動いて、こちらの腿の上に完全に馬なりになると 「まだ時間あんなら、上書きの続きな。やっぱ昨夜やっときゃよかったし」 独り納得して意味のわからない言葉を呟くと、急に伸びてきた手がこちらの股間を鷲掴みにした。 「っっっ」 寝間着代わりの薄手のスウェットパンツと下着の上から、生理現象で少し硬くなったソコをいきなり握られた。 びっくりして声も出ず、ビクンっと身体が跳ねる。 じっと見下ろしてくる祥悟は、何故かちょっと楽しげな目になって 「朝勃ちしてんじゃん」 ふふんっと笑うと、ウエストゴムに手をかけ、下着毎スウェットをくるんと剥いてしまった。 ……ちょ、っと、待って、祥

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