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第302話 秋艶89※
祥悟は手を伸ばしてきてソコに触れると
「やっぱおまえの、デカいじゃん。これって、マックス?え、嘘だろ……入んのかよ……こんなの」
呆然と呟く祥悟に、智也は眉尻を下げた。
デカいと言われたのは男として嬉しいのかもしれないが、祥悟がやっぱり止めると言い出しそうで怖い。
ここまで来て、やめるのはちょっとせつない。
いや……かなり、せつない。
「怖いかい?祥……」
恐る恐る問いかけると、祥悟は我に返ったような顔でこちらを見上げて
「なに、その情けねえ顔?今更やめるわけ、ねーじゃん」
「でも、」
「俺ん中、それでいっぱいにしてくれんだろ?めちゃくちゃに、かき回してくれるんだよな?」
念を押しながら祥悟はくすくすと笑って
「ちょっとビビったかも。でも大丈夫。きてよ、智也。俺の中に、きて?」
「祥……」
差し出してくる祥悟の両手の指を、互い違いに絡め合わせる。彼はふふっと笑ってぎゅっと強く握り締めてくれた。
「いくよ……」
手を外し、祥悟の両脚をぐいっと持ち上げ、深く肩に担ぎ直す。
張り詰めた自分のペニスは、入れた瞬間に暴発しそうだ。
智也は深呼吸して気持ちを沈めると、祥悟の窄まりに自分の昂りをあてがう。
クチュ……っと水音がして、その場所に自分のペニスが口づける。祥悟がビクッと震えてこちらの腕をぎゅうっと掴んできた。見下ろす彼の表情は平然を装っているが、平気そうな強がりを言ってみても、やっぱり不安なのだろう。
自分だってそうだ。
でも、もう止めてあげられない。
……祥。君が、好きだ。大好きだよ。
智也は小刻みに腰を揺らしながら、少し力を込めて押し入れてみた。
「んっんぅ…っ」
祥悟が苦しそうな声をあげる。智也はすかさず腰を引いた。
「痛い?」
「っ、だい、じょぶ、もっと、こいよ」
智也は頷いて、もう一度あてがった。じわじわと先を馴染ませていく。祥悟はきゅっと眉をキツく寄せて、唇を引き結んでいる。少しずつ少しずつ、狭い隘路を割り開きながら進む。祥悟は鼻から、んくぅ…っと鳴き声を漏らしながらも、必死に声を堪えている。
可哀想で辛くなってきた。
「祥、少し休…」
「つ、づけ、て…っぁっは…っ、その、まま」
「でも、」
「いい、から……っこいって」
はぁはぁと荒い息を吐き出し、祥悟が手を伸ばしてくる。その手を掴むとぎゅうっと握られ引っ張られた。バランスを崩して、前のめりになり、焦って祥悟の顔の横に手をついた。
「んんっ、ぁあっ」
今の動きで、ペニスの先が勢い余ってのめり込む。焦って体勢を立て直し腰を引こうとすると、祥悟が腕を掴んで縋りついた。
「ゆ、っくり、…っはぁ、は、されると、きつ、い、一気に、…っぁ、こいったら」
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