319 / 349
第319話 君という鎖6※
「んあっ、とも、や…っは、ぁ……も、いい…っそれ」
「でもまだ指2本だよ」
「んんっく…っぅ、はぁ、はぁ…も、いい、い…いれろって」
祥悟は指を咥えこんだ尻を、もどかしげに揺らした。握り込んだ前からはとろとろと愛液を零して、智也の指を濡らしている。
「ほんとうに、大丈夫?」
祥悟は荒い息を忙しなく吐き出しながら、こくこくと激しく頷いた。
「……じゃあ、いくよ…?」
智也はペニスから手を離し、素早くゴムをつけると、その上からローションをたっぷり垂らした。
背中に覆いかぶさって、指を抜き取った直後の柔らかく開いた窄まりに、自分の熱の先を押し当てる。
「…力、抜いてて」
「ん…っ」
じわり…と腰を進めた。祥悟のソコは異物の侵入を拒んで引き攣れている。ぐ、ぐ、っと小刻みに馴染ませながら、背中に身体を預けて包み込むようにして腰を突き入れていく。
「んんんぅっ……んぅっ」
祥悟の重苦しい呻き声に、智也はぴたっと動きを止めた。
まだちょっと早かっただろうか。
躊躇していると、祥悟の腰がくいっくいっと艶めかしく動いて
「や、とめん、な、あ…っ…もっと、こいって」
「でも、」
「壊れねえ、し。もっと、…ぐいぐい、こいよ…っ」
焦れったそうな声は強がりではなさそうだ。
智也は前に回した手で胸の尖りをまさぐりながら、腰の動きを再開した。
「ああ…っく、ん、んぅ…っ」
ついていた肘の力が抜け、祥悟はガクッと項垂れて枕に突っ伏すと、漏れ出る呻き声を自分で封じながら、促すように腰をくねらす。
んく、んく、と呻きながらも、貪欲に貪ろうとするような祥悟のいやらしい腰つきに、煽られて下腹に一気に熱が溜まった。
「だめ、だよ。そんなあ…お、らない、で。ひどく、しちゃうよ?」
込み上げてくる甘苦しい欲情を抑えて、掠れ声でたしなめると、祥悟は顔をあげ、あだめいた流し目を寄こして
「ガツガツ、っこいって。ぁ…っ奥、までっ」
まだ苦しげなのに、妙に艶めいた眼差しで薄く笑いながら挑発してくる。
……もうっ。人の気も知らないで。
こっちは必死で自制しているのだ。
酷くしないように。
辛くないようにと。
そんなにされたら、もう抑えきれない。
熱い粘膜の絡みつく誘惑に抗えない。
智也は蠢く細腰を両手で押さえつけて、ぐぐっと一気に奥へと押し入った。
「んんんっっあぁーーっ」
髪を振り乱して、祥悟が仰け反る。
すごい力で締め付けられて、息が詰まった。
ともだちにシェアしよう!