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第331話 君という鎖18※

すいっと逃げるこちらの手に、祥悟はちょっと悔しそうな顔をしてソコを擦りつけてくる。焦れったくて自然にそうなるのだろうが、その動きがなんともエロティックだ。さっきは寝癖で幼く見えていたのに、昂ってくると一気に色っぽさが増す。 そのギャップが、また堪らない。 「祥。気持ちいい?ここ、こうすると」 薄い布地で昂りをすっぽり覆って、先っぽを指先で優しくふにふにと撫であげる。 「ん…っく、んぅ…」 気持ちいいのだろう。仔猫が甘えるような声を微かにもらし、こちらの腕をぎゅっと掴み締めてくる。 「祥……えっちだね、君。シャツが濡れて透けて見えちゃってる」 「んん…っ」 祥悟のペニスは完全に勃ちあがって、先走りの涙を零していた。先端をすっぽり覆ったシャツに染みが広がっていく様子はすごく隠微だ。 「や…っ、ちょく、せつ…っ」 恥ずかしいのか頬に朱を散らし、祥悟はむずかるような声をあげた。 「直接、触って欲しいの?」 素直に認めるのが悔しいのか、祥悟は若干そっぽを向きながら、こくこくと頷いた。 「だめ。まだだよ。こうすると君、すごく感じるみたいだ」 言いながら自分が煽られて下腹に熱が溜まっていたが、それを必死に堪えながら、智也は更に焦らしてみた。 きゅっと目を細めた祥悟が睨み上げてくる。緑がかった瞳が潤んで、煌めいた。 智也は布ごと根元から先端へとゆっくり扱き、撫で下ろしてまた扱きあげ、それをしつこく繰り返す。 祥悟の吐息混じりの掠れた喘ぎは、もう止まらなくなっている。 手の動きに合わせて細い腰がゆらゆらと揺れた。 「んぅ…っあ、んぁ、……あ、ぁんぅ」 甘い喘ぎに切羽詰まった色が滲み始めた。 シャツは濡れそぼち、くちゅくちゅといやらしい水音を奏でている。 「んっは、ぁ、とも、や、……んんぅ…ぁ、イっちゃ、うから…っ、」 とうとう祥悟が音を上げる。腕にきゅっと爪をたて、せつなげに身を捩り始めた。 「いいよ、イッても。シャツで受け止めてあげる」 祥悟は震えながら首を振って 「やっだ、まだ…っイかないっ」 祥悟は怒ったように吐き捨てると、ギリギリと腕に爪をたててきた。 ……もう……意地っ張りなんだから。 そういう所も震えるほど可愛くて愛おしいのだが。 「そう。じゃ、どうして欲しいの?」 祥悟は手の甲で口を押さえてうーうー唸ると 「おまえの、ぶっといの、突っ込んでよ」 「欲しい?これが」 智也は腰を突き出して、祥悟の昂りに自分のトランクスの前を押し付けた。 「……っ、おまえだって、エロく、なってんじゃん」 「うん。君がすごく色っぽいから、大きくなってしまったよ」

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