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第332話 君という鎖19※
「おまえって、ムッツリだろ…っ」
祥悟はぷすぷす怒っている。照れ隠しなのだろう。
「怒らないで、祥。君の中に入っても…いいかい?」
智也は苦笑して、股間を祥悟の雄にゆるゆると擦り合わせた。
祥悟はキツい目で睨みながら、手を伸ばしてきて、トランクスの膨らみをぎゅっと掴むと
「入れて。おまえのこれ、欲しい」
「わかった」
智也は握り潰されないように腰をひいて、祥悟の身体をぎゅっと抱き締めた。
「んっ、んむぅ…っは、んぁ…っ」
細い腰と小さな尻の丸みが、くねくねと悩ましく揺れる。
ダボシャツを着たまま、祥悟は両手をベッドについてこちらにお尻を向けていた。
その尻の狭間に智也は指を差し込み、ローションをたっぷり塗り込めて、丁寧に柔らかくほぐしていく。
「んっはぁ……ぁ、とも、や、……も、いい…っ」
「痛くないかい?」
祥悟は首を横に振って
「ん、んぅ…っ、いれ、いれて…っもっ、突っ込めってっ」
イってしまいそうになる度、祥悟は自分のペニスの根元をぎゅっと握って全身を震わせる。そのポーズがまた艶めかしくて、見ているだけでこちらの熱もあがるのだ。
「もう…限界……?」
後ろから覆い被さって、耳の後ろに息を吹きかけ囁いた。祥悟はぷるるっと震えて首を竦め
「んっ、ばっか、それ…っすんな…っ、」
自分の前をきゅっと握って、くぅくぅ唸る。
「祥……もうイきそう?入れたら出ちゃうでしょ」
耳朶を甘噛みしながら尚も囁くと、祥悟はくるっと後ろを振り返り
「おまえ…っ、意地悪だろ…っ」
キツく睨まれて智也は潤んだ目元にそっとキスをすると
「ごめん。もう、焦らさないよ」
指を慎重に抜き取り、代わりに痛いほど勃ちあがったソコを窄まりに押し当てた。
「お尻、もうちょっとあげられる?」
「ん…っ、」
「力抜いてて。一気にいくよ」
智也は高く尻を掲げた祥悟の細い腰を両手で掴むと、角度を調整しながら腰を突き出した。
「んんっんぅ…っ」
こちらも余裕はない。でも初めてよりは勝手が分かっている。
暴発しないように気を散らしながら、ゆっくりと入口に馴染ませ、ぐぐっと押し込んでいく。
祥悟は呻きながら、シーツに顔を埋めた。
「んんぅ…っ、んー……」
祥悟のソコはキツイが柔らかくほぐれている。濡れそぼつ粘膜が自分の昂りを包み込んで絡みついた。
……ああ……。
気持ちいい。すごく熱い。混じり合って溶ける。
また祥悟と、ひとつになれるのだ。
智也は眉を寄せ、中の感触を集中して味わう為に目を閉じた。
絡みついた祥悟の内壁が、きゅうきゅうと収縮している。己のモノを複雑な動きで飲み込んでいく。
……祥……。
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