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第345話 君という鎖31※
祥悟はぷっと頬をふくらまして
「なにそのドヤ顔。……ムカつく」
祥悟はローションの蓋を外すと、とろりとした中身を指に垂らしてくんくん匂いを嗅いだ。首を傾げてから手を後ろに回して尻の狭間に指先を持っていく。
……え。自分でするの?
真顔でお尻を触っている祥悟を、智也は呆然と見つめた。
「祥。瓶、貸して?俺が、」
「ん…っ」
微かに呻いて眉を寄せる。指の動きはこちらからでは見えないが、指先を突っ込んだらしい。
「祥、だめだよ。傷ついちゃうから。俺がほぐしてあげるから、それ貸して?」
重ねて言うと、祥悟はしぶしぶ、瓶をこちらに渡した。智也は瓶を取り上げると指先にたっぷり垂らして
「お尻、あげてみて?」
「ん」
祥悟はシーツに手をつくと、猫が伸びをすりような体勢になる。
「力、抜いててね」
智也は囁いて指で窄まりの周辺を探った。ローションを塗りながら、周りから揉みほぐすようにして優しく馴染ませていく。
「……ん、……ん」
「どう?痛くない?」
祥悟は微かに唸りながら頷いた。
慎重にほぐしながら、指先を少しづつ挿入し押し広げていく。
「んぅ…っん、」
時間をかけて指を増やしながら揉みほぐすと、祥悟の呻き声に甘さが出てきた。
「どう?ここ、感じる?」
指にあたるしこりを挟んで揺すると、鳴き声が強くなる。尻を揺らして悩ましげに腰をくねらせた。
「ん、んぅ…っ、熱い…っなか、んぁ…っ」
温感ローションは天然成分の物にこだわって吟味した。直腸に入れるものだから安全でなるべく刺激のないものを選んだつもりだが、キツくないだろうか?
智也は祥悟の反応を見ながら、指を3本に増やして腔を押し広げていく。小さな窄まりは収縮しながらこちらの指を食い締めて、複雑に畝り始めた。
「っあ、っは、も、入れ…」
「痛くない?」
祥悟は腰を震わせながらこくこく頷く。
「んっ、ん、突っ込め、…って」
「わかった」
智也は指を蠢かしたまま、もう一方の手で自分のスラックスの前を開いた。祥悟の悩ましい動きと甘やかな声に煽られて、自覚している以上に興奮してしまっている。焦る指先でようやくファスナーを下ろして前を開くと、ずり下ろそうとした下着が屹立の先に引っかかってしまって、片手では上手くいかない。
……こら、落ち着けよ。
苦笑いしながら自分の息子に心の中で言い聞かせ、祥悟の腔から慎重に指を抜き取ると、両手で下着ごとスラックスをおろした。勢いよく飛び出したソレはしなり、張り詰め過ぎて痛いぐらいだ。
「祥、いくよ?」
智也は掠れた声で囁いた。
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