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第33話 井上を攻略(2)

「帰りたかったら言うことを聞いて俺を楽しませるんだな」 「はぁ、はぁ、はいぃ…」 俺はベッドに座っている井上の膝の上に向かい合うように座った。 井上はいきなり接近してきた俺にまごついていた。 両耳を掴んで顔をそむけられないように固定する。 目に更に力を込めて暗示を強くかける。 「お前、俺が怖いか?」 「怖い…怖いぃ…ああ、なんで生きてるんだ…死んだと思って…はあぁ…でも綺麗だ…その格好エロすぎるだろ…いや、なんで…」 「気持ちよくなりたいか?」 「なり、なりたい…だけど怖い…やめてくれ…お願いだから気持ちよくしてぇ…ちが、ちがう…」 井上は恐怖と、俺が無理やり引きずり出した性欲が入り混じって感情が混乱していた。 パドルを横一文字になるように両手で持って、井上の首に当てる。 そのまま俺は体重をかけて井上を押し倒した。 「く、くるしいよ…やめてくれ大門」 「お前ごときに呼び捨てられるのは虫酸が走る。亜巳様と呼べ」 「は、はいすみません亜巳様…ぐぅ」 「気持ちよくなりたいか?言え」 「はい、亜巳様!気持ちよくなりたいっ!なりたいから、止めてください…うう」 俺はパドルを井上の首から離す。 井上はゲホゲホとむせた。 俺はパドルを放り捨て、井上の頭を鷲掴みにして口づけした。 本当は気乗りしないが、完全に井上を攻略するため俺に絶対逆らえないようにする必要があった。 ちっ、なんで俺がこんな奴とキスしないといけないんだよ…。 「んっんぅ…ふっ」 俺がちょっとキスしただけで井上は激しく興奮し、必死で俺の口腔を犯してくる。 ピチャピチャと音を立てていやらしく舌が蠢く。 キモチワルっ…ヒルでも入ってきたみたい。 賀茂さんや坂本としたときは気持ちよかったのにな? 井上はすっかり目がとろんとして恍惚となっていた。 口を離すとどちらのものかわからない唾液が溢れた。 「ああ、亜巳様…なんでもしますから…気持ちよくしてくださいぃ」 これでよし。完全に落ちたようだ。 「そうか。じゃあ気持ちよくしてやるよ」 俺はそう言って坂本に目で合図する。 坂本は道具の入ったアタッシュケースを持ってきた。 中には大小のディルド、アナルプラグ、ローターなどが入っていた。 一般男性に使うには違和感のある品々だが、完全に催眠状態のようになっている井上はそれを見ても特に反応もしなかった。 「これにしようかな」 俺は井上の尻の穴を坂本に準備させた。 井上は猿轡を付けていなくてももう無駄に叫んだり嫌がったりしなかった。 たまに気持ちよさそうにうめき声を上げるくらいで、大人しく足を開いて尻を解されている。 「亜巳様できました。どうぞ」 坂本の準備が終わった。 俺は手にした細めのディルドを井上の尻に押し当てた。 「欲しい?」 「はぁ、はぁ、ほしいっほしいですっ」 「じゃあ俺に誓って。絶対どんなときも俺に逆らわないと」 「勿論です!誓います。お役に立てるならなんでもします!だから入れてぇ!!」 「ふ、良いよ」 ぐっと力込めて無機質な棒を井上の中に突き入れる。 坂本が解したので抵抗なくぬるぬると入っていった。 「あぁあああっああ!ぐ、あ…」 「どうしてほしい?」 「あっあっ、ひぅ、動かし…中ぐりぐりしてください…」 言われたとおり、ぐりぐりと動かす。 「ふぅっああ!ああんっ気持ちいいですっ♡あぅ、ああっ♡」 穴の中でローションがぐちゅぐちゅと泡立つ音がする。 「井上、こんなんで気持ちよくなっちゃう変態だったんだね」 「はい、俺は変態ですっ。亜巳様にぐちゃぐちゃにされたい変態です!ああ、もっと!」 「あはは、ちんこ触ってないのにびしょびしょじゃん。恥ずかしい。ほらっ」 ぐちっぐちぐちっ ディルドを抜き差しし、勃起してガチガチのペニスも擦ってやる。 「ああああ!ヒィ!気持ちいいっぃく!ひぃ、いぐぅ!!おっおお!」 「いーよ。イッちゃえ」 「ああ!ん、ぉお、お、きもぢいぃ、でる!尻穴突かれて精子でるぅ!!!」 「うわ…井上エグいイき方するな~。坂本ちゃんと撮れてる?」 「はい。いい感じに撮れてます」 いつのまにか坂本が背後からGoProで撮影していた。 「スマホで写真も撮っておきますか」 「うん。じゃあよろしく」 俺はタオルで汚れた手を拭く。 「あとは始末しておきますから、亜巳様シャワーどうぞ」 「そう?じゃあお願いするね」 俺は射精してどろどろになっている井上を置いてバスルームに向かった。 はぁ、上手く行ってよかった。でも、なんか疲れるな。

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