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第48話 純【職業:女王様】

小山田のマンションに引っ越す件については、賀茂さんは勿論だよと言ってOKしてくれた。 そして、年明けに引っ越すことになった。 元々俺の荷物というものは殆ど無いし、小山田の部屋には家具が一通り揃っているため簡単な引っ越し作業で済みそうだ。 そしてそれとは別に、復讐に関しても進めて行かなくてはならない。 次のターゲットはいよいよ仁乃と阿久津だ。 一筋縄では行かないため、今回は倶楽部Salomeから助っ人を頼むことになった。 「亜巳~~~!はじめまして!やっと会えた~♡」 「はじめまして、よろしくお願いします」 「うわ、本当に高校生にしか見えない!すごいね、これで24歳?あ、誕生日来た?25歳?肌の艶ヤバ」 「あはは…」 「僕は純だよ。ジュンって呼び捨てしてね。同い年だから」 「わかった。よろしく」 純はSalomeの先輩女王様だ。 背格好は俺とほぼ同じぐらいで華奢なタイプの男性。 ピンクベージュに染めたセミロングヘアに、アッシュブラウンのカラコンを入れていてアニメから出てきたみたいな美少年顔だった。まるで天使みたいな見た目だが、性格は結構キツくて、女王様としての手腕もかなりのものだと賀茂さんが言っていた。 俺としては、周りにゴツい男ばかりだったので華奢で可愛らしい友人ができてちょっと嬉しかった。 しかも純は俺にすごく好意的で、兄弟みたいに仲良くしてくれて、一人っ子な俺はその点についてもテンションが上がった。 「じゃあ、早速練習しますか~!」 賀茂さんの書斎の隠し部屋に久々に行くことになった。 賀茂さんは今日用事があって、最初の対面時は居てくれたがその後すぐに出掛けていった。 なので、今日は純と2人での練習だ。 俺と純は体型がほぼ一緒なので、俺用のコスチュームから純の分も好きなのを選ぶことにした。 「わ~~いろいろあるね。僕はランジェリーが好きだからこれにしよっと」 選んだのはピンク色の花柄レースのランジェリーだった。 フリルがたくさんついていてガーリーなデザイン。 俺はちょっと恥ずかしくてこういうのあまり着ないんだけど、純が着たらめちゃくちゃ可愛くて似合っていた。 「すごい可愛い…」 「ありがとう♡亜巳もすごく可愛いよ~」 俺は黒いランジェリーにした。形は純のものとお揃いで色違いだ。 「なんか僕たち双子みたいじゃない!?」 鏡を見て純ははしゃいでいた。 「じゃあはじめよっか!今日何やるか賀茂さんに聞いてる?」 「いや、なんにも。全部純に任せれば良いとだけ聞いてるよ」 「そっか。びっくりしないでね?今日は亜巳が僕とえっちするよ」 「え…?」 「亜巳童貞でしょ?僕に挿れてもらうからね」 ええええええ?! 「なんで??」 「うーん、難しいんだけどさ、挿れる側もできないと完璧な女王様とは言えないんだよね」 「そうなの…?」 「いや~、なんか僕すごくいけないことをしてる気分だよ。賀茂さんなんで先に言っておいてくれないんだよ~」 「本当にね…」 俺、ちゃんとできるかな?

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