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第6話
やっと仕事も落ち着いてきて、1日フリーな日が出来た。
「纏めて買い出しにでも行くか…。」
"ピンポーン"
チャイムが鳴り、不思議に思いながら玄関へ向かう。
本来オートロックのマンションである為、直に部屋のインターホンが鳴ることは無いはずだった。
「こ、こんにちは…あ、お出かけのご予定ですか?出直しますね!」
そう言って慌てて帰ろうとしている遊馬の手を、辰巳は思わず捕まえていた。
「ぁ、あの」
何も言わずに掴まれた手に、遊馬はどうしていいか分からなくなっているようだ。
「あぁ、悪い。」
パッと手を離し、辰巳は頭を搔いた。
「出かけるついでだ、飯でも一緒にどうだ?」
辰巳は自分でもよく分からないまま、遊馬を食事に誘ってしまった。
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