3 / 76

第1話 組織の囚われ人

「‥‥てくれ…」 「なんだ?」  言いたくないのに無意識に口から出てしまう。目の前にいる男の視線だけで犯されているようだ。 先程から脳内はどうやって犯されるのかという事ばかり考えている。 「…助けてくれ。体が熱くてつらい。誰でもいいから…犯してくれ」 「素直になった褒美だ。相手してやる。溜まってる奴が多いから犯し尽くしてやる」  男が舌なめずりをして値踏みするように見つめてくる。梁から鎖を外され、手枷を嵌めた状態で四つん這いになるよう指示された。素直に従い、恥ずかしげもなく床に手をつく。  沢山の手が体を這いまわり、その感覚だけで期待するように体が疼く。自分の体が意思とは関係なく、本能に従順になっていくのがわかった。 「っ‥う…はぁ‥ン…」 「ボスに抱かれる前に味見してやる」  耳元で囁かれる低い声だけで、内側から湧き出るような快感を感じる。 あっという間に衣服を剥ぎ取られ、男たちに裸を晒した。浅ましく茎から精液が溢れ出ている。 「もう感じてるのか。淫乱だな」 「く…ッ…早く…触ってくれ」 「その顔たまんないな。壊してやりたくなる」  その顔といわれても自分がどんな顔をしているのか分からない。ただ早く気持ちよくなりたい。犯されて感じたい。そういうことしか考えられない。 一人目の男に胸の尖りを摘まみ転がされた。乳首がこんなに感じる部位だとは思わず、甘い嬌声が漏れる。 「ぁあ‥ン‥っ…は、っ…あぁ…」  二人目の男は茎を握り上下に扱いてくる。直接的な刺激に、気持ち良すぎて先端から蜜を溢れさせる。 「ひぁ…ああ‥っ…ン…」  三人目は後孔に何の準備もしないまま、熱い昂りを突き入れてきた。快楽をかき消すような痛みに意識が一気に鮮明になる。お尻が裂けたような感覚に顔が歪む。 「っい‥痛ッ…ぃ‥ん‥」 「あぁ…中締め付けてきやがる。もう躾済みだったか」  男の声に首を横に振る。そんなはずはない。こんなこと初めてだ。初めてなのに奥からどうしようもない快楽が襲ってくる。 「やぁ‥ん‥っ‥あ…ぅ…」 「おら、ケツ振りやがれ!穴でイかせてやる」 「んあ…ぁ‥う…ッ‥ふっ…」  男の言われた通りわけもわからず夢中で腰を振る。いつの間にこんな風になったのだろう。そんなことどうでもいい‥気持ちよければ何でもいい。もっともっとと強請るように後孔を締め付ける。 「っう‥締め付け、スゲ‥おい‥中に出すぞ‥っ‥く!」 「ひゃ…ぁ…ん、ぁあ!!」  一層強く締め付けると中に熱い液が吐き出された。強い射精感に襲われ、自身も熱を吐き出す。 「はぁ‥はぁ…」 「おい、次俺にも入れさせろよ」 「わかってる。んなに、焦るんじゃねぇよ…」  息を整えていると男たちが言い争いを始め、次の準備ができないまま別の男の茎が押し入ってくる。達したばかりで刺激が強すぎて、強い吐精感に襲われた。 「ッああ!…まだ‥だめっ‥」 「んなこと言って締め付けて来てるじゃないか‥ほら!」  激しい律動を繰り返され、頭が真っ白になる。こんな快楽を感じたらもう逃げ出せない。 「あああ‥ッ‥や、ぁ…」 「腰動かせ、ちゃんと奉仕しろ!」  尻を叩かれる刺激すらも気持ちがいい。自分にマゾヒストな一面があったのだとこの時まで気づかなかった。 「いっ‥ぁ…ん‥ぅ‥ああ‥」 「もう…イっちまうな…お前の中すげぇ‥いい」  激しく腰を打ち付けられ、行き来する昂りが性を吐き出すのを感じ、後孔を強く締め付け自身も再び絶頂へと登りつめる。そんなことを繰り返され、時間の感覚や判断が鈍る。 もう何時間こうしてしているのだろうか…

ともだちにシェアしよう!