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第1話『夏祭りの夜に』(6)蒼汰×夏葵(※)
〜side.蒼汰 〜
「本当にいいのか」
夏葵 を抱きしめながらゆっくりベッドに寝かせると、顔を真っ赤にしながらうなずいた。
「痛い事や嫌がる事はしないからな」
髪を撫でてやると、安心したように微笑んでまたうなずいた。
がっついて怖がらせないよう、触れるだけのキスをしながら少しずつTシャツの上から体を撫でた。
布の余ってるダボっとした感じや、短パンからすらっと伸びた白くて華奢な脚が好みのツボだ。
「蒼汰…」
脱がせて…と、俺の手を導く夏葵。
何度も口づけながら、少しずつ脱がせた。
「夏葵…キレイすぎだろ…」
『可愛い』か『キレイ』かで言ったら『可愛い』感じだったのに、裸になった夏葵は直視できないほど色っぽくてキレイだった。
透き通るように白くて滑らかな肌、しなやかな手脚。桜色の乳首、華奢な腰、それから形の整った可愛い性器。
顔だけじゃなくて体も好みだった。
夏葵の裸をオカズにしたら何度でも抜ける気がする。
ビジュアルだけでもエロいのに、甘えるような仕草や表情、誘うような腰つきにそそられて、俺の下半身は一気にお祭り騒ぎだ。
「あ、ありがとう…」
蒼汰も見せて…と、俺のパンツを脱がせる夏葵。
完全に勃起した俺自身を目の当たりにした夏葵は、恥ずかしそうにしながらも欲を含んだ瞳でそれを見ていた。
「蒼汰…すごい…」
夏葵の腰を抱いて、下半身同士を擦りつけると、夏葵の小さな唇から甘い吐息がこぼれた。
「硬くて大っきい…」
すっかり欲情した顔で、自分から腰を揺らして押しつけてくる。
キスをねだるから舌を入れると、嬉しそうに舌を絡めてそれに応じた。
何となくそうだろうとは思ってたけど、夏葵は男を知っていた。
夏葵が処女でも処女でなくてもどっちでもいい。
贅沢を言えば初めての男になりたい気もするが、俺自身が童貞でない時点でお互い様だ。
お互い経験がある分、流れや力加減、自分の気持ちいいところ、好きな事、苦手な事がわかってるから、きっといいセックスができるはずだ。
夏葵を抱きしめながら、上顎を舌でなぞったり、硬くなった乳首を指先でつまんで揉んでやったりすると、吐息混じりの艶っぽい声で喘いだ。
「あっ、そうた…もっと…」
夏葵は胸を愛撫されるのが好きなんだ。
よし、いくらでもしてやるぞ。
嬉しくなって、両方の乳首を交替でいじりながら、先走りでしっとりした夏葵自身を握って扱くと、夏葵も俺の性器に触れた。
「蒼汰はどこが好き?先…?それとも裏筋…?」
嬉しそうに俺を見つめながら大胆な手つきで俺自身をまさぐる。
俺の反応を見ながらあちこちを撫で回した後、絶妙の力加減で扱き始めた。
「あっ…夏葵…」
夏葵の絡みつくような指の感触が気持ちよすぎる。
今イッたら早漏すぎるだろ…。
心の中で九九を唱えてイカされそうになるのを必死で堪えていると、夏葵が耳元に唇を寄せてきた。
「ねぇ…舐めて欲しい?」
俺の耳たぶを甘噛みしながら夏葵が囁いた。
何だよ、そのエロいの反則だろ…。
「い、いいのか…」
「うん、いいよ。ちょっと待ってて」
夏葵は俺の頰にチュッとキスをすると、体を起こして、横になったままの俺の脚の間におさまった。
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