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第2話『9日間限定の恋人』(16)俊哉×凪彩(※)

〜side.俊哉(としや)〜 「(とし)くんの裸…エッチ…」 恥ずかしそうにしながらも、凪彩(なぎさ)の目は俺の下半身に釘付けだ。 ここまで物欲しそうにガン見された事がないから、何となく気恥ずかしい。 「凪彩の裸もヤラシくてキレイだ」 何度か触れた事はあったけど、脱いだらさらに華奢だった。 胸も腹も全体的に薄くて、日焼けをしていない肌は透けるように白かったし、傷一つなかった。 体毛もさほど生えてなくて、パッと見た感じは子供っぽい体つきなのに腰から尻のラインはしなやかで、妙に色っぽかった。 「えっ、あ…見ないで…!」 慌てて身を縮めて隠そうとする凪彩。 俺の裸に夢中で、自分が全裸だって気づかなかったんだろうか。 「見ないと触れないだろ」 抱き寄せて耳元で囁くと、耳まで真っ赤になった。 初めて触れた凪彩の素肌は、キメが細かくて滑らかで…同じ男の人体とは思えないほどの手触りだった。 緊張をほぐすように背中をトントンして、ゆっくり撫で続けると、少しずつ力が抜けていく。 「凪彩…、全部見せてくれ」 「う、うん…」 凪彩は恥ずかしそうに体を隠していた手をどけていく。 淡く色づいた小さな乳首。 ツンと存在を主張していて、美味そうに見えた。 「妄想上の凪彩もキレイだったけど、本物の凪彩はもっとキレイだ」 「そ、そうなんだ…」 はにかむ凪彩が可愛い。 仕事柄、男の相手は慣れてるはずなのにめちゃくちゃ初々しい。 凪彩のそんな可愛い姿を見れるのは俺だけがいい。 そこからはもう夢中だった。 貪るようなキスをして、首筋や鎖骨に口づけた。 マーキングをするみたいに片っ端からキスをした。 凪彩は胸の感度が抜群によかった。 ちょっと舐めただけで、ビクビクッと体が跳ねた。 「俊くん…気持ちいい…」 悦ぶ凪彩がもっと見たい。 音を立てながら舐めて、強めに吸って、舌先でこね回した。 反対も指先でつまんで、揉んで、小刻みに何度も引っかく。 俺のできる胸への愛撫を全部するつもりで、丁寧に愛でていくと、凪彩の吐息に艶が増す。 「もっと…もっとして…」 凪彩は涙目で俺の頭を抱き寄せる。 「胸…されるの好きなのか?」 「うん…好き…。こんなに気持ちいいの初めて…」 初めてなんて言われたら、ますますヤル気が漲る。 凪彩の初めてに…一番になりたい。 反応のよかった愛撫を繰り返すと、凪彩の感じる声が大きくなる。 「だめ…俊くん、イキそう…」 だめって言うくせに、胸を押しつけてきて、もっと欲しがる凪彩。 乳首イキしそうなんて感度よさすぎだろ…。 「胸だけでイク凪彩、見せてくれよ…」 最初よりぷっくりして弾力があるし、俺にいじられて赤みを増した凪彩の乳首。 その『赤』にやたら興奮して、むしゃぶりついた。 「あぁん…俊くん…。ぁ…イク…あぁぁんっ…」 凪彩はビクビクッと体を震わせながら本当に胸だけでイッた。 薄い胸や腹にかかった大量の真っ白な精液。 俺が気持ちよくしてやれたのかと思うと、どこか誇らしかった。 「はぁ…気持ちよかった…」 くたっと脱力してベッドに身を預ける凪彩が可愛くてたまらない。 満足そうな顔も、汗ばんでしっとりした肌も、上下に揺れる胸も全部が愛おしかった。 「先にイカせてくれてありがとう、俊くん…」 愛おしそうに俺の頬を撫でる凪彩。 その手のひらに口づけて甘噛みをして…雪のような汚れのない真っ白な手首に何度もキスをした。 「俊くん…」 イッたはずなのに、まだ欲しそうな瞳。 誘うような甘い声で名前を呼ばれたらもう色々限界だ。 「凪彩…今すぐ凪彩が欲しい」 いいか…?と尋ねると、凪彩は幸せそうに微笑んでうなずいた。

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