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第2話『9日間限定の恋人』(17)俊哉×凪彩(※)
〜side.俊哉 〜
「愛してる…凪彩 …」
「俺も…」
『好きだ』『愛してる』を伝えながら、正常位で少しずつ凪彩と一つになっていく。
凪彩の蕾は俺自身を包み込むようにしながら嬉しそうに受け入れていく。
ずっと味わいたかった凪彩の中は、温かくて柔らかくてトロトロで、甘えるようにくっついてくる。
凪彩と深い関係になれた夢みたいな現実に、満たされた気持ちになった。
凪彩が丁寧なフェラの後でつけてくれたコンドームは、派遣恋人を契約した日に浮かれて買いに行った物だ。
凪彩と楽しい時間を過ごしたくて、ノーマルタイプだけでなく、香り付きやイボイボ付き、温感タイプ、潤いゼリー付きのモイストタイプ…と、あれこれ買い揃えた。
引き出しに入ってるのを見つけた凪彩は『こんなにいっぱい…』と目を丸くしたが、『全種類使ってみたい…』と欲に濡れた瞳で俺を見た。
「大好きな俊 くんと結ばれて嬉しい…」
嬉し泣きする凪彩につられて一緒に泣いた。
「俺も嬉しい。ようやく凪彩を抱けた」
手を繋いだまま、お互いの唇で涙を拭い合う幸せな時間。
「俊くんと…もっと一つになりたい」
きて…と俺の腰に脚を絡めて引き寄せられた。
「わかった…動くぞ」
「うん…」
少しずつ腰を動かして、浅いところから順番に愛していくと、凪彩がキスをせがんだ。
薄く開いた唇に舌を入れると、すぐに舌を絡めてくる。
熱くて柔らかくて溶けそうだ。
「んっ…ぁ…はぁ…んぅ…」
凪彩は俺にぎゅっと抱きついたり、俺の尻を引き寄せて深い挿入を望んだり。
とにかく俺とくっつきたがるから可愛くて仕方ない。
キスをする度にキュウキュウ締めつけてくる。
そんなに俺が好きなのか…と自惚れそうになるくらいだ。
凪彩の体を固定するように抱きしめて、奥をえぐるような高速ピストンを繰り返すと、大悦びする凪彩。
感度のいい淫らな体。
もっともっと乱れる凪彩が見たい。
挿れたまま凪彩を抱き起こして対面座位になる。
これで前立腺を重点的に擦ってやれる。
「ぁ…あぁんっ…」
ビクビクッと体が跳ねたかと思うと、急に凪彩が身を預けてきた。
ハァハァと荒い呼吸。
まさか…体位を変えただけでイッたのか…?
「凪彩…?」
「中で…イッちゃった…」
一緒にイキたかったのに…と、しょんぼりするから頭を撫でて大丈夫だと伝える。
我慢せず、好きな時に好きなだけイケばいい。
凪彩が気持ちいいと俺も嬉しい。
「またイケばいいだろ…。俺に抱かれてイキまくる凪彩が見たい」
耳元でそう囁いて、腰を抱く。
下から突き上げながら、目の前の無防備な乳首を食むと、凪彩がイヤイヤをした。
「俺だってイク俊くんが見たいよ…」
そう言うと、凪彩は自分から腰を振り始めた。
俺自身を扱くみたいに、蕾をぎゅっと締めつけながら一定のリズムで動かれると、あっという間に持っていかれそうになる。
「気持ちいい?俊くん…」
「あぁ、気持ちいい。…こんなの初めてだ」
「ふふっ、嬉しい…」
凪彩はチュッとキスをすると、さっきより激しく動き始めた。
今まで割と従順だったのに、急に積極的で大胆になった。
凪彩が動く度、ベッドのスプリングがギシギシ軋む。
「…っ…、凪彩…」
本気でこんな気持ちいいセックスは初めてだった。
俺のために頑張る凪彩のビジュアルや乱れた吐息、直接的な快感が五感をフルに刺激する。
きっと体の相性もいいんだと思った。
「凪彩…イキたい…」
「いいよ…。俊くんの好きにして…」
そう言って力を抜くから、ベッドに寝かせて正常位になった。
「好きだ、凪彩」
「うん…俺も好き…」
凪彩をきつく抱きしめて奥まで一気に体を埋めた。
大切に抱きたいのに、凪彩の全てが欲しくて狂ったように腰を振る。
凪彩は俺の気がそれないよう、小さな声で喘ぎながら背中に手を添えて俺が果てるのを待っている。
「…っ…凪彩…イキそうだ…」
「うん…来て…俊くん…」
俺の名前を呼ぶ凪彩の唇が妙に色っぽくて、食らいつくように口づけた。
凪彩の最奥で果てたくて目配せをすると、察した凪彩は優しく微笑んだ。
「イクぞ…凪彩…んぁっ…!」
俺は凪彩に見守られながら、経験した事ないほどの激しい絶頂を迎えた…。
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