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第4話(トビー)
サウスブロンクスにある古びたアパートメントに着いた。
6階の角部屋に案内される。
入るとダイニングキッチンがあり、左手にバスルーム、奥にベッドルーム、右手は倉庫だと言われた。
「倉庫は常に鍵がかかってる。勝手に入るなよ」
「分かった」
ダイニングキッチンは着替えや酒瓶、食べかけのモノが散乱している。
「来い」
ジョンからベッドルームに呼ばれた。
奉仕しようとジョンの股間に手を伸ばすと、面倒そうな仕草で払われた。
「眠い、シャワーは朝だ。お前も一緒に眠れ」
そう言うなり、腰の辺りを抱えられベッドに2人して飛び込んだ。
ジョンは俺を抱きしめたまま、すぐに寝息を立て始めている。
え?俺はセックスのために買われたんじゃないの?
ジョンの行動は理解不能。
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