苦しい。気持ち悪い。 イアンの奉仕をしていると、ドアが開く音がした。 ジョン。帰って来た。最悪のタイミングに。 掃除したんだ。散歩に行ったんだ。花を買ったんだ。 この３日間の話しがしたくて、ずっと待ってた。 「ゔっう」 「男娼だろ、しっかり飲み込め」 頭を乱暴に捕まれた。青臭い味が口いっぱいに広がる。 「やめろ！トビー、お前は汚いモン吐き出してからベッドルームで待ってろ」 吐きそう。 慌ててバスルームへ駆け込んで口の中の物を吐き出す。 こんな事くらい毎日、してたのに。 たった３日で俺はどうした？ 口を何回も濯いでから走ってベッドルームに逃げ込んだ。 「お前の便所、また貸してくれ。男だがなかなかよかったよ」 逃げ込む途中に聞こえたイアンの言葉が、心臓に突き刺さった。