32 / 46

episode.30

「生きとるのは初めてやし加減わからんから 痛かったら教えてな?」 「わ、わかったから…!」 かきつばたの全てを知った今 死人以外として来なかったというヤバい発言も、犯罪者ではなく問題児程度に飲み込む事が出来る。 が、加減がわからないなんて言うのは大嘘だ。 服の上から触れるかきつばたの手は 擽ったいより上の、身体の奥の疼きを誘った。 鳥肌は立つし身体は熱い。 誤魔化しがきかない程正直な俺の身体に かきつばたは様子を伺いつつ優しく触れる。 その時、骨盤の辺りを押され 思わず身体がビクンと跳ねた。 「っふふ。やっぱココ好きなんや?」 「やっぱ、て…ぁんだよ!」 俺の反応に気付くと嬉しそうにそこばかりを押しやがるからタチが悪い。 擽ったいのに腹の奥に響いて 意識を分散させる為に膝同士を擦り合わせる。 でも、そんな小さな抵抗をかきつばたが見逃す筈がなくて ろくに力も入らない脚を大きく広げられた。 かきつばたは唇の間に舌を滑らせ 紅潮した顔を隠すでもなく、潤んだ瞳を伏せるでもなく 俺に欲情する様を見せつけるように妖艶な笑みを浮かべる。 俺のベルトを一気に抜き取ったかきつばたは もう片方の手で自分のそれをも取り払って。 互いに主張するソレの大きさを比べるのは… 俺が色々とショック受けるからやめとく。 かきつばたの手が俺の太腿を撫でた。 「なぁスミレ?…挿れてもええの?」 …え? 何言ってんだこいつ。 イレル…? 「いや、俺男だし…。」 「そら今更女や言われたらひっくり返るわ。」 ですよね 知ってますよね? 「だったらどうやんだよ?」 「え、ホンマに言っとる?」 それは俺の台詞なんだけど。 ホンマもなにも凹と凸だから成立するのであって 凸と凸でどうしろってんだ。 かきつばたにはもしかしてまだ何か秘密があるのか? 「しゃあないなぁ、まだ17やでなぁ。 これからちゃーんと性教育してかなあかんねぇ♡」 心底楽しみですって顔してるかきつばたに恐怖を覚えた。 なんか、よくわかんねえけど ヤバいスイッチ押した気がする。 「男同士でするときはなぁ…。」 白い指は 俺の太腿をじっくりと撫でると 真っ直ぐに上へのぼり──。 「ココ使うんよ。」 人差し指が触れたソコは 絶対そんな事するための場所じゃない。 そもそもかきつばたのが入るわけない。絶対痛い裂ける壊れる。 「ま、まっ……。」 「ん?マーガリンやないで?」 違えよ。 誰がマーガリンだてめぇはバターだ。 待てすら言えなくなる程混乱してるとか どうした俺。 かきつばたの髪が腹で揺れて 痒いはずなのにそれどころじゃない。 俺が何も言えないでいると それを肯定と捉えやがったかきつばたは自分の指を口に含んだ。 長い髪から覗く瞳はもう赤くないが 黒く透き通ったそれは俺を完全に捕らえた。 「ゆっくり慣らしたるな。」 唇から銀の糸を引く指は 電気の明かりを孕んで光る。 それが向かう方向というのは ここまで聞いたら流石に予想もつくわけで。 かきつばたは大きく息を吐くと、俺の肩に手を添えて それまでの変態臭い言動なんて嘘みたいな優しい感触を俺の唇に植え付けた。 ゆっくりと倒される身体 持ち上げられる膝 秘部が捉えた湿った指の感覚。 「…力抜いてな?」 「あっぅン、!」 侵入してくる異物を何とか受け入れようと 頬を擽る白銀を掴んで もう一度唇を重ねた。

ともだちにシェアしよう!