3 / 17

第1話-3

 勃起。  あまりにエロい情事を目の当たりにし、朝陽のモノはジーンズのデニム越しでも丸分かりなほど張りつめていた。 「あ、いや、これは」 「わあ、葵くんの立派だね」    高本の言葉につられ、左隣の二葉葵の股間に目をやる。  目が飛び出しそうになった。    葵も、ベッドの濡れ場に煽られて勃起していた。そしてズボンの上からでも葵のイチモツがスーパーアメリカンサイズだと分かってしまった。    両手で顔面を覆いながら「見ないでください~」と真っ赤になる葵。  頭隠して股間隠さずである。 「恥ずかしがることないさ。そうだ。あの子、光里くんに言ってみる? フェラチオしてくれるよ」 「……えっ、は!?」 「あの子、精液大好きだから」  な、なんだそれは……。    するとそこへ、 「あれ、監督。この子たちは?」  朝陽と葵に気づいた竜生が、バスローブを羽織ってこちらに向かってやって来た。 「お疲れ、竜くん。最高のドSっぷりだったよ。この子たちは新人くん。見学してもらってたんだ」    竜生に強い眼力で見つめられ、思わず全身が強張る。    本当に非の打ちどころのない男前だが、身長の高さはもちろんさっきのドSっぷりを目撃したあとでは恐怖が勝ってしまう。  しかし、 「見学お疲れさま。少しでも参考になれてたら嬉しいな。君たち名前は?」 「えっ、あっ、永田朝陽ですっ」 「二葉葵です、よろしくお願いします!」 「朝陽くんと葵くんか、よろしくね」  とても柔らかな声音でそう言って、男は朝陽と葵の頭を優しくぽんぽんと撫でるように触れた。 「俺のことはりゅう、って呼んで」 「あ、は、はい! りゅう……さん」    それを聞いてふんわりと男は甘く微笑んで、高本に頭を下げてから立ち去って行った。    ……あれ、すごくいい人そうだぞ。    ぽかんと呆けている朝陽を見て監督はハハハと声を立てて笑う。 「竜くんはとても優しい好青年だよ。さっきのはドS役だったからね。演技演技」    演技、だと……!?    たとえ名役者であっても、あそこまで成りきれるものだろうか。  一方、光里という金髪の男は未だに撮影用ベッドに横たわっていた。表情はとろんとしている。    すると、もぞもぞと動き始めた。起き上がるのかと見ていたが、男はおもむろに自らの指を、自分の肛門に挿入した。 「あの、あの人はいったい、何を……」  肛門をグリグリと掻き回し、しばらくチュクチュクした後で抜き出した。  その指にはさきほど竜生が中出しした精液が纏わりついている。    光里は精液を恍惚とした表情で見つめ、ちゅうっと口に含んだ。とても美味しそうにちゅうちゅっと精液を味わっている。 「ね、言ったでしょ。彼、精液大好きだから」    ……。    変態だ!!!

ともだちにシェアしよう!