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「んっ、ううっ」
強引なキスが再開された。歯列を割って入ってくる熱い舌が口腔をうごめく。來の唾液が甘くて、口の中は蜜で溢れるようだ。聖利は夢中で舌を絡ませ、動きに合わせる。
來のごつごつした指がランニング用のTシャツを押し上げた。脇腹に指が直に触れた瞬間、電流が奔ったような衝撃を感じた。來もその鋭い感覚がわかったようだ。
「おまえ……なんなんだよ、聖利……!」
「わ、かんな、ああっ!」
胸の突起にむしゃぶりつかれ、甲高い声を上げてしまう。先ほどまでキスで翻弄してきた舌が、容赦なく聖利の胸を責めたてる。ちろちろと舌先で遊んだかと思えば、強くきつく吸い付かれ、たまらずのけぞった。
「あっ、いやあ! そこ舐めるなっ! ああん」
「コリコリに硬くなってんぞ。イイんだろ?」
「いやっ! 歯、たてるなよ、だめ、來、だめぇっ!」
己の中心が痛い。張り詰めたペニスが、どくんと内側から拍動する。
「だめだ、來っ、はなしてっ! やだぁぁっ!」
來の頭を胸から剥がし、押しのけようとしたが果たせない。あ、と思った瞬間、聖利は身体をびくびくと震わせ下着の中に吐精していた。
「あ……うそ……」
愕然と呟く。キスされ、乳首を責められ、呆気なく達してしまった。
「乳首でイクとか、おまえ、どれだけエロいの?」
見下ろしてくる來は、はあはあと荒い息を吐いていた。肉食獣のように野性的な表情が興奮に歪んでいる。
「……離せ。離してくれ」
「は? 聖利の、まだ全然満足してなさそうなのに?」
「え?」
見れば、自身の前はまた質量を持ち始めている。たった今射精したばかりだというのに、身体の熱は増すばかり。どころか、下腹部に甘い疼きを感じる。こんな感覚は知らない。
自分がどうなってしまったのかわからない。頭がおかしくなってしまったのだろうか。
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