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 キスを交わしながら、ゆるゆるとピストンされる。どうしよう、気持ちよくて腰が揺れてしまう。 「ん、ふ、う、あう」 「イイ? もっといいとこあるらしいんだよな」 「も、充分、きもちい。きもちいからぁ」  バスルームに響くのはキスの湿った音、そして秘部から溢れるいやらしい音。耳まで犯されているようだ。 「ああっ!」  一部分を來の指が引っ掻くように通り過ぎた。瞬間、びりんと全身に電流が奔り、聖利はへなへなと崩れた。抱きとめる來もろとも、バスルームの床に座り込んでしまう。 「聖利?」  來が指を引き抜き、顔を覗き込んでくる。その顔が真っ直ぐに見られない。真っ赤になり、荒い息とともに身を震わせるだけだ。  聖利の様子で察したらしく、來がにやりと微笑んだ。 「今んトコか。いいの」 「ま、待って! 來!」  聖利の脚を割り、來が指を差し入れてくる。くっと指を曲げ、引っ掛けるように腹側のしこりを撫でた。しつこく繰り返されると、痛いくらいに内から痺れてくる。凄まじい快感にたまらず聖利は叫んだ。 「いっ、やあっ! そこだめ、だめえっ!」 「何が駄目? すげえ良さそうだけど。ほら、また勃ってる」  舌なめずりせんばかりに欲に染まった表情。來が切羽詰まった瞳で見下ろしてくる。聖利は、その視線に背筋を震わせながら、指の刺激にびくんびくん身体を揺らす。  ヒートじゃないのに、こんなに気持ちがいい。ヒートでされたらどうなるのだろう。狂ってしまうかもしれない。 「ほら、こっち向け」  身体を反転させられ、尻を突き出し膝をついた格好になる。両手を壁につかされ、後ろから抱きすくめられた。  薬指も含めた三本の指を抽送される。ぐっぽぐっぽとはしたない音をさせるそこは、完全にとろけきっていた。今なら、來のペニスを受け入れることもできるだろう。  欲しい。聖利は思った。  普段なら絶対に言えないことが、理性が焼けきれそうな今なら言える。 「挿れて……來……」  その言葉に、数瞬來が動きを止めた。 「聖利……」 「おまえの……」  背に覆いかぶさってきた來が聖利の顎をとらえ、後ろから唇を奪った。一瞬交差する視線。 來は困った顔で笑い、それ以上は言わなかった。指のピストンが激しくなる。 「うあ、あっ、ひあ、ああっ!」 「イけ、イッていいぞ」  声に煽られ促され昇りつめる。頭が真っ白になった。

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