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7-3
ジャケットもベストもあっという間にベッドの下へ。シャツを互いに脱がし合い、時間を惜しむようにキスを交わした。
シャツがストンと肩から落ちると、胸の突起に舌を這わされる。
「ふあっ!」
漏れた声に慌てて、口を抑えた。來がふふ、と笑った。
「寮だし、声は少し我慢しなきゃならないかもな」
「ん、頑張る……」
「我慢できないときはキスで塞いでやるよ」
「來の、もう大きい……」
視界にトラウザーズの前のふくらみが映った。まだ見たことのない來の中心にぞくりと欲望が疼いた。
「なあ、來の舐めちゃ駄目か?」
「おまえ、そんなこと」
「初めてだし、うまくできないかもしれないけど。してみたい」
來は悩むように額に手を当ててから、頷いた。トラウザーズの前を寛げる。
「無理しなくていいからな」
ぐんと持ちあがった性に、聖利は息を呑んだ。想像したより大きい。そして根元にはごつっとした膨らみがある。自分にも小振りだがついていたアルファの男根の象徴だ。
そっと、竿に触れるとびくんと來が身体を震わせた。
「嫌?」
「ちげぇし。おまえのこと好きになってから、誰ともこういうことしてないから」
「あ、うん。そっか」
照れてうまく返せない。サイドの髪を耳にかき上げて、聖利は身をかがめた。先端にちゅ、とキスをする。來が声にならない呻きをあげるのがたまらない。そのまま根元を手で包み、先端をぬぷっと口内に収めた。
「……っく」
気持ちがいいだろうか。歯をたてては痛いだろうから、唾液を溜めた口をすぼめて亀頭を圧迫する。じゅぷっと吸い上げると、來の雄の香りが強くして、腹の奥がずんと重くなった。
「ひじり……、も、ちょっとゆるく。そんなに吸うな」
「痛かった?」
唇をちゅぽっと離して見上げると、來が赤い顔で視線を逸らす。
「痛くない。でも、そんなにされたら、すぐ出る」
「出せばいいだろ?」
「最初はおまえの中で出したいんだよ」
その言葉に聖利もかーっと頬が熱くなるのを感じた。嬉しい。そんなことを望んでくれているなんて。
「ん、わかった。じゃ、もうちょっとだけ」
「ああ」
水音をたてて、亀頭全体を口に含む。そこからじっくりと根元まで口内に迎え入れていく。大きくて根元までは口腔に入りきらない。喉の奥に來の雄の先端が当たり、その感触が苦しいのにたまらなく気持ちがいい。自身の芯がずくんずくんと疼き出す。
「ゆっくりな」
言われるままに優しくくわえ上下に扱く。來が熱い吐息をつく。反応が嬉しくて、聖利は手で根元を摩りながら、一生懸命口腔で奉仕する。
ん、ん、と声が漏れてしまうのは、舐めているだけでどうしようもなく感じてしまうから。まだ触られていないのに、後ろがひくつく。
「聖利、もういい、こっちこい」
「らい」
口淫だけでとろとろになっている自覚がある。來に引き寄せられ、ぎゅうと抱き締められた。素肌同士の触れ合いが心地いい。
「ほら、おまえも窮屈そうだ」
來が聖利のトラウザーズを下着ごと脱がせた。ぼろんとこぼれたペニスは恥ずかしいほど勃ちあがり、先走りの体液で先端を濡らしていた。
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