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「期待してたのか? 舐めながら」
「ん、してた。おまえに触ってほしくて」
「本当に可愛いな、聖利は」
シーツに押し倒されると、來が噛みつくようにキスをしてくる。右手が聖利の芯を包み、素早く扱き出す。待ちわびていた刺激に、聖利はびくんびくんと身体を震わせた。喘ぐ声は來の唇に吸い込まれる。息苦しささえ興奮した。
「んんっ、んう、うっ」
「可愛い。好きだ、聖利」
「らい、らいっ!」
しがみつき昇りつめる。來の手であっという間に射精させられてしまった。ふたりの腹と腹の間にたっぷりと聖利の体液が撒け出ている。
「あ……」
羞恥に頬を染める暇もなく、來が聖利の脚を割り、身体を押し入れてきた。指で後孔を探られ、さらに身体が震えた。
「後ろ向いてバックで挿れた方がラクらしい。どうする?」
優しく尋ねられ、聖利はふるふると首を左右に振った。
「やだ、來の顔見てしたい」
「おまえ、本当にめちゃくちゃ煽るね。いつもツンツンで怒ってばっかりだったから、こんなに素直で健気だとヤバイ」
來が興奮とも照れともつかない顔で笑う。聖利は頬を染めながら、唇を尖らせた。
「來だって、いつもからかってきて意地悪だった。優しくされたら調子狂うだろ」
ふたりは間近く顔を突き合わせて、ふっと笑った。
「聖利に、本当はずっと好きだって言いたかったよ。優しくしたかったし、叶うなら触れたかった。できねえから、構ってたんだ」
「僕も來のこと怒ったりしたくなかった。だけど、おまえ、ちょいちょい問題を起こすから」
「わかったわかった。今はこっちに集中すんぞ」
來の指が後孔に触れ、縁をもみほぐすように撫でてくる。指先で丹念にこね回され、つぷっと人差し指の先端が入ってくる。愛液で濡れたそこは簡単に指を飲み込んでいく。
「柔らかいな。普通、もっと準備要るらしいけど」
確かに一般的な男性の後孔は濡れない。潤滑液は必須だし、よくほぐさなければ挿入行為はできない。聖利は潤んだ目元で來をじっと見つめ言う。
「れ、練習なら家で何度か。……おまえとするならスムーズにできた方がいいかって」
「聖利、俺のためにひとりで慣らす練習したのか?」
來が驚いた声で言うので頷いた。いざとなったとき緊張してできないでは困るので、会えない期間にこっそりしていたのだ。
たまらないという表情で來がキスをしてくる。そのまま指がぐいっと奥深くまで挿入され
た。
「ん……、らい!」
「セックスでも真面目なのかよ。可愛すぎるだろ。……ひどくしそうになる」
「ん、してもいいよ。僕は、そう弱くはない」
後孔は甘く緩み蜜をしたたらせる。指一本はすぐに馴染み、あっという間に三本の指がじゅぱじゅぱと大きな音をたてて、ピストンできるくらいになった。
「ふあ、あん、ああっ」
「きもちい?」
「ん、気持ちいい」
腹側のしこりが徐々に膨らみ、硬くなっていくのが自分でわかる。とびきりいいところを、來のペニスで擦られたい。早く欲しい。
「もう、駄目。俺も限界」
來がささやき、手早くスキンを装着する。
硬くそそり立った中心を蕾にあてがわれ、どくんどくんと聖利の心臓が高鳴った。
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