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第35話 満たされた心と体
黒により後孔の刺激を受けながら、四つん這いの姿勢で腰をくねらせる。期待して意思に反して体が動いてしまう。一度覚えた快楽は早々忘れられない。
「んん、っあ、黒。まだ?」
「まだ1本しか入ってないだろう」
「準備したもん。風呂で」
「へーそんなに欲しかったのか。わかった。入れてやる」
お尻を突き出して自ら黒の灼熱を持ち誘い込むと切っ先が押し入ってきた。
先端を飲み込んだだけなのに強烈な快楽が襲ってくる。
「っあ!ん、あ、ああーー!」
「周、イったのか。珍しいな」
「ごめん。っあ、動かないでよ。まだイって」
まだ体が敏感なのに黒は容赦なく突き上げてくる。痺れるような感覚に覆われ体がびくびくと跳ねた。逃げを打ち腰を引こうとしたが、黒はそれを許さず引き戻してくる。
「逃げるな。受け止めろ」
「はぁあ、やら、ッ、突かないで」
「やる気満々だったのは、どこの誰だ」
「でも、激しくて、くぅう、あ、ん」
四つん這いのお陰で最奥を突かれてはいないが、その分敏感なしシコリを突ついてくる。たまらず唸るような声を上げシーツにしがみ付く。せっかく綺麗に張られていたのに残念な有様だ。
枕に顔を沈め尻だけ突き出した体勢なんて恥ずかしいはずなのに、そんなことどうでも良く思えるくらい感じてしまう。
「っん、ああああ、もう、イ、あぁ」
「く、そんなに絞るな」
「はん、ぁ、知らない。イく、ああ、黒。もう、イ」
最後の追い上げを受け目の前が真っ白になった。そして全身が痙攣しシーツを汚した。長い絶頂が続きぐったりと腰をベッドに沈めた。
しかし黒は達していなかったのか側臥位になり尚も体を揺すってくる。
「んん。な、なに」
「まだ終わってない。周しかイってないだろう」
「でも腰が立たないって」
「支えてやるからお前の尻を貸せ」
黒がベッドに横になり傾けられた体に納まり背中側から突いてきた。動物のように本能のまま壊れるのもお構いなくガンガンと貫かれる。突然背中に噛みつかれた。
「っい、痛い。んん、はっ、ン」
「感じてるか。まぁ、これだけ激しく、ん、く」
「黒。あッ、んんっ、ハァ、あ、ああ、ッ」
奥深くまで侵され角度を変えて暴れまわる肉片。こうなってしまった黒は止まらない。満たされるまで何度でも犯され、肉壁が壊れるくらい求めてくる。
じんじんと噛まれたところが痛むけど、そこを優しくキスされる感触が堪らなく良いのだ。
内側で黒の灼熱が何度もびくびくと動いた。しばらく続く抜き差しにまた達してしまいそうになると、気づいたように根元を握り込まれた。
「や、出したい。ん、っあ。ね、出させて」
「私が出してからな。それまで我慢しろ」
「ひ、やだ、ドライで、イく!」
射精を抑制されてるのに執拗に弱点を擦り突かれて、体が痙攣し思考が停止した。出せないもどかしさに思わず手を伸ばすが抑え込まれてかなわなかった。このままではおかしくなってしまう。
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