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第12話

side悠 「ここに来るの2回目なんですか?」 カウンター席で俺の隣に座った梓佐が話しかけてきた。 「はい。昨日初めて来て、その時食べたドリアが美味しくて…他の料理も食べてみたいなと」 「そうなんだ…あ、自己紹介してなかったですね。俺は工藤(くどう)梓佐(あずさ)」 「お待たせしました」 カウンターの中から飲み物を作り終えた慧杜が声をかけてきた。 「ありがとうございます」 「クス…ありがとう」 梓佐はクスクス笑いながらお酒を受けとる。 「あ、俺は神木悠です」 自己紹介をすると梓佐は優しく微笑んで慧杜へ視線を促す。 「え…あ、一ノ瀬(いちのせ)慧杜(けいと)です」 「えと、一ノ瀬さんと工藤さんは…」 「下の名前でいいですよ」 特にこいつにはと言いながら梓佐が話の続きを促してくる。 「じゃあ…慧杜さんと梓佐さんは幼馴染なんですか?」 「…腐れ縁ですが、今でも定期的に来店してくれてます」 「そうなんですね…」 「え、腐れ縁って酷くない?」 2人の会話を聞きながら作っていただいた飲み物に口をつける。

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