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第14話
side悠
「神木さん?」
慧杜に呼びかけられ現実に引き戻される。
「ぁ…えと、俺、心理学に興味があって独学で少し勉強してるんです…」
「そうなんですね。あ、なにかききたいことがあれば、慧杜にきくといいですよ」
「え…」
梓佐の言葉に心惹かれ、つい慧杜を見てしまった。
「俺でよければ」
「ありがとうございます…」
お礼を言うと慧杜はとても優しい顔で微笑んだ。
(かっこいい…て、なに見とれてるんだ俺…)
と思考していると、慧杜に大変失礼ですがと前置きされ話しかけられた。
「どこの高校卒業かお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「東間 高校です」
「部活動は…」
母校を言うと梓佐に部活動を問われた。
何かあるのかなと思いながらも、吹奏楽部に所属していたと答えると、2人は目を合わせたあと俺に視線を移した。
「…もしかして、小鳥遊 瑠依 くん知ってる?」
「瑠依を知っているんですか…?」
梓佐に高校でとても仲の良かった友人の名前を出されとても驚く。
小鳥遊瑠依はクラス・部活動が3年間一緒でとても仲が良かった。俺はパーカッション、瑠依はフルートと楽器は違ったが、趣味が似ていたのですぐに仲良くなった。
(千世に会わせたいと思ってたんだよなぁ…あれ、でもなんで慧杜さんたちが知っているんだろう…)
と考えていると実は…と慧杜が口を開いた。
「小鳥遊くん、ここでアルバイトしているんです」
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