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俺、今から浮気します【13】
「ほんと...ほんとごめん...んあぁっ......」
「だーかーらー、謝らなくていいっつったろ?」
四つん這いになった俺の中を、面白いように自在に出入りする充彦の長い指に体を激しく震わせる。
すぐそばには、すっかり安心しきったような少し幼くも見える顔で目を閉じる瑠威。
崩した正常位で激しく体を揺さぶり続け、最後にはバックからガツガツ思いきり奥を抉った。
さすがにトコロテンなんてわけにはいかないけれど、瑠威にしてみれば挿入されたままの状態で射精した事自体、当然初めてだったらしい。
経験した事の無い快感に体をビクつかせて全部を出しきったところで、瑠威は一気に電池が切れたように疲れ果てて眠ってしまった。
で、今度は俺の番。
ベッドに行こうとお願いしてみたものの、充彦の答えは『NO』だった。
まあ俺自身が、こんな充彦にとっては不愉快極まりないであろう状況を作ったわけだし、そこに拒否権なんてものは認められるわけがない。
そして言われるまま、瑠威がぐっすりと眠る横でさっきからこうしてケツをグジグジと弄られ続けている。
瑠威への挿入だけでは結局イケなかった俺は、情けなくも恥ずかしくも、今のこの行為にひどく興奮していた。
「怒ってはないんだって、マジで」
充彦は、後ろを解すのにローションを使うつもりは無いらしい。
さっきからしきりにアナルを舐め、舌を挿し込み、自分の唾液を中に送り込んでいる。
いきなりズブズブと指を突っ込まれたのに痛くも辛くもないのはその唾液のおかげだけではなく、俺の興奮もMAXで、今充彦が欲しくて欲しくて仕方ないからなんだろう。
「口調から態度から、どれも普段の勇輝とは全然違ったからねぇ。最初のきっかけが何だったのかはわかんないけど、まあ『クソ生意気なガキをいっちょビビらせてやろうか』って感じでSキャラ演じてたんでしょ。もっとも、演技してたのは初めのうちだけで、途中からはメチャメチャ優しくなってたし、本気でお前も興奮しだしてたけどさ。でも、俺からしたら普段の撮影見学してんのと大差ないんだってば」
中を犯す指が増やされる。
けれどもう、俺の体はそんなものでは全然足りなくて...
「充彦ぉ...もういい...大丈夫だから...」
「ん? まだ準備できてないよ。いくら少しくらい広がったって言っても、ようやくこれで指2本だからね。何よりさぁ...俺のがカラッカラに乾いたまんまじゃ、ここに入れないと思わない?」
一度中から指を抜き去ると、充彦は俺の目の前に移動してくる。
窮屈そうに前を膨らませているくせに、不愉快なほどその着衣に乱れはない。
「はい、どうしたらいいか...わかるね?」
俺は頭をしっかりと上げ、ゆっくりと充彦の股間へと顔を近づけていく。
舌先でチャックの金具を持ち上げそれを前歯で咥えると、ジジジッとゆっくり下へと下ろした。
俺達を見ていて興奮したのだろうか...それとも、口では何を言おうがやっぱり瑠威との行為に嫉妬があったのか。
寛げたそこからは、濃い雄の匂いが立ち上る。
俺はそこに鼻を擦りつけ、その濃密な匂いを思いきり吸い込んだ。
それだけで俺のケツにキュンと力が入る。
「ああ...充彦の匂い...頭がクラクラするくらい興奮する...」
「失礼な。俺の匂いはチンポの匂いかよ。それより、クンクンしてるだけで満足か?」
満足なわけがない。
鼻と唇と舌と歯を精一杯駆使して、ボクサーパンツの前開きの部分から必死に中身を引きずり出す。
シャツはそのままだし、デニムも下着も穿いているのに、中心には隆々と猛る充彦のぺニス。
どこか倒錯したような気分にますます逆上せてきて、自然と息が上がる。
「ほら、早く欲しいなら...どうすんの?」
目の前でそれをプルンと揺らされ、俺は鼻先を掠めたそれに夢中でむしゃぶりついた。
口内に溜めた唾液をしっかりと竿に纏わせ、なすり付け、頭を振りたくる。
充彦はそのまま長い腕を伸ばし、再びアナルへと指を埋め込んだ。
ひどく不自然なその姿勢に、口内のぺニスが喉の奥を突く。
苦しくて、けれどその固さと大きさが嬉しくて、俺はひたすらそれをしゃぶり続けた。
中を抉る指は更に増やされ、しっかりと道を広げながら粘膜を擦り上げられる。
強くなる快感に逃げ出そうにも、前からは串刺しにされ、後ろはガッチリ腰を掴まれていた。
口の中にはジワジワと特有のヌメリと苦みが広がり始める。
その味にすら俺の興奮は高まり、昼も夜も散々中身をぶちまけたにも関わらず、チンポはすっかり硬く重くなっていった。
思わず自分のモノに手を伸ばそうとしたところで、いきなり口内からズルズルと充彦のぺニスが逃げていく。
「誰が勝手に触っていいっつった?」
「あ...ごめん......」
充彦はズボンを脱ぐこともしないまま、ゆっくりと腰を下ろした。
「怒ってはないんだけどさ、お前の想像通り、まあそれなりに嫉妬はしてたわけよ」
「うん...ごめん...」
四つん這いのまま、ゆっくりとすり寄っていく。
そんな俺を見る充彦の目は、やっぱりいつものように優しかった。
「だからね、ちょっとだけ意地悪しようと思ってんの」
俺の方にそっと手を差し伸べてくる。
上に乗れという事なんだなぁと判断し、その腿の上に跨がろうとしたところで不意に体を押さえられた。
「え...何...?」
「向きが逆」
「逆って...え?」
「今日は向かい合わせじゃなくて、あっち向いたまんま脚開いて俺の入れて」
クルリと体が反転させられると、そのまま後ろから抱き締められた。
脚を掬うように持ち上げられ、膝を割られ、奥まってヒクつく場所にはヒタと充彦のぺニスが宛がわれる。
俺のすぐ目の前には、さっきまでと変わらず気持ち良さそうに目を閉じる瑠威が横たわっていた。
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