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クイーン・ビー・エクスプレス 第7回【4】
「カンペが出てるんで、まずはちょっと告知しようかな。今回読ませていただいたように、この『クイーン・ビー・エクスプレス』では皆さんからの質問を募集しております」
「『天の声』を名乗ってる俺達のスケジュール一切を管理してるおばさん...いやいや、美しいマダムのTwitterで質問受付をしてますので、良かったらこの怖いおばさんのTwitterを覗いてみてください」
「俺らの裏話とかも読めるかもしれへんねやろ?」
「いやいや、残念ながら普段は愚痴と食べ物の話がほとんどだな。ただ、たまに俺らと付き合ってる事での楽しかった事とかしんどいって思う事は書いてるけど」
「ただし、このおばさんはマジで怖いので、高校生以下の人は絶対に立ち入らないようにとの事です。高校生以下ってわかった瞬間に速攻でブロックするらしいんでご注意を」
「中学生が平気でフォローしてくるぅぅぅ...とか、こないだも嘆いてたもんなぁ」
「現在は常時質問受け付けしてるとの事ですので、興味のある方は是非」
「はいは~い、じゃあおばさんに頼まれた業務連絡は終わったんで、それぞれお仕事報告といきますか? 俺らは、いよいよ例の写真集が今週の金曜日に発売になります」
「あ、俺写真集もDVDも見せてもうてん! もうね、『エッロい』のよ、ほんま。特にDVDは胸とチンコがキュンキュンした!」
「チンコ言うな!」
「おチンポ?」
「よし」
「なんでやね~ん」
「まあ、その辺ベテランの慎吾くんがチンコ膨らませてくれたそうなので、女性にも男性にも楽しんでいただける内容になったと胸を張りたいと思います」
「その辺て、どこら辺?」
「2丁目ら辺?」
「なっとくぅ」
「納得じゃありません!」
「もういいから、勝手に納得させといてやれって。そっちも大きい話があるだろ?」
「あっ、はい! 俺と慎吾さんの出演したビデオ『Still...』が来週の水曜日に発売になります。あと、R15版に編集した映画の方も、来週の末から2週間ですが全国5ヶ所で公開していただける事になりました。上映館とスケジュールについてはビー・ハイヴHPの特設コーナーに詳細がありますので、一度確認していただけるとありがたいです」
「なんかイベントあるとか言ってなかった?」
「あ、そうや、忘れてた。映画公開記念という事で、新宿のライブハウスで上映会&トークショーやります。これはね、オールナイトの予定なんで、20歳未満の方は入場できません。んで、当然アダルティなイベントなんで、トークの内容もそっち方面が中心になります。ご注意くださいね~」
「慎吾はノリノリだけど...航生大丈夫なのか?」
「......自信無いですよぉ...何を話したらいいんだか」
「ナニの話したらいいんじゃね? なんなら百聞は一見にしかずってやつで、ペロンとパンツ下ろしちゃえ!」
「それ、捕まりますから」
「それも男優の勲章だと思えよ」
「捕まった事あるんですか?」
「あるわけねえだろ、ば~か」
「んもう、充彦も航生でいつまでも遊んでんなって! それで俺らはですね、写真集の宣伝も兼ねて、なんと! テレビに出演する事になりました~、イェーイ、ヒューヒュー」
「テレビなん今までも出てるんちゃうの?」
「まあ、CSとかならな」
「えっ、まさかの地上波?」
「そうなんだよぉ...ビックリじゃね? 勿論深夜の番組なんで、地方局でどれくらい観られるかはわかんないんだけどね」
「二人ですか?」
「そう、俺ら二人がトークゲストで出るの」
「トーク!? そんなん何喋んのん?」
「よくわからないんだよなぁ...当然宣伝絡みなんだろうけど、実は台本ももらってないの。女性芸人さんと、おネエタレントって呼ばれてる人達がメインのトーク番組なんだって。第3弾とか聞いた」
「おうおう、それ俺見た事あんで。その人らが気になってる男前ばっかり呼ぶってやつやろ? 前回の放送に武蔵出てん。俺は移籍決まった直後やったから断ってんけど。あとは男性ヌードダンサーさんとかも出てたで」
「俺らも当初は前回のゲストに声かかってたんだよ。ただ、写真集に絡めたいからってんで、出版社さんとビー・ハイヴさんでお願いして今回に回してもらったらしい」
「へぇ...しかし大丈夫? あの番組、なかなかえげつないで。ほんまに台本無しで聞きたい事とかバンバン聞いてくんねんて。後で編集するからって単語もわりと露骨らしいし。放送見てても、バキュンバキュン言いまくりで、何言うてんのか全然わかれへんとことかあったもん」
「......俺ら、大丈夫かな?」
「何が?」
「ほら、充彦はともかく、俺ってウブで純真じゃない?」
「............エロの塊が、何かほざいてる!」
「一番現役バリバリのくせに!」
「射精回数、若手ナンバーワンのくせに!」
「仕事でバンバン精液飛ばしといて、家でもバンバン飛ばすくせに!」
「あのさあ、なんで俺が一気に3人から責められないといけないわけ?」
「純真とかふざけた事言うから」
「そもそも純真やったら、この番組出てへんっちゅうねん」
「あ、あの...慎吾さん、俺は?」
「ん? 航生くんはちょびっとだけ純真」
「ちょ、ちょびっとですか?」
「お前の残りは、エロと鬼畜でできてんだよ、プチSめ」
「ドSに言われたくないです!」
「俺はSなだけで鬼畜じゃないもんね~」
「いや、充彦はそこそこ鬼畜だから」
「わっ、勇輝の裏切り者!」
「航生くんもたいがいドSやで?」
「え? 慎吾さんまで裏切り者?」
「ヤられる方の身にもなって欲しいよなぁ」
「そら、撮影当日とか前日は多少遠慮してくれるけど、最近の航生くんてなかなかのイケズやし、激しいし」
「......悦んでるくせにぃ」
「勇輝もだろ。自分からねだる時まであるのに」
「別に嫌だとは言ってない。ただ時々『ヤり殺される』と思う事があるだけ」
「はい、こんな感じの番組です、そのトーク番組」
「うわ、マジかぁ......って、なんだぁ、いつも通りじゃん」
「という事で、このノリのまんま収録してきま~す。放送は一応9月末らしいんで、観られる地域の方、是非ご覧くださいね」
「ではでは、そろそろ今回のクイーン・ビー・エクスプレス、終わりたいと思います。今日もお相手は......」
「航生と......」
「慎吾と......」
「勇輝と......」
「みっちゃんでしたっ!」
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