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男の嗜み?収録再開【6】

『あの和風SMのシーンの時って、勇輝くんちょっと痩せてない?』 『あっ、アタシも思った!』 『放送する時には...えっとねぇ、航生くん含めて3人で出てたイメージビデオの時の勇輝くんの映像をちょっと被せて欲しいんだけど、あの時がMAXでマッチョじゃなかった?』 「ああ、うん。あのビデオ撮影した直後に度会先生からのリクエストがあったんです。俺は少し筋肉落として、逆にみっちゃんの方は筋肉付けて欲しいって」 『ごめん、さっき話したビデオからみっちゃんの裸も被せといて! そうだそうだ、あのビデオって病み上がりで、今まで以上にみっちゃんが細く見えてた』 『確かに写真集の時のみっちゃんて、あんまり細くは見えないね。わざわざ筋肉付けてたんだ!?』 『今は? もう落ちちゃった?』 「いや、できれば写真集のプロモーションの間は体型をキープして欲しいって言われてるんで、二人とも撮影の時とそんなに変わってないですよ」 「んもう...そこが目的で俺の衣裳ってこれなんでしょ? 脱ぎましょうか?」 『ヤッター! どうも視聴者の皆さま、お待たせいたしました! 日本が誇る最高の美しさとエロスの象徴、勇輝くんの裸体はこちらです!』 「脱ぎにくいわっ! いやでもね、ほんとに胸の筋肉がちょっと落ちちゃってお恥ずかしいんですけど......」 『うっわ...やっぱり、すごい綺麗......』 『アスリートっぽいって思ってたけど、少し筋肉落とした分、鍛え上げてるモデルさんて感じよね~』 『このパキパキでキレッキレの腹筋もいいんだけど、アタシのお薦めはココ! はいっ、みんな注目! この腰回りのエロ筋が本当にセクシーなのよぉ』 「あー...ここってエロ筋て言うんだ......」 『アタシ達の間ではね。ほらほら、勇輝くんが脱いだんだからぁ......』 「俺も...ですよね。やだなぁ...勇輝と比べちゃうと、どうしてもちょっと貧相に見えるし......」 『あ、すごいっ! ほんとに二の腕とかパンパンだ!』 『みっちゃんはね、カメラさんこっちこっち...後ろ回って! ちょっと細いから腹筋はそんなに目立たないんだけど、この背中の筋肉が実は凄いの! ほら、見てよ!』 『さすがにマニアは見る所が細かいわねぇ...でも、ほんとにすごい筋肉。そんなんだから、こんなに細くても女の子を駅弁とかできるんだ? あれって背筋あってこそだもんね』 「いやいや、背筋なら勇輝もすごいし。それにね、男優だったら筋肉あろうが無かろうが、女の子くらいいくらでも抱えますよ。コツもあるから」 「まあ俺も駅弁くらいならわけないけど、でも、ほんとにみっちゃんの力の強さは半端じゃないの。俺の筋肉は無駄なのか!?とか思いたくなりますもん」 『みっちゃんのが力強いんだ?』 「女の子だけじゃなくて、俺でも駅弁できるもん。それも抱えるだけじゃなくて、ちゃんと腰ガツガツ動かしますからね!」 「お前、それを自慢げに言うなよ...さすがにあの後腰傷めたし」 『みっちゃんカッコいいーっ!って言うつもりだったのにぃ...さすがにちょっとカッコ悪いわ。駅弁張り切った次の日にはコルセットとか......』 「コルセットまではしてないっ!」 「でも実際、次の日エッチはできなかったもんね~」 『あーあ、ここ聞いちゃいけなかったわね...みっちゃんがカッコ悪すぎて、写真集の売り上げに関わりそうだわ。さっきまであんなに死ぬほどカッコ良かったのに......』 『ああん、それはスポンサーさん的にも事務所的にもマズイから、ちょっとみっちゃんのカッコ良さ回復させましょ! このSM風の写真、みっちゃんは切なそうだし目がイッちゃってるし、勇輝くんはとんでもなくエロティックでさすがにちょっとドキドキしたんだけど、コンセプトとかってあったの?』 「男花魁の色香に惑わされ、少しずつ倒錯の世界に魅せられる真面目な書生さん...らしいですよ」 「最初のうちは俺が書生さんを誘惑して翻弄するって設定だったんだけど、現場でいきなり変わったんだよね? 徐々に本気で書生さんに惹かれていく花魁と、好きになりすぎてどんどん壊れていく書生さんて」 「部屋と衣裳見たところで、度会先生がいきなりコンセプト変えちゃって。んで、あの赤い縄買いに走ってもらって、その場で勇輝を縛り上げる事になったの」 「着物はだけさせるからって、脚も脇も腕も全部毛剃らされてね。あっちこっちツルツルで恥ずかしい恥ずかしい。でも、どんどん狂気じみていく愛しい人に、体も心も束縛されてるんだ...って思ったら、なんだかすごく切ないけどめちゃくちゃ興奮しちゃって。具は写ってないけど、実はちょっと勃起してました」 『勃ってたの!? でもうん...なんかすごく伝わる、それ。ひたすらイヤらしいんだけど、だからこそ悲しくてキュンてする。勇輝くんを見てるみっちゃんの顔と、それに悦んでみせる勇輝くんの姿にドキドキキュンキュンしたのよ!』 『もしかして、この撮影に感化されてプライベートでも縛ったり鞭振ったり......』 「しーまーせーん! あのね、勇輝のこの綺麗な肌にも俺は惚れてるんですよ。それなのに、その大好きな肌を傷つけるなんて事は......」 『でも、その大好きな綺麗な肌に赤い縄が食い込んでる姿って興奮しなかった?』 「した!」 『やっぱりーっ!』 「いや、だからってプライベートでそれはしないです、マジで! 縄なんかなくても、勇輝は目の前に立ってるだけで興奮できるんで」 『勇輝くんは? 体も心もああやって束縛されたいとは思わない?』 「あれはね、不器用で上手く通じ合えない花魁と書生さんを演じてたからこそ、その不器用な書生さんから受ける束縛が痛くて苦しくて嬉しかっただけ。実際の俺は、縄なんて無くてもみっちゃんに体も心も雁字がらめにされてるから。絶対に離れられないもん、死ぬまで」 『......結局のろけられちゃったわ』 『本当にごちそうさま。勇輝がそんな幸せそうな顔してるなら、アタシも仕方ないから応援したげるわ』 『じゃあ、そろそろ締めに入りましょうか? 死ぬほど残念なんだけど』 「あの...その前に服着てもいいですか?」 『残念でした。どうぞその素敵な筋肉を晒したまんまで告知いきましょう!』 「うっわぁ...マジか! じゃあ、いきます。えっとですね、私坂口充彦の引退記念DVD『Start』、そして写真集『Finish』が発売になりました。少し過激な内容もありますが、ごく自然なオフショットみたいな写真もたくさんあります。世界的にも注目されている度会馨先生が、色んな意味で目一杯楽しんで撮ってくれた写真ばかりですので、どうぞ皆さま、是非ともお手に取っていただければと思います」 『エロは無いから今日は触れなかったけど、ラストページの二人のモノクロで眠ってる写真が実は一番好き! 二人の幸せさと美しさがあれに凝縮されてる感じがするの! あれを見る為だけにでもこの写真集買う価値ありますよ』 「うわあ、照れる。ありがとうございます。二人とも、今持ってる男優としてのスキルとお互いの愛情全部を使って撮影しましたので、是非見てください!」 『では、本日のゲスト、みっちゃんと勇輝くんでしたーっ!』 「どうもありがとうございました!」

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