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クイーン・ビー・エクスプレス 第8回
「は~い、どうも~。クイーン・ビー・エクスプレスも8回目の配信になりました。こんにちは、みっちゃんです」
「どうも~、今度の仕事の関係で何年ぶりかに髪を染めました、勇輝で~す」
「同じく、今度の仕事の関係で勇輝くんと同じ色に染めました、慎吾で~す」
「あ、あの...代わり映えしなくてすいません、航生です」
「慎吾くんは、髪の色暗くしただけじゃなくて、ちょっと短くしたんだよね?」
「そう! 見ての通り、勇輝くんとまーったくおんなじ髪型~。どう、似合う?」
「いや、似合うっていうか、やっぱ髪型まで合わせちゃうと、ほんと勇輝と雰囲気似てるわ...喋らなければ」
「なんでやねん! 似てる~で止めといてよ」
「不思議ですよね。顔のパーツがそんなにそっくりってわけじゃないのに」
「パーツだけで言うと、似てるのは鼻と...肌の色くらいだもんな。んで、勇輝は久々に髪を染めたということで...それ、何年ぶりくらい? 俺と知り合ってからは一回も色変えてないよね?」
「今回と一緒なんだよ。店に勤めてた頃に、一回だけ慎吾とおんなじ髪型にしたの、ウケ狙いで。もうね、出落ちみたいなもんだから、お客さんが一巡する頃には止めたけど。それ以来初めて髪染めた」
「せえけどあれ、ウケたんはウケたよね? 俺ら並んでシェイカー振ってたらさ、カウンターの向こうからすっごい携帯のカメラ向けられてた記憶あるもん」
「それからそのカメラに向かって『合わせ鏡だ~』ってふざけてチューすんのが俺らの鉄板ネタになったんだもんな」
「今も酔うと、それよくやってますけどね......」
「ん? 何、航生妬いてんの?」
「いや、最初こそビックリしましたけど、なんかイヤらしいのにすごく可愛くて、あんまりヤキモチって気持ちにはならないんですよね...自分でも不思議なんですけど」
「それはね、俺がほんまに航生くんが大好きやってわかってるからやろ?」
「......そう...なのかなぁ?」
「そうなんじゃね? 俺も慎吾くんが相手の時にはまーったくヤキモチ妬かないもん、勇輝にその気無いのわかってるから。寧ろお前にチュッチュしまくってた時のがメラメラしてたわ」
「えーっ!? でも、勇輝さんに負けないくらい俺にキスしまくってたくせに!」
「勇輝の唇の感触残してたくないから、上書きしてただけだ」
「んもう、意味わかんないですって!」
「まあまあ、今はしないからいいだろ?」
「嘘ばっかり! たまに勇輝さんにキスするついでみたいに俺にもする事あるじゃないですか!」
「そうやねんなぁ...みっちゃん、あんまり俺にはしてくれへんのに」
「それはね、勇輝と航生も今はほとんどキスしないでしょ? そういう事よ」
「どういう事ですか!」
「あ? 何、お前俺とキスすんのそんなに嫌なの?」
「いや、別に嫌ではないですけど...」
「じゃ、いいじゃん。解決~。これからも勇輝と慎吾くんはチュッチュするし、俺もたまにふざけて航生とチューします!」
「か、解決の意味がわからん......」
「まあ、ええやんええやん。とりあえず俺と勇輝くんがおんなじ髪型にした理由っていうのは番組の後半でお伝えするとして、お仕事報告しときます?」
「お仕事報告と言えば...こないだ夜中にやってた番組、見ましたよ」
「あれさあ、番組として成り立ってんのん? バキュンとモザイクだらけやったで?」
「俺も放送見た。つかね、あの番組すごいんだよ。慎吾から聞いてたけどさ、ほんとに台本無いんだもん」
「喋っても喋っても、どの部分を放送に使うつもりなのか全然わかんないんだよな」
「でも、この話は迷惑かかる人が多そうだなとか、内容としてまずそうだなってとこは、その場で『ここは上手くカットしといて』とかって指示出してたよね。その辺見てても、みんなデタラメに喋ってるようでちゃんと考えながら言葉を組み立ててるんだなぁって、プロの仕事に感心させられた」
「そういえば、なんか俺の名前出てましたよね? 俺のアソコでオモチャ作ればだのなんだの......」
「あそこ、おもろかったぁ。さすが二人やなぁと思ったもん。目の付け所が違う!みたいな。確かに航生くんのんてメッチャ綺麗な形やもん。女性向けのグッズの会社辺りから、『型取らせてください!』とかオファー来そうやない?」
「......来てますよぉ...実は。こないだ社長から聞いて、慎吾さんに許可もらってからって返事保留にしてあるんです。んじゃ、受けていいんですか?」
「そんなん、アカンに決まってるやん。話はおもろいけど、それにオッケーかどうかはまた別。あんな? 航生くんのチンチン好きにしてええのは俺だけやねん。仕事の時はともかく、例えニセモンでも航生くんのんで喜んでる俺以外の人がおるとか許されへんの。せえから、その話は却下!」
「......珍し。慎吾がたかだかオモチャにヤキモチ?」
「アカン? オモチャにヤキモチやのうて、オモチャ使おうとしてる人にヤキモチやけどね。そしたらさぁ、リアルみっちゃんモデルのオモチャ発売しましょうって話が来たら、勇輝くんやったらオッケーなん? 今までみっちゃんのチンチンを見てみとうて触りとうてしゃあなかったファンの人、結構飛び付くで?」
「......やだな。あれは俺のモンだ」
「ほらぁ、おんなじやんか。という事で、リアルな形を見てみたかった皆さんすいません。アレは大事な俺だけのモンなんでお見せできません」
「そんなのいちいち宣言しないでくださいよぉ...恥ずかしいじゃないですか。勿論、俺のをいつでも自由に好きにしていいのは慎吾さんだけですよ」
「......ちょっと自由にしたいんで、俺と航生くん、今からトイレに......」
「バ~カ、そんな冗談いらないっての」
「チェッ、半分本気やったのに」
「トイレで忙しなくパコパコした所で、お前満足できないだろうよ」
「そしたら、残りの収録は二人に任せて、俺ら早退を......」
「はいはい、それこそ却下だ、却下。じゃあそろそろちゃんと番組に戻ろうか」
「オッケー、では次はエクスプレス恒例の質問コーナーで~す」
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