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クイーン・ビー・エクスプレス 第8回【2】
「は~い、そしたら質問コーナーいきましょう。えっとね、今回は質問そない多なかったんで、全部に答えちゃえ~な感じになりました~」
「あとね、質問の中にちょっと面白いのがあったんで、その質問については最後にお知らせを兼ねてお答えします」
「では、最初は『もへーさん』からの質問です。二つ書いてくれてるから、両方とも答えようか。まず一つ目で~す。『それぞれお互いを動物に例えたら何だと思いますか?』との事ですが......」
「あっ、俺ね、航生くんて『黒豹』やと思うててん、元々」
「黒豹かぁ...まあ確かに見た目の印象だと結構そんな感じだよね?」
「えー!? お、俺って黒豹ですか? いや、ちょっと...なんか恥ずかしいですよぉ、カッコ良すぎでしょ?」
「おいおい、えらいオドオドした黒豹だなぁ。そんなんじゃ餌取れないぞ」
「ちょっ、ちゃんと最後まで聞いてってば! それがね、天の声のおばさんのツイッター覗いてた時に、『航生くんてドーベルマンぽいですね』ってリプ来ててん。それでおばさんとのやりとりの中で『デレるドーベルマンて感じ?』って結論出ててさぁ.......」
「デレるドーベルマン......」
「......プッ、それって有りだな。間違いない」
「ご主人様の言いつけだけ聞くんだワン。だからいっぱい褒めて欲しいワン!」
「デレてないっ!」
「んじゃ、慎吾の方ジーッと見ながら『デレてません』て言ってみ?」
「お、俺は...あの、えっと...デレたりとかは...ンフッ......」
「デレってより照れかぁ?」
「あ~ん、もうっ! 航生くん可愛すぎやってば! ほら、みんな見て! こんな凛々しい顔してんのに、俺とじっと目が合うたらこんなフニャフニャやねんで~」
「やっぱデレだな」
「うん、確かにデレたドーベルマンだ」
「なんかそれ、番犬として全然役に立たないじゃないですか......」
「そうか? でも、ご主人様を守る為だったら?」
「そりゃあもう、全力で盾になりますよ!」
「はい、番犬ごうか~く。じゃ、お前から見て慎吾くんは?」
「そうですねぇ...見た目はスコティッシュフォールドな印象ですかね。猫なんですけど、丸っこくてあんまりきつそうな感じって無いじゃないですか」
「ん? 中身も猫っぽいんじゃないの? なんかお前すごい振り回されてる感じすんだけど」
「慎吾は猫じゃないよねぇ」
「そうなの?」
「だって慎吾って、すっごい寂しがりやの甘えん坊だもん」
「そうなんですよ! 口ではちょっと悪態ついたり強がったりするんですけど、こう...いつの間にか摘まんでるシャツの袖だけは絶対離さなかったり。予定より俺の帰りが遅いと、文句言いながら風呂の中まで着いてきちゃったり......」
「うっそ! 慎吾くんてそういうタイプ!?」
「シーッ。航生くん、それ言うたらアカンやつ」
「いやいや、今そういうコーナーですから。そうだなぁ...中身だと、ウサギとか?」
「はぁ!? ウサギィ?」
「こりゃまた、えらい肉食系のウサギだなぁ」
「いや、ほら...ウサギって寂しいと死んじゃうって言うじゃないですか?」
「ま、あれはデマだけどな」
「いいんじゃね? 地球上で一番性欲の強い動物とか言われてんだろ?」
「じゃあこいつらはデレたドーベルマンと欲求不満の肉食系ウサギってことで......」
「欲求不満ちゃうわっ! 毎日毎日航生くんが頑張ってくれてるし!」
「わーーーっ、余計な事言うと、またツッコミ入りますから! そっちは? そっちはどうなんですか?」
「勇輝こそ猫だろ。気まぐれとかそういう意味じゃなくて」
「あ、シャムとかそういう感じ?」
「そうそう」
「え? 俺そんなに気強くないし、現場とかでもコメツキバッタみたいにペコペコしてるよ?」
「ちゃうねん、ちゃうねん。特に役に入り込む時とかなんやけど、立ち居振舞いなんかがさぁ...俺らみたいな野良猫と全然違うんやって。もうね、立ってる姿だけで凛としててメッチャ綺麗やねん、品もあるし」
「品のある人間がカメラの前でスッポンポンでブラブラさせて歩かないし、こんな場所でチンコチンコ連呼しないっての」
「じゃあ、恐ろしく下品なシャム猫で」
「うっわあ、台無し......」
「うるさいぞ、ダメドーベルマン!」
「勇輝はね、自分のどうしてもやりたい事がある時とか、ほんと毛を逆立てて『シャーッ』みたいな勢いで威嚇してくるから絶対猫だって」
「そしたら勇輝くんは下品で発情期のシャム猫やって事で...そしたらみっちゃんは?」
「熊!とか言いたいんだけど、ガチで熊みたいな人知ってるからなぁ......」
「ああ、熊子さんね」
「やっぱ犬じゃない? 頭の回転が早くて穏やかで体の大きい犬ってなんだろう?」
「なんだろう...やっぱりアレじゃないですかね、レトリーバー系。ラブラドールとかゴールデンとか」
「えー!? みっちゃんやったら、もっと大きい犬とかのがええことない? なんやろうなぁ...セントバーナードとかグレートピレニーズとかどう? 山岳救助犬やから賢いし気ぃも優しいし力も強いで?」
「雪山で倒れてるのが勇輝さんだったら確実にその場で襲いそうですけどね」
「『裸で抱き合うてたら、すぐにぬくうなるで』とか『寝えへん為には二人でエッチな運動しよ!』って即マウントポジションな」
「首のウィスキー飲ませてベロベロにしといて...とか?」
「お前らなぁ...さすがに雪山ではしないっつうの」
「そしたらどこでするん?」
「んなもん、ダッシュで救助して山荘で一発だわ」
「助けに来たんじゃないのかよ!」
「助けたお礼に一発だろ?」
「こんな救助犬嫌だーっ!」
「はい、こちらは万年発情期のセントバーナードと下品で発情期のシャム猫に決定という事で......」
「決定すんな!」
「では、次ももへーさんからの質問いきますね」
「無視すんな、デレドーベルマン!」
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