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クイーン・ビー・エクスプレス 第1回
「「皆さん、こんにちは~」」
「麗しのクイーン・ビー、我が愛しの女王蜂の皆さま、はじめまして。勇輝で~す」
「あ、あの...こんにちは、航生です」
「はい、本日より配信の始まりましたこのプログラム。ちょっと説明させていただきますね。この番組は、皆さんのエッチ心と好奇心をコチョコチョと擽り続ける『クイーン・ビー・レーベル』ファンの皆様に、我々出演男優陣のあんなことやこんなこと、色々と深く知っていただいて、今後ますます熱くてイヤらしいファンになっていただこうというプログラムでございます。あ、あとは最新情報のお知らせなんかも入れさせてもらうかな」
「......」
「おい、お前もなんか喋れよ」
「はいっ! えっと...あの...よろしくお願いします」
「あ~あ、ちょっと航生は緊張しちゃってるみたいですね、すいません。じゃあ先に自己紹介させてもらおうか。はい、改めまして勇輝です。クイーン・ビーさんのビデオには、今まで2回かな...え? あ、3回? はい、3回出演させていただいてます。僕は信条として、いつも女の子を本気で気持ちよくしてあげたいって思っているので、女性主体で作られてるクイーン・ビーさんのビデオは本当にやりやすいです。これからもいっぱい皆さんをドキドキムラムラキュンキュンさせたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いします。でははい、お次どうぞ」
「どうも、航生です。あの...AVに出るのは初めてなので、ちょっと緊張してて...なんかすいません」
「航生は、つい最近まで別の名前でゲイビデオの方に出てたんだよね~」
「え? それって話しちゃってもいいんですか?」
「うん、大丈夫大丈夫。この会社『女性の為のゲイビデオ制作』もやってるから。ゲイビ出身とかモーマンタイよ。案外これ見てくれてる人の中にも両方好きって人多いんじゃないかな。あ、ちょっとコイツの昔の名前は大人の事情でお伝えできないんで、もし気になった方は後から自力で検索しちゃってください」
「うわーっ、しなくていいっ! 検索なんてほんとしなくていいですからねっ!」
「もう...航生ってば、ホント恥ずかしがり屋さんなんですよぉ。さてさて、先日『株式会社ビー・ハイヴ』ホームページにて正式に発表がありましたように、僕と航生、あと今日はいないんですが、愛しのみっちゃんの3人が...」
「しれっと『愛しの』とか入れるの止めてくださいよ」
「お前、うるさいよ。いいだろ、どうせザックリとしか台本なんて無いんだし。あとは言いたい事言ってりゃいいんだって。とにかく、この3人がですね、めでたくこちら『クイーン・ビー・レーベル』の専属男優になりまして、このたび第1弾のビデオ制作が決まりました!」
「ワーワー、パチパチパチ」
「お前ねぇ...もうちょっと感情込めろや」
「キャーッ、勇輝く~ん、待ってたわーっ。早く見た~い。キャーッキャーッ」
「嘘くせ...お前、大根にもほどがあるっての。ま、いいや。それでこのビデオの内容なんですが、僕が航生に女の子を相手する為のエロエロレッスンをして、立派な男優に育てちゃおうって内容になる予定です」
「なんか、初っぱなから勇輝さんのパートナーが俺って...ファンの方に怒られそうな気がして、既にちょっと憂鬱なんですけど...」
「え、なんでなんで?」
「だってね、公私共に勇輝さんのパートナーがみっちゃんだってのは有名な話だし」
「有名なの?」
「いやいや、あのねぇ...あれだけどんな媒体でもノロケまくってて、おまけに雑誌でも二人でヌード写真とか出してるんですよ? 有名な話に決まってんじゃないですか」
「ああ、そっかそっか。まあ、別に近々共演あるし気にすんなって。皆さん、どうかその時をお楽しみに~。あ、お仕事なんで、航生を怒らないであげてくださいね~」
「皆さんほんとにお願いします。気の強そうな顔はしてるんですけど、俺マジで小心者なので...」
「その小心者がね、僕にケンカ売ったんですよ~」
「うわーっ、うわーっ、それ言っちゃダメなやつです! 何にもないですよ、ケンカなんて売ってませんし、皆さん今すぐ忘れてくださいね!」
「んもう、こんな事で慌てちゃって、ほんと可愛いんだからぁ」
「わーーーっ! また可愛いとか言いながら勝手にキスした!」
「ね? 皆さん、航生面白いでしょ? ゲイビ出てたくせに、こんな事でテンパっちゃうんですよ。んじゃねぇ、可愛い航生を安心させる為に極秘情報バラしちゃう?」
「......え? 極秘とかって、俺何にも聞いてませんよね。なんかもう俺、今嫌な予感しかしないんですけど...」
「実は、もう第2弾の内容も決まってま~す」
「......はぁ?」
「第2弾はね、絡みを楽しみにしてる皆さんには申し訳ないんですが、僕達3人でのイメージビデオ的な物になります。という事で、次回配信のエクスプレスでは、愛しのみっちゃんも交えての撮影秘話とかさらに賑やかな内容になると...」
「......やだ...」
「はい?」
「.....そんなもん、ますます俺、邪魔扱いに決まってるじゃないですか! やだ、やだ、絶対やだっ!」
「僕とみっちゃんのエロエロもちょこっとありますが、航生もスイッチ入ると相当エロい子なので、見ててワクワクムラムラできること間違いなしです。なので、どうかこれから航生も応援してあげてくださいね。いじめたりしないで~」
「いやもう、ほんとに切実にお願いします。俺、勇輝さん・みっちゃんという二大悪魔のオモチャにされてるだけなんです。俺の意思とかまったく無いんですよ! ましてや、この無敵バカの二人に割り込もうなんて考えは欠片も無いですからね! 決して邪魔はしませんので、どうか嫌わないでください!」
「悪魔だの無敵バカだの、ずいぶんと面白い事言ってくれるな。......後で覚えてろよ」
「やだーっ、助けて~」
「とまあ、こんなグダグダな内容ではありますが、しばらくこの『クイーン・ビー・エクスプレス』は専属になった僕達3人でお送りしていく予定です。それでですね、こっからが本題だ。ほらお前、これくらいちゃんと言えよ」
「はい...えっとですね、俺達3人に質問やトークのリクエストなどがありましたら、ビー・ハイヴのホームページにありますメールフォームからメールをお送りください。できるだけ素直に正直にいやらしく...いやらしく!?」
「は~い、エッチな質問やお悩み相談なんてのも、じゃんじゃん募集します。あ、でも、さすがにまだ捕まりたくはないので、『勃起した局部をアップで見せてください』みたいなリクエストは勘弁してくださいね。皆さんからのメール、お待ちしてます。ではでは本日の『クイーン・ビー・エクスプレス』、お相手は勇輝と...」
「航生でした」
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「ほんとにあんな内容でいいんですか? 驚くくらいにグッダグダでしたけど」
「ん? 別にいいんじゃない? 今日伝えないといけないって台本に書いてあったのは、俺らが専属になった事とビデオ出す事だろ? あとはメールお待ちしてま~すだけだったし。ほら、完璧じゃん」
「いや、でもなんかリビングでダラダラ喋ってるみたいな空気が...」
「平気平気。スタッフさんとかめっちゃ笑ってたし。あ、そういやお前、俺らの事を悪魔だのなんだの言ってくれてたな?」
「い、いや...あれはグダグダの延長でつい口が滑ったっていうか...」
「充彦に言いつけてやる」
「ほんとすいません、すいません。もうそんな事言いませんから...」
「ペットの分際で飼い主に反抗したらどうなるか、身をもって思い知れ」
「え...えーっ!? 俺またペットに格下げぇ!?」
クイーン・ビー・エクスプレス第2回、近日配信予定!
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