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クールダウン&ヒートアップ【6】
勇輝の頭をしっかりと抱き締めたまま、ぐっと下に向かって押さえつける。
狭い粘膜と筋肉を強引に割り拓く、まさにセックスそのものの行為に、体と頭が熱で焼き切れそうになった。
つい腰を奥に向かって思いきり振りたくりそうになり、けれどそれを今はかろうじて堪え、勇輝の頭を俺の方に引き寄せる事だけを意識する。
根元までしっかりと咥え込めるわけはない。
それは十分わかってる。
けれど限界まで...俺を受け入れられるギリギリの所までを目指した。
どうしても苦しいのか、口内で勇輝の舌は俺のぺニスを押し出そうともがく。
けれどその舌の力強い動きは俺に更なる快感を生み、口内を犯すモノは大きさと硬さを増した。
それは本人の意思など関係なく本能的な動きだ。
喉をしっかりと塞ぐ俺のモノを、生命を脅かす異物として拒絶している。
そして俺を包み込む粘膜も吐き気を必死で堪えるように、そこを不規則に大きく波打った。
けれどわかってる。
勇輝自身は...勇輝の頭と心は、これを決して嫌がってはいない。
別に腕を拘束してるわけじゃないし、いくら俺が頭を抱き込んでいるとはいえ、それほどの強い力で強引に押さえつけてるわけでもない。
拒もうと思えば拒めるし、本気で俺から逃げたければ俺の腕を振り払えるのだ。
けれど勇輝はそれをしないし、望んでもいない。
どれほど苦しくとも本能が危険を知らせようとも、それでも俺に激しく犯されたがっている。
俺への思いが本能すら上回ってるのだと思えば、腹の底から暗い笑いがこみ上げてきそうだ。
ほんとコイツはどれだけ俺の事が好きなんだよ......
嘔吐くような背中の強張りが強くなり、俺の腿に置かれた指先が白くなるほど食い込んできたところで腕の力を抜き、後ろ髪を一束掴む。
それをクンと引き、心地よい粘膜からズルリと中身を抜き去れば、泡立ったような粘り気の濃い唾液がドロリと口許から滴った。
ポロポロと零れる涙を拭う事もせず、俺の先走りと混ざり合った涎ですっかり汚れた口から顎までを気にする事もなく、勇輝はただうっとりと俺を見上げてくる。
俺は掴んだままの髪を更に引きその顔をしっかり上を向かせると、ドロドロになった勇輝の口の周りをゆっくりと綺麗に舐めてやった。
中心を踏みつけたままの俺の足の裏は、しっとりと湿り気を帯びていく。
「苦しい?」
「...んっ、苦し...い......」
「そっか。んじゃもう止める?」
「あっ、やだ...止めない...止めたくない...充彦がもっともっと気持ちよくなるまで......」
「んでも苦しいんだろ? 俺は別に勇輝を苦しませたいわけじゃないしな...」
どう答えるかわかってるのに......
今ここで勇輝がやめられるわけないなんて知ってるのに......
声を上げて泣き出してしまいそうなほどトロトロに蕩けている勇輝に向かってニッコリ笑いかけてる俺って、ほんと性格歪んでる。
もっともっと俺を求められたい...もっともっと俺を求める『声』を聞きたくて仕方ない。
勇輝に対してだけはどうしても抑えが効かないのだ。
こんな感情を純粋に愛だなんて言ってもいいのだろうかと、ほんとは時々不安になる。
執着と依存。
勇輝といられなければ俺は俺でなくなるし、もし勇輝が俺と離れる道を選んだりしたらどうしようと怖くてしょうがない。
勇輝と離れるくらいならこのままヤリ殺してやろうかとか、二度と俺以外の人間に会えないように鎖で繋いで部屋に閉じ込めてやろうかとか...本気で考えてしまう瞬間があるんだから相当タチが悪いと思う。
勿論俺はみんなに愛され、仲間を大切にする勇輝だからこそ好きになったわけで、別に俺の奴隷にしたいわけでもペットにしたいわけでもない。
ただ日増しに強くなる勇輝への思いが、時に歪んだ方向へと進みそうになる。
そんな時はどうしても...溺れているのも依存してるのも俺だけじゃないんだと確認したくなってしまうのだ。
答えはわかっていても、その言葉を聞いて安心したい......
「苦しいけど幸せだから! 充彦が俺の事思って、俺がしてる事でこんなに興奮してくれてるのが本当に幸せだから! お願い...もっとさせて...もっと充彦の気持ちぶつけて...もっともっと幸せにして......」
必死の顔で勇輝がぶつけてくる言葉で、俺の方こそ最高に幸せになる。
これが聞きたかったんだ...俺にお前がいないとダメなように、お前にも俺がいないとダメなんだって実感できる言葉。
勇輝の心も体も、全部を満足させられるのは、やっぱり俺しかいない。
「もっとしたいの?」
「...したい......」
「わかった、じゃあいいよ。苦しくて幸せで、もっと泣きたくなるくらいしゃぶらせてあげる。今度はたっぷりザーメン出すから、しっかり唇に力入れて俺を気持ちよくするんだぞ?」
コクコクと頷く勇輝の頭をポンポンと叩くと、それを合図にまた俺の股間へと顔を埋めてきた。
射精の為の口淫にディープスロートは必要無いとその頭を一定の高さで押さえると、今度は望む深さと早さを教え込むかのように俺から大きく腰を振った。
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