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クールダウン&ヒートアップ【7】

最高の満足感は得られた。 俺に縋りつく勇輝の姿に頭も胸もあり得ないくらい震えて、それだけでもう十分だと思えるくらい。 けれど、勇輝はまだだ。 まだ満足できてない。 俺が射精してないから。 今度は勇輝の心を俺でいっぱいにしてやらなければ。 頭を軽く左右から押さえ、ソファのバウンドを使いながら深く浅くその喉を穿つ。 唇と頬に力を入れ、俺を更に高みへと追い上げようとする勇輝。 ぴったりと俺のぺニスにその唇は吸い付き、どこにも隙間なんて無いはずなのに、俺に押さえられて俯いたままのその口の端からは少しずつ飲み込みきれない唾液が溢れ、ツッと竿を伝った。 汚れないだろうとずらしただけで脱ぐ事をしなかったパンツにそれがどんどん染み込んでいく。 まあ汚れても汚れなくても、この後どうせ勇輝を一度風呂に入れてやるつもりだったんだ。 この後風呂場まで下着を穿いていくか全裸で移動するか程度の違いでしかない。 今俺が気にするべきは、いかに早くイッて勇輝の疲労を最小限に抑えるかだ。 ただただ射精を促す為だけに腰の動きを早く強くしていく。 俺のその激しい動きがまた勇輝にとっては嬉しいのか、口や頬の力を強めたり弱めたりしつつ自らも遠慮がちにユルユルと腰を前後させていた。 若手人気ナンバー1で、優しくも激しい腰使いで有名なあの勇輝が...まるで自慰すら知らない子供みたいに自分の脱いだシャツにぺニスを申し訳ない程度に擦り付けてるなんて、まったく可愛いもんだ。 それくらいじゃ大して気持ちよくもなれないだろうに。 わかってる。 待ってるんだ...俺がそんな勇輝に気づくのを。 そして、声がかけられるのを。 俺の動きに慣れてきたらしい勇輝は、ただ口許を締めるだけでなく舌の動きを加え始めた。 その事で、一気に腰に熱が集まり始める。 「...んっ...それ、すごい......」 情けないくらいに震える俺の声を合図に、もう俺が腰を振る必要も頭を押さえる必要も無くなった。 勇輝が絶妙な早さと力加減で頭を振りたくる。 大きくスライドする口の動きに合わせて舌が裏側へと強く押し当てられると、無意識にビクンと腰が跳ねる。 グチュグチュと淫猥な水音と共に泡立った唾液が更に竿を伝い、それを掬い取るように舌が竿をタマから頭まで一気に舐め上げると、下腹部に集まっていた熱が徐々に放出を求めてせり上がり始めた。 ......そろそろだ...もういいだろう... 先の見え始めた俺と、俺の快感を高めるばかりで自分の快感を追うことを置いてけぼりにしてる勇輝。 上がってこい、勇輝。 一緒にいこう...... 「自分で気持ちよく...なってみ? ちゃんと最後まで見ててやる」 ただひたすら俺の為に振られていた頭がピクリと一瞬止まる。 目線だけを俺に寄越してくるから、俺は黙ったまま頷いて頭をまたそっと撫でた。 命令されるの待ってたんだろ? イッていいって許可してもらえるまで、ただ我慢するつもりだったんだろ? ......俺がそんなお前にちゃんと気づくってわかってたから。 勇輝は俺に向けた目をスーッと細め、シャツにくるまれた自分のぺニスを右手でしっかりと握った。 ふと思いたち、続けようとした勇輝の頭を制する。 一度その口からぺニスを抜き、勇輝の唾液で少し湿った下着を脱いだ。 それをポンと勇輝の足下に放ってやる。 「それ使って。シャツだと後からシミにでもなったら面倒だしな。何より...興奮して俺のパンツでチンポ扱いてる勇輝見たい」 さすがにちょっとやり過ぎだって引くかと思ったけど、心配は無用だったらしい。 目許を赤く染め、勇輝の顔はさらに興奮で蕩けていく。 ちょうど俺のぺニスの先端が収まっていた辺りに自分の鈴口を押し付けると、パンツでグルグルと自分のモノ全部を包み込んだ。 「ほら、準備できたなら続きは? ぼちぼち俺、出したくて仕方ないんだけど?」 「あ、ご...ごめん......」 本当に悪い事をしたとでも言いたげに焦って俺のを咥えようとする勇輝の頭を、改めて一旦押さえる。 頬に手を添えて顔ごと上を向かせると、そっと唇を合わせた。 「一緒にいこうな? ちゃんと俺のを綺麗に飲み込むのも、俺を思いながらチンポ扱くとこも、全部見てるから」 責めるつもりなんてさらさらないんだと気持ちをこめ、何度もその唇を啄む。 それすらも気持ちいいのか、勇輝の右手はゆっくり大きく動き始めた。 「ほら、もう少しだから」 勇輝の頭から手を離し、改めて大きく股を開く。 自分が一番動きやすい場所...つまり俺と自分が同時に絶頂を迎えるのに必要な位置を見つけ、勇輝は少しだけ近づいた。 覆い被さってくる粘膜の感触に、思わず目を閉じたくなる。 けれど、ちゃんと見ててやると約束した。 俺を必死に気持ちよくしようと頭を振る健気な姿も、俺を思い必死に自分で気持ちよくなろうとする淫らな姿も。 動くたびに小さく捲れる唇が、苦しそうにしかめられる眉間の皺が、視覚で俺を煽る。 グジュグジュと泡立つ唾液の音が、下着にくるまれながらも時折ネチネチと聞こえてくる勇輝の興奮の証が俺の耳を犯す。 勇輝の口の中は熱くて熱くて溶けそうだ...ジワジワと塊が上がってくる。 限界近くまで膨れ上がった俺のぺニスに勇輝の眉間の皺は深くなり、自分を擦る手の動きも早くなってきた。 勇輝も今日はたいがい早い。 俺と違って『さっさと終わらせた方がいい』なんて頭は働かないだろうから、それだけ頭と心の興奮が高まってるんだろう。 はぁ...ほんとは早く勇輝の中にぶち込みたい...今はこれだけで我慢だけど。 もうそこまで迫った物を追いかけようと、俺も腰の動きを再開した。 気づいた勇輝は、そこをジュッと吸い上げ小刻みに頭を揺らしながら舌の先で鈴口を刺激する。 「出るっ......」 逃げるわけもないのに、逃がすまいと勇輝の頭を押さえていた。 喉の奥に向かってググッと腰を押し付ける。 大きく膨らんだ先端がパンと弾け、勢いよくそこに向かって欲が一気に放たれた。 余韻に閉じてしまいそうになる瞼を無理矢理こじ開けながら、すべてを絞り出すように更に二度、三度と腰を揺らす。 勇輝は俺が出した先からザーメンを飲んでるのか、コクコクと喉が小さく何度も動いた。 それに合わせて、勇輝の右手の動きが速度を増す。 最後の一滴までも吸い出すようにキュッと先端が絞られ、勇輝の口がようやく開いた。 唇の端には溢れそうになった精液が一滴付いている。 それをもったいないとでも言いたげに舌で舐め取ると同時に、切なげに眉が下がっていった。 自慰ごときで声を出すのは恥ずかしいのか、僅かに開かれた唇からは熱くて甘い吐息しか漏れてこない。 その吐息が一瞬詰まると勇輝の背中が少しだけ丸まった。 硬く竿を握りしめたままの右手の動きが止まる。 俺はまた勇輝の髪をギュッと掴み、その顔を上向かせた。 「イッたんだ?」 「......ちゃんと見てて...くれた?」 「勿論。ちゃ~んと見てたよ。エロくて可愛くて、今すぐ押し倒してケツにチンポ突き立てたくなっちゃった」 「それは嘘。今は絶対しないって言ったもん...俺もそれは望んでないってわかってるはずだし」 ......そうね、俺が勇輝の気持ちをわかるように、勇輝にだって俺の気持ちも行動パターンもバレバレなわけだ。 「ごめんね、パンツ汚しちゃった」 「別に。勇輝のザーメンが染み込んだパンツなんて、これから穿くたびに勃起しそうだけど」 「......バカ」 「バカで結構。俺は勇輝に会ってから、筋金入りの勇輝バカだから。さてと...部屋の作りからして、たぶんそのドアの向こうがゲスト用のシャワールームだわ。洗ってやるから、シャワー浴びて少し寝てな」 「洗うだけ?」 「はいはい。勿論ちゃんとシャワールームまで淫乱で可愛いお姫さまをお連れしますよ」 射精の余韻と口淫の疲労で座り込んだままの勇輝を横抱きで抱え上げる。 「充彦、そんな無理して大丈夫?」 「ん? 何が大丈夫?」 「俺抱えて、腰は?」 「......食事の後で、今度は俺の方が全力でご奉仕できるくらいに大丈夫」 勇輝は遠慮なく俺の首に腕を回す。 仮眠取ってる間に少し掃除しとかないとな...ソファは無傷だけど床にかなり垂れてる勇輝の唾液と精液をチラリと確認し、俺はシャワールームへと向かった。

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