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戦士の休息は突然に【8】
「これ、いきなりその台の上に...ひっくり返したらいい?」
お互いに少し火照ったままの体で、それでも何事もなかったかのようにキッチンへと向かう。
「ひっくり返す前に、そこに用意しといた竹串で真ん中刺してみて。まずは抜いた時に生焼けの生地が付いてこないか確認しようか」
俺、すっごい忍耐力だわ、褒めて褒めて。
チンコがすげえドクドクしてるけど、震える声は何とか無理矢理抑え込んだ。
勇輝は言われた通り、焼き上がったケーキにゆっくりと竹串を刺し入れる。
それを抜き取ると、パァッと明るい顔を俺に向けた。
「大丈夫みたい!」
そう言って、俺にその串を見せてくれる。
ニコニコと、キラキラと...それはそれは眩しい笑顔で。
ああ...ごめん、もう無理だわ。
これでも俺、だいぶ頑張ったんだよ?
俺は背後から勇輝を思いきり抱き締めると、道具の散乱している作業台は避け、今はまだ空っぽのシンクへとその体を押し付けた。
「つ...めた...充彦、俺まだケーキひっくり返して...」
「だって、誘ったの勇輝だろ」
「いや、あれはもう全部終わったと思ってたから...」
自分でも、ケーキ裏返すちょっとの時間くらい待てよって思う、それは本当に。
でももう、それこそ『切羽詰まってる』って言葉でしか表せないほど、どこもかしこも収まらなくなっていた。
朝からずっとだもん。
可愛いくて仕方ないって思っては我慢し、可愛いくて食べてしまいたいと思っては我慢し。
あと少しの我慢だって思ってた所で勇輝から誘われ、それもなんとかギリギリで堪えてはみたものの...やっぱり今日の勇輝は可愛い過ぎた。
シャツを捲り乳首をコリコリと爪で掻くと、シンクの冷たさだけではない物でそこがプックリと勃ち上がってくる。
そのまま右手をズボンの中に強引に挿し入れた。
指先に触れた勇輝のチンコは、既にしっとりと濡れている。
さっき俺を誘ってきたのは本気でセックスしたかったんだと、少しだけ可笑しくなった。
「充彦、ケーキ!」
「...ちょっと萎むけど...ちゃんと焼けてるなら食える...」
チンコの根元とタマをクニクニと揉みながら、その奥まで指を伸ばしてみた。
解したわけではないし、愛撫にたっぷりと時間をかけてるわけじゃないから、当然入り口はまだ開いてはいない。
けれど指先が僅かに触れた事で期待をしたのか、それとも条件反射のような物なのか、その入り口を閉じている力が少しだけ抜けたように思えた。
ズボンから手を抜き前を寛げると、パンツと併せて一気に膝下までずり下ろす。
勇輝の体をシンクに強く押し付けてその足元に膝をつくと、抵抗する時間も与えずケツを左右に割り開き、その奥まった場所に舌を這わせた。
「み...つひこ...ダメだって...こんなとこで...」
その抗う言葉には、多分に色が含まれている。
やはり我慢ができなかったのか、俺が触れた事でスイッチが入ったのか。
どちらにしても、大人しくシンクに体を預けてケツを突き出している勇輝の抵抗の言葉は本心の物ではなく、もう頭からケーキの事は消えてしまってるようだ。
舌の先を中に押し込みながら、勇輝のチンコの先から伝い落ちてくる蜜を指に纏わせる。
性急過ぎる行為だとわかってはいたけれど、そこにその濡れた指をグイと捩じ込んだ。
「んっ...うぅっ......」
甘さの足りない、ただ体の力を抜く為の息遣い。
そりゃあそうか。
愛撫もそこそこの急ぎ過ぎている行動の上に、圧倒的に潤いが足りない。
けど、俺の方にはローションをわざわざ取りに行くなんて余裕が全く無い。
そもそもそんなもんがあるなら、ちゃんとケーキひっくり返して全部片付けも終わらせて、そこからゆっくりとベッドに連れ込んでる。
とにかく、今勇輝の中に入りたいのだ。
中を弄る動きは止めないまま、自分のチンコに触れた。
情けないくらいにガッチガチ。
それはもう、受け入れる勇輝に申し訳ないほど、大きさも硬さもMAX。
自分の先走りも、溢れるたびに全体に擦り付けてはいるが、今のこの状態で強引にコイツを挿入すれば俺も勇輝も間違いなく傷がつく。
何かローションの代わりにできる物は無いだろうか...必死で考え、まだ片付けが終わってないからこそ残っている物を思い出す。
一度勇輝の中から指を抜き、後ろの作業台に並んだボールの一つを手にした。
「ローション無いから...ちょっとだけ我慢して......」
勇輝は、再びあまり滑りの良くない指が入ってくると想ったのだろう。
覚悟を決めるように一瞬体を固くする。
俺はボールの中身を指で掬い、それを改めて勇輝の中心へと押し込んだ。
「はぁっ...ん...冷た...何...?」
予想通りというか、予想以上にそこは俺の指をスムーズに飲み込んでいく。
中を犯す指を増やしながら、俺は左手で更にボールの中身を自分のチンコへとしっかり塗りつけた。
「あん...あぁっ...充彦...何...?」
「ホイップクリームだよ。さっきチーズケーキ作った時に綺麗に掬いきれなかったやつがボールに残ってたからさ。昔撮影で使ったことあるの思い出した」
指を引き抜き、代わりにそのすっかり柔らかくなった中心にチンコの先端を当てる。
「後で責任もって綺麗にしてやるから...今はこれで我慢して...」
クリームが擦り付けられ、斑に白くなったグロテスクで赤黒い俺の先端は、思っていたよりもずっと簡単にズブズブと勇輝の中に飲み込まれていった。
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