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クイーン・ビー・エクスプレス第3回【3】

「はい勇輝、落ち着け落ち着け。じゃあ今回発売になるDVDのお話をお願いします」 「......は~い。えっとですね、たまたまなんですが俺達3人とも料理が好きだったりするので、なんと全員お料理をしております。キャーッ、みんなアイドルみたいだわ、ハート」 「......アイドルは、裸にエプロンで料理してるDVDは出さないと思いますよ」 「まあな。実際、俺も裸エプロンでケーキ焼いたの初めてだわ」 「僕はみっちゃんとの同棲始めて間もない頃にやったことありま~す。そう言えばあの時、すっごい笑ってなかった? 『こういうの、男のロマンとか言うしな』とか思って相当な覚悟でやったのにさぁ、みっちゃん仕事から帰ってリビング入ってきた途端、膝から崩れたよね?」 「いや、だってさぁ...航生、お前もちょっと想像してみ? 俺らの中で一番アスリートみたいなバッキバキの体してるこの勇輝がだぞ、どこで買ってきたんだか、メイドさんが着けるみたいなフリフリいっぱいで、ピンクの、おまけに胸当てんとこにハートのアップリケまで刺繍してあるエプロン着けて料理してんだぞ? あのパキーンって筋肉の張ったケツ丸出しで」 「え? お尻丸出しって...全裸?」 「そう! 全裸で全身ムキムキさせて鼻歌歌いながら天婦羅揚げてる姿なんて、シュール過ぎてコント以外の何物でもないだろ?」 「.....................プッ」 「ほら見ろ! 航生でも想像だけで笑えるんだぞ。直接見た俺は笑い転げるに決まってんじゃないか!」 「んなこと言いながら、結局エプロンの中に頭突っ込んできたくせに!」 「あれは、そこまでやって俺を喜ばせようとしてくれる勇輝が可愛かったから!」 「えっと...結局バカップルが痴話喧嘩で暴走してる感じなので、俺からちゃんとお伝えしときますね。裸エプロンはありますけど、全裸ではありませんから」 「お前、またバカップルって言ったな?」 「んもう...だって、イチャイチャしだしたら話が全然進まないんですもん。はい、次行ってください」 「ったく...ま、僕達がそれぞれ裸にエプロンで料理してるシーンと、あとはやっぱり今回の目玉は...あれだよね」 「俺ら3人で、向かい合ってオナニーしてます。いやぁ、誰が考えたんだか知らないけど、あれはなかなか恥ずかしかったな」 「普段カメラの前で射精はしても、オナニーはしないもんね。そういった意味では、人前オナニーのベテラン、航生先輩に助けていただきました」 「そういうこと言うと、なんか俺がオナニー手伝ったみたいに思われちゃうでしょ! 俺、何にもしてないですからね! 二人のファンの方、ほんとに俺、一切邪魔とかしてないですよ!」 「だーかーらー、そこでムキになるから余計に言われるんだっての。で、ここからが大切なんですよ。以前からホームページ上で告知してました通り、今回予約していただいた方対象にトークイベントを開催するんですが...」 「予約数が当初の予定を大幅に上回ったという事で......東京で一日だけ開催予定だったこのイベント、なんと大阪でも開催が決まりましたーっ!」 「よっ、大阪っ!」 「たこ焼きっ!」 「新喜劇っ!」 「ハルカスッ!」 「...えっと...どこまでこれ続けるんですか?」 「チェッ、ノリ悪いなぁ。もう一周くらいいけよぉ。ま、とりあえずですね、他の地方の方には申し訳ないんですが、それでも東京と大阪の二ヶ所で開催できるという事で、少しでも多くの皆さんと触れ合える機会ができるのはありがたいのかなと思ってます」 「それでこちらのイベントなんですが、参加希望の方はDVDに封入されてます専用ハガキで必ず事前に申し込んでください。それなりの規模の会場を用意してるんで大丈夫だとは思いますが、万が一参加希望が定員をオーバーしちゃったら抽選になるそうです。その時は本当にごめんなさい。今回会場が増えた事で、イベントの日程も変更になってます。開催日時と場所は、この動画の配信直後に改めて発表になりますので、そちらで確認をお願いします」 「で、イベント当日は、みんなでお酒飲みながらイロイロエロエロお話をする予定の為、20才以下のお客様は入場できません。これもごめんなさい。いつか年齢制限の無いイベントもやりたいと思ってますので、10代の皆さんはそれまで待っててくださいね~」 「応募ハガキにも詳細は書いてあるそうなんですが、当日は年齢を証明できる身分証を必ず持ってきてください。もしこれが無いと、せっかく来ていただいても入場をお断りすることになるそうです」 「不明な点は、お気軽にメールでお問い合わせください。んじゃ、近況を報告して終わりにしようか。航生は?」 「あ、はい。えっとですね、この『クイーン・ビー・レーベル』系列の、ゲイ・レズメインの『クイーンズ・ガーデン』というレーベルで、久々に...男性相手に絡ませていただく事になりました」 「えっ!? うそっ、マジで? まさかお前、オッケーしたの?」 「あ、はい。ちょっと悩んだんですけど、今は俺を使いたいって言っていただける仕事はなんでも頑張ってみようと思って。でも、前にやってたのとは違って、ストーリー重視のすごく綺麗な作品になる予定ですので、俺なりに精一杯頑張ります」 「そっかぁ...という事ですので、皆さん、どうか航生の成長と色気を楽しみにしてやってください。で、俺達なんですが...」 「この動画が配信される日からかな...以前から雑誌に告知されてました、写真集の撮影に入ります。これがねぇ...ちょっとすごいんですよ」 「まだ詳しい事は言えないんだけど、とにかくすごいカメラマンの方に撮っていただく事になってます。併せて、DVDも撮影してきます。これもね、ちょっとね...」 「すごいよね。たぶん最初で最後の僕とみっちゃんのチョメチョメが...」 「はい、ストップ! 今はこれ以上お話しできないんで、こちらも発売をお待ちください。期待は裏切らないように、気合い入れて頑張ってきます」 「それではちょっとエキサイトしてしまった本日の『クイーン・ビー・エクスプレス』、お相手は...」 「航生と...」 「勇輝と...」 「みっちゃんでした~。ではまた、次回の配信でお会いしましょう。それじゃあ......」 「「「バイバ~イ」」」

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