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温めよう【16】

充彦の脚の上でダラリと力を抜いていた俺の腰の下に腕を通し、その脚をソロソロと開いていく。 何をしようとしているのかわかった俺は、一旦充彦の首に腕を回して体を浮かせた。 一気に距離の縮まった唇に嬉しそうに唇を重ねながら、充彦は俺の体をできるだけ離さないようにゆっくりと長い脚を大きめに開く。 体位を変える時くらい抜いたって別に怒りはしないのに、どうやら今日の充彦は一瞬たりとも俺の中から出ていくつもりは無いらしい。 開いた脚の間にゆっくりと俺の体を下ろしていく。 もう冷えてきている洗い場の床のタオルの上。 それでもついさっきまで充彦の体の乗っていたそこはほんのりと温かくて、瞬時に体が強張るような事はなかった。 充彦の首に絡めた腕をほどき、フワリとタオルの上に背中を着ける。 俺の脚は更に大きく開かれ、それぞれ充彦の太股の上に乗せられた。 なんて無防備でだらしなくて、はしたなくて...そして淫らな格好だろう。 中を貫かれたまま脚をだらしなく開き、お互いを繋いだ場所を晒け出しながら、その中心には一向に萎えないどころか次の快感を期待して勃ち上がったままでフルフルと震えるぺニス。 今の自分を想像しただけで目眩がしそうだ。 ひどく恥ずかしいのに、堪らないくらい興奮する。 俺は先を促すようにチラリと充彦へと目線を移し、カリッと小指を噛んだ。 「充彦...早く...早くちょうだい......」 甘えてねだる俺が好きだと言ってくれるなら、素直にねだればいいだけだ。 わざとらしく唇を僅かに開き、ペロリと舌なめずりして見せる。 あざと過ぎるほどの俺からの挑発に、それでも充彦はしっかりと乗っかってくれた。 「おねだり上手の子猫ちゃんには、ちゃ~んとご褒美あげなきゃな」 「んふっ...俺が...子猫ちゃん...なの? じゃあこのエッチなニャンコちゃんへのご褒美は、何...かな?」 「そりゃあガッチガチの猫じゃらしと、栄養満点の特濃ミルクでしょ、勿論」 「あ、今日は...生だった。じゃあ...充彦の濃いミルク...早くたっぷりちょうだい......」 普段ビデオの中で女の子達に言わせてる、嘘臭くて大嫌いなセリフ。 なのに今は、それが本心からツラツラと出てくる。 それが充彦を煽れるなら、それで充彦が更に俺に欲情してくれるなら、もっと恥ずかしい事でも何でも言えそうだ。 俺を見つめる充彦の表情が少しだけ変わった。 優しさの陰にチラチラと見え隠れする凶暴な光に背中がゾクゾクする。 充彦の腕が改めて俺の腰の下に回された。 そこだけをグイと引き上げられれば、自然と体が大きくしなる。 「ほら、たっぷり味わえよ」 普段は華奢に見えるその肩にググッと筋肉が盛り上がった瞬間、俺の体が一気に引き寄せられた。 あの長大な物が、躊躇なく反動を付けてドンッと奥へと捩じ込まれる。 「ひぅっ...やっ...あぁっ......」 さっきまでは自分の意思でこれを奥まで飲み込み腰を振っていたのだ。 痛いだとか辛いだとか、そんな物は全く感じない。 けれど苦しい...熱い...... そして何より...気持ちいい...... 奥に留まる熱塊の存在にうっとりと目を閉じる。 自分の粘膜が溶けて充彦と一つになれるその時の為に、一瞬詰めてしまった呼吸を懸命に整える。 いつもなら俺のその動きをゆっくりと窺っているはずの充彦。 でも、今日は違った。 まとわりつき始めていた粘膜を引き剥がすかのように中から出ていくと、再びドンッと勢いをつけて戻ってくる。 俺は思わず目を開け小さく首を振った。 けれどそんな動きなどお構い無く、俺の腰を遠慮なく引き寄せる。 「み、充彦...待って...まだ俺......」 腰を引き上げては落とすを繰り返す充彦の腕をペチペチと叩いてみるものの、その程度で抵抗になどなるはずもない。 「お前の体は、誰よりも俺が知ってる。今の勇輝が欲しいのは...ほんとはこれだろ?」 額にジワリと汗を滲ませながら、充彦は自信たっぷりにニヤリと笑う。 その笑みを見た途端、突然の激しい動きに戸惑っていたはずの俺の体はカッと熱を上げた。 俺の一番感じる辺りを激しく擦り上げている先端を、もう出ていく事は許さないとばかりにゆっくりと強く締め付けていく。 「っう...勇輝、それヤバい......」 何がヤバいのかなんて知らない。 俺は俺に突っ込んだ事なんて無いんだから。 ただ、充彦が俺の体に感じてくれてるという、当たり前だけど一番大切な事が嬉しい。 俺は更に奥まで迎え入れたくて、腿に乗せていた脚をグッと充彦の腰へと絡めた。 充彦が俺を引き上げるタイミングで絡めた脚に力を込め、自らも腰を揺らす。 奥を広げ続ける充彦のモノは、ますます大きさと硬さを増していく。 俺の中のうねりと快感もますます強くなっていく。 ......もっと...充彦をもっとちょうだい... とうに限界はきてるのか、猛ったままのぺニスの先からはトロトロと溢れる蜜が止まらない。 ......足りない...充彦の全部が欲しい... 荒くなってきた息を隠そうともせず、充彦が俺のぺニスに触れてきた。 俺は思わずその手を払ってしまう。 体の奥で...もうその先は無いはずの奥の奥で...その先の扉がギギギッと開き始めたのを感じ、俺は懇願するようにそっと充彦へと手を伸ばした。

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