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ラブラブフィーバー【4】

  生暖かく湿った感触が俺のペニス全体を包む。 幸か不幸か俺のモノは標準サイズよりいくらか大きいから、すっかりギンギンになってる今の状態の物を口に収めるのは辛いだろう。 けれど勇輝はいつも、喉の奥に思いきり当たるほどに深くまで飲み込もうとする。 ときどき嘔吐いてるのか、俺を包む粘膜がキュッキュッと不規則に締まり、あまりの気持ち良さについ腰を振りそうになってしまった。 ヤバいヤバい...慌てて腰を引けば、チュポンと変な音と共に俺のが口から溢れる。 イラマチオは正直そんなに好きじゃない。 気持ちいいのは間違いないし、勿論征服感なんてものも感じなくはない。 ただ喉の奥を突かれて涙目でオエッてなってるの見ると、どうしても可哀想に思えてしまうのだ。 だからか、仕事の一環でせざるを得なかった事は何度かあるけど、プライベートで女の子にそれを強いた事は一度も無い。 口に含んでもらえるだけで満足だし、丁寧に舐めてもらえれば十分気持ちよくなれる。 俺は口に出したい欲求も無いから、そこにそれ以上の快感は必要無いのだ。 でも勇輝は、自分から進んで奥深くまで飲み込む事を求める。 昔の仕事のせいなのかもしれない。 客の欲求に応える為にはそういう行為が必要だった事もだろう。 だ・が・し・か・し! 俺はあくまでも勇輝を最高に気持ちよくしてやり、そして快感に乱れまくる勇輝の中にザーメンをぶちまけたいのです。 なので、あんまりフェラで気持ちよくされるのは望まないのです。 というか、困るのです! 逃げ出した俺のペニスを慌てて口に押し戻し、勇輝はまたしても驚異のディープスロートに入ろうとする。 ちょっと腰引いて逃げたくらいじゃまたすぐに追いかけてくるから、もうこれは簡単には追いかけられないようにするしかない。 俺も負けじと、急いで目の前の勇輝のペニスに舌を這わせた。 腰に腕を回しがっちりそこをホールドすると、内側にしっかりと唾液を溜めながらチュプと熱い塊を口内へ導く。 必死に頭を揺らし、振り、勇輝のモノを喉の奥で懸命に絞りあげる...が、フェラにかけては残念ながら圧倒的に場数が違う。 俺は俺なりに腰やペニスの反応をしっかりと窺いつつ、できるだけ勇輝の快感のツボを責めてるつもりだが、どうにも俺の方が形勢は不利だ。 だって、もう勇輝のテクニックったらほんとあり得ないし。 ただのディープスロートじゃないんだもん。 バキュームだよ、吸い付いてるよ、ブラックホールだよ。 吸引力にかけては、そりゃあもうダ○ソン並み。 あ、ちなみに俺の場合は、通販でよく売ってる充電式のハンディタイプね。 ちょっと馬力が違います。 更に、向こうは重力に任せてりゃ勝手に顔が下まで落ちてくるのに対して、俺の方は腹筋背筋を全開で駆使して頭を持ち上げ顔を振りまくらないといけないわけで。 この段階で、既に勇輝のが遥かにアドバンテージあるんだよな。 これじゃまんまと勇輝に持ってかれてしまう。 口内発射は絶対に勘弁だ。 今日は最後の一滴まで、全部勇輝のケツにぶちこみたい。 というわけで、そろそろ勇輝のお口を動けなくさせたいと思います。 枕元に置いたボトルに手を伸ばし、蓋を開けると中のローションをトロリと指先に纏わせた。 タマの裏側を舌と鼻先でクリクリと刺激しながら、アナルの縁へそのローションをなすり付ける。 その瞬間、ギュンギュン俺のを吸い上げていた力がふっと弱まった。 ふー...危ない危ない。 セックス自体の持続力には恥ずかしながらかなり自信あるけれど、こと勇輝のフェラって事になると、これが耐えきれる自信なんてのはまるで無いのだ。 ペニス全体がドクドクと大きく脈打ってて今にも中身が溢れそうな気もするが、それでもどうにか今日は無事にやり過ごせた事に一先ず安堵の息を吐く。 少し呼吸を整えてから、俺は目の前にある蕾にゆっくりと指先を押し込んだ。 「ん...っ......」 くぐもった声が聞こえ、一瞬の体の緊張の後ふわりと力が抜けていく。 入り口は、そう固くは閉ざされてない。 無理をせず一度指を離し、更に粘度の強い糊状のローションを少しだけ垂らした。 再び蕾に指先で触れると、さっきよりもぐっと奥まで入れてみる。 「あぁっ...ふ...ん...」 「痛くない?」 「うっ...ん、平気...つか、そんだけで...なんか気持ちい...」 ......でしょうね。 まだ中指の節一つしか入ってないってのに、もっと入れろって催促するみたいにキュウキュウ締め付けてくる。 「これ、勇輝。まだ力入れるなよ。これ以上入れらんないだろ」 「だ、って......」 「ほれほれ、気持ちよくなりたいなら頑張ってもっと力抜いて」 勇輝のカリのをペロペロしながら、ゆっくりゆっくり指先に力を込める。 勇輝はと言えば、もうすっかり俺のを舐める事もチュウチュウすることも諦めたらしい。 熱い息を吐きながらすがり付くように俺のを握り込んで、その手を上下させるのが精一杯。 おいおい、まだ指一本だぞ? 今からこんなんで大丈夫かぁ? ちょっとした悪戯心で、一気にグンと根元まで突き立ててやる。 「ひぁっ...」 俺の顔に降ってくるカウパーの雫が増え、勇輝がピクンピクンと腰を揺らす。 これこれ、この姿が見たかった。 恥ずかしくて堪らないのに、それでも俺が欲しくて揺れる腰を止められない、いやらしくて貪欲な姿。 それだけで俺の気持ちも更に昂る。 指を突き立てたまま、グリグリとそこを動かして入口を広げていく。 すっかり重さの増した勇輝のペニスは、反り返ったままで重力に逆らえなくなってきた。 今日は外で射精してきてんだから、たったこれだけの刺激でピュッ...なんて事は無いと思うけれど、そろそろ挿入の為の本格的な準備に入らないと先に勇輝の体力が尽きるかもしれない。 何よりも今度は快感に潤む瞳を、乾いた唇を必死で舐める赤い舌を見ていたい。 「勇輝、意地悪は終わりな。ボチボチ本気で気持ちよくしたげるから...そこに横になって。もっと俺に触らせて」 ゆっくり蕾から指を抜き取ると、寂しそうに少し捲れて赤くなったそこをヒクヒクと収縮させる。 一度股の間から俺の顔を窺い見た勇輝は首まで赤く染め、やけに幸せそうに笑った。  

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