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Let's enjoy submissive play!【4】
根元をギッチギチに締め付けられた俺の息子は、いつの間にか可愛そうなくらいに先端が真っ赤になっていた。
泣いているかのようにカウパーが先端からプクッと押し出され、そのまま竿をゆっくりと伝っていく。
「勇輝...さすがにちょっとこれは...シャレになんない...」
痛みが無いわけではないけど、それは我慢できないってほどでもない。
ただ、ひたすら苦しい。
出したいのか引っ込めたいのかもわからなくなり、剥き出しの先端だけがジンジンと疼く。
「ほんと...マジでさ...なんでこんな...」
俺の問いには答えないまま、勇輝は破裂しそうなほど赤く膨らんだ先端にチュウと吸い付いてきた。
「あっ、ダ...メだ...やめて、頼むから...」
面白がるように舌のザラザラを押し付けてくる勇輝に、俺は思わず懇願していた。
まるで全身の神経がすべてそこに集中してるみたいだ。
ビクビクと勝手に腰が跳ねる。
「辛い?」
勇輝のその言葉に、俺はコクコクとひたすら頷いた。
「俺がなんかしたんなら謝るよ...ほんとに...マジで...許して...」
「充彦が悪いんじゃないってば」
そう言いながら、俺の足元で勇輝が何やらゴソゴソと動く。
「さっきチェックした時にさぁ、ブログのコメントにね、『最近の勇輝は、Sキャラの時でも雰囲気がなんだか優しい』って書かれてたんだ」
「え...? な...に...?」
勇輝の言葉を聞き返そうとした時、不意に俺のタマの裏側に手が添えられた。
ヒヤリとする何かが握られていて、それをグッと押し付けてくる。
「充彦にね、ちょっと甘やかされ過ぎてんじゃないかって。幸せそうな優しいプチSもいいけど、前みたいなクールで意地悪なドSな所も見たいってさ」
押し付けられた物が、小さなモーター音と共に細かく振動を始める。
「うあぁっ...何...それ、ヤダ......」
「大丈夫大丈夫。ローター当ててるだけだよ。アナルに指突っ込むわけにはいかないから、ここにね。ほら...この辺刺激したら、前立腺まで振動伝わってくるでしょ?」
腹の下の方がムズムズする。
自分でもわかるくらい、タマがパンパンに固くなってきた。
気持ちいいのか...これって、気持ちいいのか?
吐き気を催しそうなほど不快な振動なのに、何故か射精感だけせり上がってくる。
「イきたい?」
「イ...きたい...勇輝...イかせて...」
勇輝からも女からもすっかり言われ慣れたセリフ。
それをまさか俺が口にする事になるなんて...
「いいよ、イかせてあげる」
漏れてきた言葉にホッと息を吐いた瞬間、勇輝の行動は俺の期待を裏切った。
震えるローターはそのままに、真っ赤に腫れ上がったカリにしゃぶりついたのだ。
ジュッジュッと音を響かせながら強く吸い、流れを塞き止めているバンドの上をグイグイ扱いてくる。
「や...やめ...外せよ...外して......」
腰だけでなく、体全体が跳ねるのが抑えられない。
ガシャガシャと鎖が頭上で嫌な音を立てた。
「あっ...ダメ...ダメ...あぁっ...あぁぁ...」
もう何がなんだかわからない。
中を犯す時以上に、めちゃくちゃに勇輝の口内を突き上げる。
「ダメ...イク...イク...イクッ...あぁぁっ...あーーーーーっ............」
電流でも走ったようにビクビクと体が震えた。
一瞬激しく硬直した直後には、一気に全身の力が抜ける。
イった...イったと思う...たぶん。
けれど射精した感じは無い。
空イキ......か?
まさか俺が、そんなもん経験する事になるなんて...
「充彦、クライマックスはこれからだよ。忘れてない?」
弛緩しきっていた体の中で、いまだ緊張が解けないただ一つの場所。
そこは熱くて痛くて仕方がないのに、背中にはゾワリと悪寒が走る。
勇輝の指が、俺のペニスの根元に触れた。
いや...正確には、根元に巻き付けられたバンドの端に触れていた。
ニコリと冷たい笑顔を向けると、その戒めを一気に弛める。
ドクンドクンと血管が血液を必死に動かし始めた。
ぴっちりと塞がれていた出口に向かって、溜まりに溜まったザーメンが押し寄せてくる。
「あぁ...あぁ...あ......」
ようやく許された解放に口が開きっぱなしになり、だらしなく漏れる声を抑えることもできない。
いつものように飛び散るような勢いもなく、けれどいつまでも終わらないダラダラとした射精。
体をビクビクと痙攣させながら、俺は悔しいのか悲しいのか、それとも結局気持ちイイのか、自分でもよくわからないままで涙を溢していた。
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