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レッツ、質疑応答!【2】

「質問の...ある人!」 「は~い」「はいっ、は~い」 「あ、そしたらね、ちょっと珍しい物振ってくれてるんで、その一番後ろの列の...うん、俺のCD持ってくれてる、そこの...。はい、そしたらお名前と質問をお願いしま~す」 「はいっ。はると言います! うわ、嘘ぉ...アスカくんと喋ってる...」 「こらこら、俺アスカちゃうから」 「あ、そうやった。慎吾くんに質問です!」 「お、俺ぇ!? 俺、今日司会やで?」 「ま、いいじゃんいいじゃん。結局俺らそれぞれニコイチなわけだし。はるさん、質問何?」 「えっと...私らが応援してた『アスカ』から名前を変えて東京に行ったじゃないですか? アスカっていう名前、めっちゃ似合ってたと思うんですけど、どういう心境の変化があってあの大きい名前を変える事にしたんかなぁと思って...。あ、あと、慎吾くんて歌もすごい上手かったじゃないですか? 今後JUNKSの時みたいにCD出したりとかの予定は無いんですか?」 「うん、なるほどね。慎吾くんはなんで『アスカ』の名前を捨てたのかって事だ?」 「ああ...まず一番大きいのは、大人の事情ってやつやな」 「まあ、所属してる会社が変わるとね、元の名前を使わせてもらえない事って多いから。AVもそんな事あるし、航生もそうだったもんね?」 「航生は、俺らが強引に向こうの会社から引き抜いたんだけど、その時に向こうの出した唯一の条件も、『元の芸名を一切名乗らない事』だった。名前に縋って仕事してるとでも思ってたのかな...名前使いたければ、もっと譲歩しろ!とかさ」 「でも、所詮俺の名前は会社から一方的に付けられただけだし、仕事もほんとにろくでもない状態だったんで、改名することにはなんの抵抗も無かったですからね」 「慎吾くんの場合はさ、ほんとに円満退社だったわけじゃない。無理に名前変えなくても良かったんじゃないの?」 「いや、俺が辞めて東京に行く話をした時は、やっぱり『ゲイビに出るならアスカは名乗らない事』って言われたよ。俺らみたいなちょっとアイドル的な騒がれ方してるモデルって、どうしても名前にお客さん付いてたりするからね...顧客ごっそりよその会社に持っていかれる可能性あるもん」 「でもさ、前の会社ってビー・ハイヴと提携したじゃない? それ考えたら、アスカのままでも活動できたんじゃないの?」 「俺、勇輝くん追っかけて東京の会社に移るって決めた時には、もう改名は考えててん。もし会社がアスカのままでエエって言うても関係なかったよ」 「それってなんで? 自分でも今言ってたじゃん。アスカだと、知名度だけで仕事取れるんじゃないの?」 「う~ん...これってハッキリ理由があるわけ違うんやけど、俺、生活の拠点変える時には名前も変えて全部をゼロにリセットしたなんねんな......」 「ああ、それで最初俺と会った頃はキラだったのに、大阪戻った時にはアスカになったわけだ」 「そう。キラ時代の事は一旦記憶の中にしまっておいて、今度はアスカで一から頑張ろう...みたいな?」 「それで、今回うちに入るにあたって、一旦アスカ時代はリセットしたと?」 「あとは、こないだのエクスプレスでもちょっと言うたけど、最初は『シン』でいくつもりやってん。せえけど、ほら...予定外っていうか、なんていうか...こうやって最初のビデオで航生くんと共演して、すぐに付き合う事になったわけやんか。おまけに航生くんて、この通り無駄にクソ真面目やろ? これがな、仕事離れてんのに、ベッドの上でも俺の事を『シンさん』て呼ぶわけよ。なんぼ言うても呼び捨てにできひんし、本名でも呼べへんし」 「航生、お前っていまだに呼び捨てにしてないよな?」 「してないです」 「したこと無いの? 酔っぱらってる時とかさぁ」 「さあ...俺、慎吾さんといる時はいつも以上に酔えないんで、たぶん呼び捨てにはしてないと思います」 「な? こんなんやねん。いや、航生くんの敬語は敬語でキュンキュンくるから、それはそれでエエんやで? せえけど、エッチの最中に芸名で呼ばれたら、なんかまだ仕事の延長みたいやんか。そんで、『え~い、そしたら芸名と本名一緒にしたれ』と思うて、シン止めて慎吾にしたん」 「お前、まさかほんとにそれだけの理由だったの?」 「そう。それだけ」 「航生に名前で呼ばれたいってだけ?」 「うん、そう。いや、だってなぁ...こう...俺の中でイク瞬間に、ため息みたいな声で『慎吾さん...』とか言われてみ? もうね、あの声と顔思い出すだけでティッシュ一箱分くらいオナニーできるから」 「いや、俺はできないけど...あっ...一回くらいならできるかもしれない」 「ちょ、ちょっと勇輝さん! みっちゃんの前でなんて事言うんですか!」 「なあ、充彦? 航生がイく瞬間のあの顔なら一回くらいは抜けるよな?」 「......非常に不本意ながら、抜けるな。声は勇輝のがウンとエロいけど」 「ちょっと、みっちゃんまで何を......」 「良かったぁ、みんな同意してくれて」 「まったく良くないです!」 「とりあえずね、今回アスカから慎吾に改名したのは、すべて航生くんとの最高に気持ちいいエッチの為です、以上」 「あ、もう一つの質問は? CD出さないのかってやつ」 「そういや思い出したわ。慎吾って昔から、歌とダンスすっげえ上手かった」 「ありがと~。まあ、歌ったり踊ったりすんのは嫌いじゃないんやけど、こればっかりは俺一人でどうこうできるもんでもないしなぁ...前のんも、ユニット売り出す為の宣伝やったわけやし」 「このままみんなが応援してくれたら、航生とのユニットとかアリなんじゃないの?」 「そんなもん、無理に決まってるじゃないですか!」 「え? でも、前に一緒にカラオケ行った時、お前もメチャメチャ歌上手かったよなぁ」 「う、歌はともかく...俺、踊ったりとかしたこと...無いし......」 「クラブとかは?」 「あ、家庭科部でした」 「アホか。誰が部活の話してんだよ。箱だよ、箱。夜に音楽流して踊るクラブ!」 「てか、お前家庭科部だったの?」 「はい。編み物もお裁縫もばっちりできますよ」 「料理に掃除にお裁縫って...慎吾、お前イイ嫁もらったな」 「うん。おまけに床上手、ウフッ」 「アアーッ、もうっ! また下の方に下の方に話が脱線してますから!」 「それはもう、ひとえにお前んとこのド淫乱パートナーに文句言えよ」 「で、CDの質問は?」 「そうやなぁ...いつ企画の話が来てもバッチリ対応できるように、これから航生くんにダンス叩き込みます! 今のところは、まだそういう企画は無いので、皆さん応援よろしくお願いします」 「という事です。はるさん、オッケーかな?」 「ではでは、まだ時間あるんで次の質問いきましょう」

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