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レッツ、質疑応答!【6】

「じゃあ...いっちばん真ん中の...そうそう、今俺と目ぇ合うてる...うん、そう。立ってお名前と質問お願いします」 「こんにちは、ななかと言います」 「こんにちは~」 「なんだかさっきのプロポーズとか、最後の質問とか...ちょっとだけプレッシャーなんですけど......」 「いやいや、あんな航生と慎吾だけがオイシイ展開で終わられるのはまっぴらなんで、ほんと気にしないで」 「...はい。あの、ビデオでもお料理のシーンがあるという事ですし、以前からみっちゃんはよくホームページにお菓子の写真アップしてくれてるんですけど...」 「おおっ、結構前から俺らの事知ってくれてるんだ? ありがとうございま~す」 「えっとぉ、お料理自慢の皆さんが、お互いのパートナーの手作りの料理で一番好きな物を教えてください。あの...エッチな質問じゃなくてごめんなさい」 「えーっ、すっごいイイ質問だよ。だいたい、みんな全然エッチな質問とかしてないからね。全部こっちのナチュラルエロ二人が悪いだけだから」 「うっそ~ん。俺らが天然やったら、みっちゃんと勇輝くんは養殖エロ? あ、俺今のんウマい事言えてない?」 「座布団取られるレベルだわ! 料理の話だったら...今度はそっちからいく?」 「いや、でも俺ほとんど料理せえへんからなぁ......」 「あれ? そうだっけ? でもお前料理できるよな?」 「ああ、うん...一応は。でも、俺より航生くんのがずっと上手やから、東京行ってからはほとんどやってない」 「航生って、ほんと出来た嫁だよなぁ...で、そんな嫁の料理だと何が一番好き?」 「和食はねえ、俺勇輝くんの料理知ってるやん? だから、どうしてもまだまだやなぁと思うてしまうねん。旨いのはもちろん旨いんやけどね。せえから、特に好きってなるとどうしても洋食になんねんけど...うん、あれかな、ふわとろのオムライス! 玉子がまあなんせフワッフワのトロトロやねん。いわゆるタンポポってやつ? パルミジャーノとかたっぷり入れて、玉子だけでもすごいコクあってね。で、中のご飯の味付けが、航生くん手作りのトマトソースと厚切りベーコンでね、これがもう最高!」 「あ、俺らそれ、食ったことないぞ」 「たまには作れよ」 「二人のとこ遊びに行ったら、もうレストランのフルコースみたいな料理が並んでるのに、俺が作る暇なんてあるわけ無いじゃないですか!」 「んじゃ、今度慎吾んとこに飯食いにいくわ」 「......小姑みたいにイチャモンつけないでくださいね」 「航生くん航生くん、あのシーザーサラダと、オニオンスープも作ってな?」 「慎吾さんが食べたい物なら何でも作りますよ」 「うわ、えこひいきだ!」 「俺らにも食わせろよぉ」 「贔屓はして当たり前です! 大切さの度合いが天と地ほど違いますから」 「慎吾、お前地だって」 「え~ん、航生くんに『地』とか言われた~。月とスッポンのスッポン? ひどいひどいぃぃぃ」 「んもう、3人がかりでいじめないでください! さすがにツッコミきれません!」 「チェッ、いいじゃないか、別に......」 「意味わからないいじけ方しない! あ、俺慎吾さんの作った料理で大好きな物ありますよ」 「え? 俺、料理らしい料理作ってへんやろ?」 「アイスクリーム添えてくれた、メープルシロップたっぷりのフレンチトーストですよ。あれね、今まで食べたフレンチトーストで一番旨かった」 「お世辞は...ええよ。ただのフレンチトーストやん」 「ううん、卵液の染み込み具合も砂糖やミルクの割合も、抜群に良かったです。焼き方もすごく綺麗だったし...俺ではあの味は出せないかも」 「そんなん...大袈裟やなぁ...でも、航生くんが好きやって言ってくれるのんなら、また作るよ」 「わ、結局イチャイチャすんじゃん、この天然物。じゃあ次は養殖コンビでいく?」 「充彦の料理かぁ...何でもほんとに旨いんだよなぁ...」 「俺、勇輝の料理で好きな物は即答できるよ」 「あのね、それは俺でもわかるから」 「マジでぇ? んじゃ、せ~ので言ってみる? せ~の...」 「「茶碗蒸し!」」 「ゲッ、ほんとにバレバレじゃん」 「だって、蒸し器出すのが面倒だっつってんのに、しょっちゅう『食べたい、食べたい』って茶碗蒸しおねだりするだろ」 「だってぇ、勇輝の茶碗蒸しとだし巻き玉子はほんとに絶品なんだよぉ...勇輝の食べてから、外で食べても旨いと思えなくなったんだから」 「......もう、あんまり褒めないで、恥ずかしいから。とりあえず東京戻ったら作ってやるし」 「やったー! お客さんの為じゃなくて、俺の為だーっ!」 「子供みたいにはしゃぐなよぉ、まったく。俺が意地悪してるみたいじゃん。あ、俺はアレが好きだわ、トマトソースじゃなくて、クリームソースのロールキャベツ。あとは、マッシュルームのポタージュスープは、初めて食べた時ちょっと感動したかも」 「ホワイトソース系が好み?」 「...あ、言われてみたらそうかも。充彦のベシャメルソースとかすっごい旨いから、カニクリームコロッケとか絶品だし。あ、でもボロネーゼソースも旨いんだよなぁ...デミグラス作る時、ほんと本格的だもんね」 「まあ、寸胴で8時間煮込むとかザラだしな。んじゃ、勇輝が茶碗蒸し作ってくれたら、次は俺がラザニア作ってやるわ。ボロネーゼとベシャメルと、2種類楽しめるだろ?」 「とりあえず、好きな料理ってなったらこんな感じ? まあ、全員がすっごい食いしん坊なんだけは間違いないやんなぁ」 「うん、そこは間違いない。んで、食べるのが好きな人間同士で付き合えるのは幸せだってのも間違いない」 「美味しいモン食べて、おんなじタイミングで『旨い!』って言えるのは、俺らにしてみたら何より大切な事だったかもな」 「勿論体の相性とかも大事だけどね。でも食事ってやっぱり日常だから。日常を一緒に過ごす上では、食の好みは必須だよ」 「という事でななかさん、俺らの好きな食べ物はこんな感じで~す」 「そろそろ時間だな。皆さん、たくさんの質問ありがとうございました。えっと...さっき慎吾からも説明があったように、この後は皆さんそれぞれの場所に分かれて順番に並んでくださいね。遅くなっても、最後の人が終わるまでちゃんと俺ら待ってますんで」 「ではでは、質問コーナーとトークショー、これにて終了で~す。皆さん、本日は優しい拍手と温かい目、本当にありがとうございました。夜の部参加の方は、また後で会いましょうね~」

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