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ドキドキワクワク、夜のクエスチョンタイム

「はい、じゃあ最初の質問ですが...まず誰が引く?」 「年齢順でエエんちゃうのん?」 「んじゃ...俺か。んじゃ、引きま~す。最初はねぇ...はい、えっとぉ『かいり』さんからの質問で...えっと......」 「どした?」 「何黙ってんの? 漢字が読まれへん?」 「いや、別に普通に漢字は読めるんだけど、これはちょっと...俺の口から読み上げにくい質問だなぁ...」 「自分が引いたんだから、責任持って自分で読めよぉ」 「マジかぁ...なんで初っぱなから自分でこういうの引いちゃうかなぁ...はい、じゃあ読みます。『みっちゃんと勇輝くんに質問です。エクスプレスを見ていると、勇輝くんの言葉の端々にみっちゃんはSなんだと感じさせる部分があるんですが、エッチの時など具体的にどんな所がSだと思いますか? また、みっちゃんから見て、エッチの時の勇輝くんの特に可愛い所とかがあったら知りたいです』だそうです」 「ああ、確かに自分が引くにはなかなか恥ずかしい質問だな」 「でも、ほんとみっちゃんてSですもんねっ!」 「お前が力一杯言うな! 色々誤解与えるだろうが。えっと...んで勇輝さん、俺はSですかねぇ?」 「まあ、優しいドSだよね。俺がちょいMなんで別に苦にはならないんだけど」 「いや、俺Sかなぁ...勇輝のリクエストに答えてるだけだと思うんだけど。なんか具体的にある? 別にニップクリップとか鞭使うわけでもないし、蝋燭垂らしてウヒヒッとかも無いだろ?」 「身体的に痛めつけられるとかは、まあ無いよね。俺の体商品なんだから、傷なんて付けられないし」 「アホかっ。仕事関係なく傷は付けたくないわ!」 「でもさ、精神的には完全に屈服させられるよ。特にちょっと機嫌悪い時とか、ほんとマジでしつこいからね」 「その言い方、心外だわ。俺はあくまでも勇輝を楽しませてるつもりなんですけど?」 「勇輝くん、なんか具体的にエピソードとか無いん?」 「具体的にって言ってもなぁ......」 「俺は見たこと無いんやけど、みっちゃんてメッチャ優しいセックスするって人気なんやろ?」 「そう。ハードな内容のビデオってほんと少ないよね」 「まあな...勇輝に比べると、俺はデビューからわりとソフト路線が多かったかも。3Pとか調教系がまったく無いわけでも無いけどね」 「で、勇輝くんに対してはドSなん?」 「Sってわけじゃないってば」 「え~? 結構なもんだよ? 具体的ってなるとまあ...例えばあれだわ。航生の事があった日のエッチとかな。あれはほんとに心がボロッボロになった」 「あ、俺がDVD見損ねた時のヤツやんな?」 「まあ、今日来てくれてる人は何を言ってるかワケわかんないと思うんでちょっと説明するとですね、まだ航生がゲイビモデルだった時にちょっと俺とトラブりまして...んで、あんまり頭に来たんで、家に連れて帰って充彦の前でヤッちゃったんです」 「ゆ、勇輝さん、それだとちょっと...なんか色々言葉が足りないです。あのですね、全然セックスがわかってないくせにすごく偉そうで生意気だった俺に、『ちゃんとしたセックス教える』って...ね?」 「そう。そんでヤッちゃったの、充彦と二人がかりで。まあ、恋人の目の前で...浮気...みたいな?」 「ああ、それで激怒したみっちゃんから、きっついお仕置きされたん?」 「だからぁ、あれは仕事の延長だと思ってたから、別に怒ってないってば」 「いやいやいやいや。先に航生が疲れてリビングで寝てんのにさ、わざとその航生の真横でエッチしだしたんだから! あり得ないだろ? ベッド行こうっつってんのに、いつもより激しいくらいガンガン突き上げてくるから、声も我慢できないしさあ...しまいには寝てる航生の顔に向かって、M字開脚状態で見せつけだすし」 「あれは、まず勇輝が俺に対して『このままじゃ申し訳ない』って気持ちでいるのビンビンに感じたから、とりあえずお仕置きしとかないとお前の気が済まないだろうと思ったのが一つ」 「もう一つは?」 「......俺への牽制ですよね。勇輝さんのあられもない姿見せつけて、『未熟なお前じゃ、こんな顔させられないだろ』って」 「まあね。憧れるのは勝手だけど、勇輝は俺のもんだし...」 「だからってさ、その直前まで俺がガンガンに攻めてた相手の目の前で、泣いて意識飛ぶほどしなくても良くない? それもさ、すっごい満足そうに笑いながらだよ?」 「......コワッ。俺、そんなんされたら泣いてまうわ...」 「だから泣いたってば!」 「勇輝は気持ち良すぎて泣いたんだろ? 後ろからは俺、前からは航生に同時に攻められて」 「んもう、わかる? この考え方とか発言自体が、俺からしたら超ドSなんだってば!」 「んで勇輝くんは、そんなみっちゃんを嫌やとは......」 「ま、思ってないんだけどね」 「うわぁ、勇輝くんこそドMやんかぁ」 「......ま、否定はしない。つかね、俺に対してガツガツしたり意地悪したりする時ってのは、結局頭の中から体まで全部が俺の事しか考えてないって事じゃない? それって最高のエクスタシーでしょ」 「あ、それはちょっとわかる。航生くんがガーッて怖いくらいの顔で俺抱いてる時、『ああ、航生くんて俺のモンや』って最高に幸せやもん」 「ちょ、ちょっと慎吾さん、俺らの話はいいからっ! みっちゃん! ほら、質問の続きいきましょう、続き。エッチの時の勇輝さんの可愛い所ってありますか?」 「あるよ、ある。いつも可愛いトコだらけだけどさぁ...まあ一番可愛いと思うトコは、お前も見てるって」 「......わかったような気がします、思い出しました」 「えっ? 航生くんから見ても可愛くて堪らんみたいな勇輝くん?」 「あ、いや...慎吾さんも同じようなタイプなんで...俺もそんな慎吾さん見たら可愛いくて仕方ないですし」 「何、何? みっちゃん、勇輝くんがエッチで可愛いトコってどこ?」 「勇輝ってね、すっごい快感に弱い人なわけよ。ガンガン攻めてるうちに、もう頭ん中も体の中も、ドロッドロに溶けてワケがわかんなくなるのね。そしたらさ、もっともっと感じたくて気持ち良くなりたくて、なんでも言う事聞くの。お願いしてみ?って言ったら、目とかウルウルさせながら『もっといっぱいして』とか『壊れるくらい奥まで来て』とか、必死で甘えてくるんだよ。もうさ、この甘えっぷりがほんとに可愛くて......」 「んで、もっと意地悪するんですもんね?」 「......可愛い子の事は、やっぱ苛めたくなるじゃない? 幸せそうな顔でポロポロ泣かれたら、そりゃあもっとそんな涙も見たくなるでしょ」 「やっぱりみっちゃんて...ドSやん。てか、航生くんもこれ、わかるって事!?」 「はあ、まあ...慎吾さん、焦らしたら焦らしただけいやらしく可愛くなるから、つい...たまにやり過ぎて泣かせちゃいますけど」 「航生も隠れSなんだな......」 「ほんまや...ああ、でも俺もMやから問題ナッシング!」 「そういう話かよぉ...とりあえず、かいりさんの質問の答えとしてはこんな感じ?」 「具体的な話出したせいで、なんか引かれてんじゃないかと思うと怖いんだけど」 「ま、精神的ドSとドMのカップルなんで、この二人は幸せやっていう事で...そしたら次、勇輝くん引いてくださ~い」

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