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ドキドキワクワク、夜のクエスチョンタイム【4】

「じゃあ引きますね。えっと...はい、これにします。あ、『勇輝くんの事が大好きで仕方ないみっちゃんの事が大好き!』な方だそうですよ。ではそのみっちゃんファンの『あずき』さんからの質問です。『感じるという意味ではなく、パートナーから触られて嬉しくなったり気持ち良くなる場所はありますか?』という質問なんですが」 「俺ね、俺は全部! 航生くんに触られたらどこでも全部気持ちいい!」 「だ~か~ら~、そういう意味じゃないって書いてくれてんだろうよ」 「う~~~ん...でもな、俺ほんまに航生くんに触られるんならどこでも嬉しいし、幸せやし、めっちゃ気持ちエエねんで? チンチン勃つとか勃てへんとか関係なく」 「ああ、だったら一応趣旨には合ってる...のか? んでもやっぱさすがに漠然としすぎだろ。特にここをこうされるのが好き!とか無いの?」 「そうやなぁ...それやったら頭ナデナデかな。ギュッて抱き締められて、頭ナデナデしてもうたら、なんかめっちゃ眠たあになってくるん、気持ちが落ち着き過ぎて」 「お前さぁ、ほんとメチャクチャ航生に甘えてんのな...聞いてる方が恥ずかしくなるわ」 「えっとぉ、それはたぶんこの会場のみんな『お前が言うな!』と思ってんで」 「お前ほどじゃないわ。で、その航生は? どっか触られたら嬉しいとこある?」 「......チンチン?」 「うわぁ、航生が壊れたっ!」 「し、失礼な! 俺だってたまにはボケる事も...」 「いや、お前の場合はボケに聞こえないから」 「なんか、航生もだいぶ慎吾くんに毒されてんなあ」 「俺が壊れたとしたら、それは慎吾さんのせいじゃなくて、寧ろあなた達のせいですっ!」 「はいはい、俺らが悪うございました~。もういいから早くちゃんとした答え言えよ」 「俺は...内腿ですね」 「だから、エッチな意味は抜きで......」 「いやいや、これはボケじゃないんですってば。あのね、慎吾さんて少し酔っぱらって眠くなってくると、俺の内腿をトロンとした顔でサワサワしだすんですよ。全然イヤらしい手付きとかそんなんじゃなくて、あれ、なんなんだろうなぁ...たぶん、俺に眠たいアピールをしてるんだと思うんですけど」 「それされると嬉しい?」 「すごく! ちょっと擽ったいんですけど、無防備に甘えてくれて、触る事で俺に眠いってのが伝わるって思ってくれてるのがすごく嬉しいです。それに眠いのと酔ってるのもあって、慎吾さんの手のひらがイイ感じにポカポカしてるのが気持ち良くて」 「ラブラブだなぁ、おい。でも、相手に対してどれだけ無防備になれるかってのは、結構大事かもしんないねぇ」 「じゃあ、そんな勇輝は? 俺に触られると嬉しいとことかってある?」 「うわ、俺の番になってみると難しいなぁ...『全部!』って言いたい気持ちがわかるかも」 「それ、アカンねやろ? はいっ、なんか具体的に言うて」 「だってさぁ...航生は慎吾の事『酔うと距離感がおかしい』とか言うけど、俺ら二人揃って素面でも普通に距離感おかしいから......」 「確かに...朝飯食うのにみっちゃんが勇輝さんを膝に乗せてるの見た事ありますしね」 「うっそぉ! そんなん、俺らでもしてへんで!」 「だからちゃんと『俺らの距離感はおかしい』って言ってんじゃん」 「俺らより、よっぽどバカップルやん」 「それを否定した事ないもん。でも、ずっとくっついてたいんだから仕方ないだろ?」 「開き直りよった...」 「で、勇輝さんが触られて嬉しくなるのは?」 「......あ、んじゃあれだ、あれがすっごい幸せ感じる。風呂から出てきてさ、ちょっと髪の拭き方が雑だったりすると、俺をソファーに座らせて後ろから充彦が丁寧にタオルで頭拭き直してくれんの。それがマッサージされてるみたいに力の具合が絶妙でね、ほんとすっごい気持ち良くなる」 「みっちゃんて、マッサージまでできんの?」 「ちゃんとマッサージになってるかはわかんないけど、勇輝の気持ちイイ場所と力加減は把握してるかな。仕事終わりに肩とか腰とかも揉み解す事もあるし」 「仕事終わりのマッサージは、そのまま別のトコまで揉みだす事があるから要注意だけどな」 「うわ、凝りを解すどころかコリコリにさせるとか...マッサージの意味が違うやん」 「充彦は? なんかある?」 「なんだろうなぁ...基本勇輝に触られるイコール下半身直撃だからなぁ......」 「えっと...なんか勇輝さんがエロの権化なら、みっちゃんはエロの塊っていうか、いちいち発言がエロのみですよね?」 「失礼だな、お前。勇輝ほどじゃないっての」 「いや、どっちもどっちですから」 「エロ抜きに勇輝は語れない」 「たまには語ってください!」 「え~!? すっげえ難しいんですけどぉ」 「充彦、ぼちぼち俺に失礼だから」 「フフッ、悪い悪い。勇輝に触られて幸せだったり気持ちイイって思うのは、その髪の毛拭き終わった時に『ありがと』って言いながら俺の手握って頬っぺたでスリスリしてくるとこ」 「へっ? 俺、そんな事してる?」 「これこれ。本人が無意識に思わずやってるってとこが最高にいいんだよ。言葉では普通にお礼言いながら、もっと俺の手に触ってたい、触られてたいってのが行動に出てるからさぁ...もうほんと、『俺って愛されてんなぁ』って改めて幸せになる」 「......で、その後は?」 「勿論お姫様抱っこでベッドに直行!」 「結局エロや~ん」 「だからぁ、何やってもイヤらしい勇輝が悪いんだってばあ」 「『あずき』さん、なんかごめんなぁ。結局俺ら、触ったり触られたりしたら、幸せになるんと同時にエッチな気分になってまうみたいやわ」 「特にみっちゃんは酷すぎますね」 「酷いんじゃないの! 勇輝が好き過ぎて、勇輝がエロ過ぎるの!」 「はいはい、そんなエロの塊さん、次の質問引いてくださ~い」

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