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ドキドキワクワク、夜のクエスチョンタイム【5】
「おっとこれは...まだお付き合い歴の短い航生んとこよりは、どっちかっていうとうちに対しての質問て感じ? ああ...勇輝ファンの人だわ、なるほどなるほど...じゃあ『ひかり』さんからの質問です。『今までにどんなプレイをしてきましたか?』」
「た、確かに俺ら向けじゃない質問...ですね」
「ちなみに、これまで『これはちょっとノーマルとは違うかも』ってセックスしたことはある?」
「な、無いですよっ!」
「いやいや、とりあえず玄関で靴も脱がんとしたのは普通ちゃうやろ」
「あれはちょっと気持ちが...えっと...色んな意味で興奮が抑えられなかっただけだから...プ、プレイってわけじゃ......」
「あと、入れるまではいってないけど、飲みに行った帰りにどうしても我慢できへんようになって、公園のトイレで航生くんのんしゃぶりながらシコッたことはある」
「うわぁ、慎吾さん! それは言っちゃダメなヤツですから!」
「だからぁ...まだ2ヶ月とかだよな、お前ら」
「すでに行き着くとこまで行き着いてる感じ?」
「なんかなぁ、航生の照れくさそうなとことかワタワタしてんのとか、だんだん演技に見えてきたわ。そのうち余裕で青姦とかしそうだよな~」
「俺らでもしたこと無いのにね」
「それはただ単に、あなた達だと目立ちすぎるからでしょ!」
「公園のトイレはあるけどね~。あ、良い子はマネしちゃダメだぞ、テヘッ」
「テヘッじゃないしっ! ていうか、青姦なんてしませんよ! 慎吾さんの体、傷つけちゃいそうじゃないですか......」
「木の幹にしがみつかせて、慎吾の好きな立ちバックでオッケーだろ」
「声抑えながらガツガツとか、普段と違う興奮が味わえるかもよ?」
「普段でも十分過ぎるくらい興奮してるんで結構ですっ! 俺、やっぱりいっぱい時間かけて愛して、愛してもらって、そんで幸せな気分になりたいんで、そんな慌ただしいセックスはしたくないです」
「どうよ、エロ担当の慎吾くん。お前とかだとさ、ちょっと刺激足りないんじゃないの?」
「まあ...刺激欲しいとかってわけちゃうけど、正直気持ちの中でモヤッとしてる部分が無いわけやないねん。でも、ベッドの上で『もうエエから!』ってくらいずっと触られて舐められてしてたら、そのモヤッとしてたもんも結局消えてまうかな」
「モ、モヤッとしてるんですか!? ごめんなさいっ! 俺、どこが悪いですか? 直せるトコあったら努力しますから、ちゃんと話しましょう!」
「いや、ああ...気にせんとって。言葉にできるくらいハッキリしてるもんでもないし、何にモヤッとしてんのか、自分でもわかれへんねん。ただ、少なくとも今の航生くんとのセックスに刺激足りなくて不満があるとかって事ちゃうし」
「じゃあ、ちゃんとそのモヤモヤの理由がわかったら話してくださいね?」
「わかってるって。ちゃんと話して解決していかな...な? まだまだ俺らはプレイに走るよりは愛を深めてる最中だって事で...本命に改めて聞きましょか?」
「本命って俺らか?」
「他に誰がいてんねん。あ、俺一回聞いてみたい事あってん。何で聞いたんかな...ネットに上がってたから、たぶん何かのインタビューの答えなんやろうと思うんやけど、次の日に勇輝くんの撮影がある夜は、その撮影のシチュエーションでエッチする事が多いってほんま?」
「あれ、どっかでそんなの答えたのかなぁ...まあ、言っててもおかしくはないか。それ、ホントホント。複数プレイとかナンパもどきとか凌辱物の時はやんないけど...ね?」
「そうね。それ以外は結構シチュエーションプレイもコスプレ風の事もやってるかな。本来勇輝がやる役を俺がやって、女優さんの役が勇輝なんだけど」
「勇輝くんて、いろんなキャラクター演じるタイプの男優なんやろ? そしたらプレイとかも......」
「色々だよね。ソープランドごっこする為にエアマットとスケベ椅子とプロ仕様のローション揃えてみたり」
「スケベ椅子まで!?」
「あの時は、勇輝がマジで『本番OKの泡姫』になりきってたからヤバかったぁ...俺、なんもできないまんまでイカされそうになったもん。オッパイ無いからパイズリはできないけど、素股は女性にされるよりたぶん気持ちイイよ」
「道具から入んねや?」
「まあ、手に入る物は買っちゃうかなぁ。俺の場合、仕事の時の『役に入り込む』為の準備でもあるし』
「白衣とか聴診器も買ったよな」
「あと、あれ...学校の先生が使うような指し棒とかね」
「あくまでも仕事の為なん? そしたらさ、仕事の為と思ってやってみて一番ハマったプレイとかシチュエーションとかってあった?」
「俺はねぇ、充彦の言ってたソープごっこはちょっとハマったかなぁ。充彦はお客さんの設定だからさ、最初のうちは俺に指一本触れられないわけよ。ひたすら俺が充彦を感じさせる為に尽くして尽くして...ってしてるうちに、もう俺も体熱くなって仕方ない状態になってさぁ。二人ともローションまみれになりながら、俺夢中で腰ふってたもん」
「尽くしてるうちに...興奮するんですか? でもそれって一方的にでしょ? お互いに触れ合うとかじゃなくて」
「航生はわかんないかもしんないけど、たぶん慎吾はわかるよ。だから航生の舐めながら、自分で扱くとかすんじゃん。な?」
「ああ、うん...俺も結構『ご奉仕』すんのん好きなんやと思う。前はこんなん無かってんけどなぁ...自分が気持ちようなるんより、航生くんを気持ちよくしてあげたいって思いが強なってるんかも」
「ダメですよ! 俺らは二人で気持ちよくならないと...」
「お前にもそのうちわかるって。奉仕したいって思いの人間には、黙って奉仕させてやった方が興奮が高まる事もあるんだってば」
「でも...俺は別に慎吾さんに奉仕されたいわけじゃないし...それに喜ぶようなSじゃないし...」
「まあまあ、今はわかんなくて大丈夫だってば。これからお互いの心の奥の奥にある物を少しずつ探っていけばいいんだしさ。で、充彦は特に『コレ!』って残ってるシチュエーションある?」
「あるけど...引くなよ? 俺が自分の中のSっ気と勇輝の中のMっ気に気づいたプレイがあんの」
「ん? そんなん元々だったろ?」
「俺、元々はどっちかって言うと奉仕する立場だったもん。凌辱物の撮影とかあっても特に興奮するわけじゃないし。だから俺のS性は勇輝限定で発動すんの」
「てことは、そのシチュエーションて凌辱チックなん?」
「凌辱っつうか、病み系の監禁物?」
「あったねぇ...あったあった。てか、確かに俺もあの時、半端じゃなく興奮したかも」
「だろ? 担任の先生に思いが募り過ぎて監禁するってシチュエーションだったんだけど、手錠かけてギャグボール咥えさせて、服のまま風呂場に放り込んでさ。先生が相手だから、年上なわけじゃない? だから、言葉遣いだけは敬語なんだよ。でも、痛くない程度に髪掴んで無理矢理顔中舐め回して、きちんとボタンの留めてあるシャツ引きちぎって、嫌がるみたいに暴れる体を押さえ込みながらチンコからケツから弄り倒して強引に快感引き出して。ギャグボールの隙間から涎ダラダラ垂らしながら泣きそうになってるのに、それでも勇輝の顔に間違いなく悦んでる色が浮かんでんの見たら、もうシチュエーションも演技も関係無くなった」
「アカン、俺...その話だけで勃ちそう......」
「年下の敬語攻め...だろ?」
「まあ、慎吾くんにしたら日常だもんな?」
「航生、赤い顔して俯いてないで聞いてろよ。ひたすら優しく大切にしたいかもしんないけど、相手のほんとに求めてる物に気づいてやるのも優しさだぞ」
「とりあえず『ひかり』さん。俺と勇輝の話ばっかりになっちゃったけど、プレイとかシチュエーションはこんな感じ。勇輝の仕事も兼ねてるから、衣装も道具もたっぷり使いますよ~」
「ほんまアカン...マジで変なトコがドキドキしてきた。ちょっと次の質問いって! 俺、冷静になる努力してるから!」
「仕方ないなぁ...次は俺の番? じゃ、いきますか」
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