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ドキドキワクワク、夜のクエスチョンタイム【6】
「俺が引いたのは、これですっ! はい、『まひろ』さんからの質問なんですが...おお、これはちょっとエロいけど深いなぁ...。そしたら読みますね。『一番感じるというか、敏感な場所ってどこですか?』という質問です」
「ん? 深い? エロいだけちゃうのん?」
「エロくて深いんじゃん。人間の体ってさ、不思議なもんで...立場が変わると感じる場所も変わらない?」
「ああ、そういう事? なるほどねぇ...そういう意味でなら、まあ確かに深い話かも。俺らでないとわかんない部分もあるしね。でもさ勇輝さん、そういう風に話を持ってっちゃう? 航生んトコと違って、うちはまだ公にはしてませんけど?」
「いやぁ、悪いね...でも、この質問にきちんと回答しようと思ったら、やっぱり避けては通れない話だろ?」
「しゃあないなぁ......えっとね、航生と慎吾くんトコはカメラの前でも『7:3の割合でタチとネコ入れ替わってる』って言ってたからみんなコイツらがリバップルなのは知ってると思うんですけど、実はうちもでして......」
「おおーっ、驚かれてる驚かれてる」
「そらそうやろ。俺らも初めて聞いた時はビックリしたもん。この馬鹿デカい、超絶テクニシャンのお兄さんがニャンコちゃんとかさ。まあ、俺の場合は昔の勇輝くん知ってたから、最初のうちは勇輝くんがほぼネコやってのにも驚いたんやけどね」
「まあねぇ。今日ここまでの話でも、100%俺がネコ側の時の話になってたし。でも、回数はほんとに少ないんだけど、一応俺らもリバップルだって事知っといてもらいたかったんですよ」
「いきなりここで軽いカミングアウトしたってのは...あれだろ? タチの時とネコの時とでは、感じる場所が違うって話がしたかった?」
「そうそう。慎吾とか、そういうの無い?」
「......ああ、あるっちゃあるかなぁ。ネコの時って、普段はなんてことない場所でも異様にビクビク体震えたり?」
「俺、今はタチが多いからこそ、ネコの時はあちこちやたら感じるのって実感しますよ。ゲイビでネコだった時はただ気持ち悪いだけだったんですけどね」
「俺もだな...俺なんて勇輝以外には抱かれてないわけじゃない? まあ、若気の至りは除いてね。タチっつうか抱く立場の時はさ、触られて感じるってより、『視覚』と『聴覚』に興奮するってのかな...相手が自分の腕の中で体捩って息荒くしてるのを実感して、それで初めて昂ってくる感じなんだよ。ところが抱かれてると、勇輝の指の動きどころか髪がフワッてかかるだけでもゾクゾクする」
「あれ、不思議だよね...相手から与えられる快感全部を、それがほんの微かな物でも逃がしたくないって神経が張り詰めてるもん。という話を踏まえて、敏感なトコはどこですか?」
「えっ、俺からいくん? 俺はまあ、相変わらず『全部!』って答えると思われてるやろうけど...実際全部なんやけどね、特別ココ!って言うなら内腿。脚の付け根って言う方がエエんかなぁ。チンチン触ってもないのに、付け根んトコにチュッてキスされるだけでヌルヌル出てくる」
「慎吾さん、ちょっと露骨すぎますって...」
「せえけど、航生くんも知ってるやん? わかってるからしつこいくらいに舐めてくるし、噛んで吸ってってするやろ?」
「そ、それはそうなんですけど......」
「航生は? 昔は快感なんてちっとも得られなかったわけじゃない? 慎吾とのセックスで『こんなとこで感じるなんて』って驚いたとことかある?」
「あの...俺は...指...ですかね。口に含まれて根元から指先まで丁寧に舌を這わされると、なんかもう...ちょっとわけがわからなくなってきます」
「それな! 俺もわかるわぁ、指フェラ。ビデオの撮影の時なんか女の子にやってもらったこともあるし、普通に俺が抱く時に勇輝の口に指突っ込む事もあるんだけど、やらせてる指フェラと愛撫としての指フェラって全然違うんだよな!」
「そうなんです。俺もビデオのタチ役の時に相手に舐めさせた事はあったんですけど、それとはまったく別物というか...指とアソコが完全にリンクしてるみたいな気分になるんですよ」
「確かに航生くん、舐めて欲しそうに俺に向かって指伸ばしてくるよね? んで、すぐに暴発寸前のピンピンになる」
「充彦って指? あれ、俺の想像と違ってたかも...脇腹じゃないの?」
「脇腹も確かに弱いなぁ。普段擽ったいなんて思う場所ですらないのに、勇輝にゆっくり撫でられたら、それだけで腰ビクビクしちゃうもんね」
「バックの時、腰掴んだだけでイキそうになった事もあったよ」
「......黙ってろ。それは黒歴史だ。そういう勇輝は? あのね、ここでちょっとカミングアウトさせられたついでだから言うけど、コイツはほんとにどこもかしこも性感帯みたいな体なんだよ」
「あれ? ほんまに? 俺とした時は、感じるトコとそうでもないトコ、結構わかりやすかったで?」
「みっちゃんが開発しただけなんじゃないんですか?」
「んなことないって! 初めての時から、どこ触っても舐めてもビックリするくらい感じまくってて、あんまり敏感だから『演技でもしてんのか?』って疑ったくらいだもん!」
「うわ、充彦ってば俺の事疑ってたの?」
「いや、それは...あの......ごめん。でもさ、まさかあそこまで感じやすいとか思わないじゃん」
「だ~か~ら~...あの時にも言ったと思うんだけどなぁ...『こんなに感じた事無い』って。ほんとに、充彦に触られる場所がどこもかしこも気持ち良すぎて、俺おかしくなったんじゃないのかって怖くなったんだから」
「勇輝くん、乳首と耳はあんまり感じへんかったよ」
「嘘っ!? 今は耳舐めながら乳首真っ赤になるくらいまで摘まんで捻ってってしてたら、触らなくてもヌルヌル溢れてくるよ」
「だ、だからちょっと露骨過ぎるから......」
「実際勇輝はどうなの? ここは特に敏感て自分で思う場所ある?」
「んもう...そこまで言われたら『全部』って言うしか無くない? まあ充彦と付き合うようになって『こんな場所まで性感帯になるのか!?』って自分でも驚いたのは、頭皮かなぁ...」
「は? 頭皮?」
「そうそう。さっき出た話にも繋がるんだけど、俺が風呂から上がったら充彦が髪の毛拭いてくれるって言ったじゃん? 拭きながら、頭を丁寧にマッサージしてくれんのね。そしたらその指の動きにどんどん体温上がってきてさ、体の奥からムズムズが沸き上がってくるんだよ」
「えっとですね、これもさっきの話からの続きになるんですけど...みっちゃんの好きな仕草で『マッサージ後にありがとうって言いながら手を取って頬っぺたスリスリしてくる』って言ってたじゃないですか? それってもしかして...確信犯?」
「それ、自覚はマジで無いよ。でもほんとにそれをやってるなら...絶対その先を期待しての行動だと思う。充彦が欲しくて欲しくて仕方なくなってるもん」
「なんだよぉ。俺はまんまと嵌められてんじゃん!」
「いいんじゃないの? その後は充彦がまんまと嵌めてんだから」
「誰がそう上手い事言えと......」
「ということで『まひろ』さん、一番敏感なトコって質問になるとちょっと難しいんだけど、俺らの性感帯とかってこんな感じで~す」
「小さな爆弾発言込みだったな」
「じゃあ、次は...慎吾よろしく!」
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