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ドキドキワクワク、夜のクエスチョンタイム【9】

「じゃ、読みま~す。『今までにした、一番キュンとしたキスってどんなキスでしたか?』だそうです。これはね...『パンプキン』さんから」 「キュンとしたキス? あ、これはなんか難しいぞ...基本充彦とするキスはいつでもキュンキュンしてるしなぁ」 「いつでも!? せえけど、もう付き合うて3年くらいなんやろ?」 「2ヶ月だろうが3年だろうが、好きで好きで仕方ない人とするキスはいつでもキュンとするもんなんだってば」 「......なんかさあ、それ聞いて...ちょっと安心した」 「そう? なんで?」 「俺もね、航生くんとチューするたんびにキュンてすんねん。でも、今まで一人の人とちゃんと付き合うた事無いからさ...ずっと一緒におったら、好きって気持ちは変われへんにしても、そのうち一緒におんのが当たり前になっていくんかと思ってた。空気みたいになんのかなぁって。それって仕方ないんやろうなぁって考えながらも、そんなんてちょっと寂しいよなぁとも思うし......」 「でも、俺と勇輝もある意味空気だよ?」 「そうね。そばにいるのは当たり前だから、そういう意味では空気」 「俺達がずっと一緒にいるのは当然で必然だからね。だけどその必然はさ、出逢って、好きになって告白して、それを受け入れてもらって...色んな奇跡の積み重ねがあっての必然なんだよ。だから、毎日どこにいるのかもわかんない神様みたいなモンに感謝すんの...勇輝と会わせてくれてありがとう、俺を選ばせてくれてありがとう、一緒に歩かせてくれてありがとうって。そしたら、毎日毎日触れるたびに嬉しくなるし、キスするたびにキュンキュンくるから」 「大丈夫。お前が怖がらなくても、航生はきっとずっとお前にキュンキュンし続けてくれるって」 「慎吾さん、俺らも3年後も10年後も...こんな風にバカみたいに相手を『好き』って堂々と言える仲でいられるように、ちゃんと感謝して、思い合って、努力していきましょう...ね?」 「航生、お前すんごいイイ事言いながら、また俺らに向かって軽く毒吐いてんじゃないか」 「はいはい、小さい事は気にしない気にしない。あ...勇輝さんとおんなじで、みっちゃんも『毎日キュンキュン』ですか?」 「いや、やっぱり初めてのキスじゃないの? ああ...違うな。初めての時はキュンじゃなくて、心臓バクバクだわ...半ば無理矢理だったし」 「......え?」 「二人で酒飲んでたら好きって気持ちが抑えられなくなって、居酒屋の個室でいきなり押し倒してキスしちゃったからなぁ...あははっ」 「あははって......」 「俺にとっては、勇輝と初めてセックスした時のキスだな、一番キュンときたの。ビデオ出てる時の勇輝と全然違って、なんか妙にウブウブで少し怯えてるみたいに体震わせててさぁ。あれには胸もチンコもキュンキュンきた」 「なんか『キュン』のイメージが違う!」 「んじゃ、お前らは?」 「俺、やっぱ初めての時...やなあ」 「俺もですね」 「初めてっていつだっけ? 撮影の時?」 「いや、顔合わせの日やったから、撮影の...二日前?」 「...ですね。顔合わせして、打ち合わせと簡単な本の読み合わせして...そのまま二人で飯食いに行った帰り...です」 「どこだったの? つか、どっちから誘ったんだよ?」 「そら、慎吾くんだろ。酔った勢いとかじゃないの?」 「いや...すいません、俺です」 「......はぁ!?」 「ちょっと酔うてたんもあって、俺から強引に手は繋いでもうててん。んで、俺のマンションのすぐ近くまで送ってくれて、もうぼちぼち着くって時に......」 「なんだか、繋いでた手が熱くて柔らかくて、すごく気持ち良くてでもなんか切なくなっちゃって...そしたら、どうしてもその手を離したくないって思ってきちゃって...思わずそのまま腕引っ張って抱き締めちゃいました」 「それでいきなりマンションの前でブチューって?」 「ううん。俺の腕引っ張る力も抱き締める力もメッチャ強いし、そこまではいきなり強引に進めといてさ...唇にはチュッて掠めるくらいしかキスしてけえへんかってん。でも、それにキュンてした...だってね、唇震えてんねんもん。AVとか出てて、その前にはゲイビにも出てて、キスごときで何をビビってんねんて思いながら、飯食いながら喋ってる時の真面目さとか一生懸命さそのまんまやなぁとも思って。そのチビッ子みたいなキスにメッチャときめいてん。んで、結局そのまま俺の部屋に無理矢理連れ込んでもうた」 「もう次の日には、慎吾さんの部屋に転がりこんでましたもんね」 「んで俺らもまんまと騙されてたんだよな...さんざん『ぼっちキャラ』演じて俺らに弄られてたくせに、もうその時には慎吾くんの部屋で同棲してたんだから」 「すいません...」 「ま、今が幸せならそれでいいんじゃないの?」 「まあね。じゃあ、俺は毎日のキス、充彦は初めての夜のキス、慎吾と航生は二人にとってのファーストキスがキュンとしたキスって事でオッケーかな?」 「俺と勇輝のそんなキュンキュンのキスは今度のDVDに入ってるんで、それを楽しみにしといてくださいね。かなりリアルに当時を再現してますので」 「うわ、ここで宣伝ぶっこんできますか!?」 「俺と航生くんのチューも、もうじき出るビデオに結構初々しい感じで入ってるんで、またそれも楽しみにしてくださいね~」 「お前らも宣伝してんじゃないか! んじゃ、これで最後の質問も終わりかな?」 「じゃあ、そろそろこのコーナーも終わりにしたいと思います。ちょっと露骨な話が多かったんですけど、みんな疲れてないですか?」 「これから俺ら着替えで抜けますんで、しばらく食べたり飲んだりしながら寛いでてくださいね」 「では、一旦休憩に入りま~す。皆さん、ご協力ありがとうございました!」

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