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大阪LOVERS【8】

勇輝は少し膝を開き、背中をピンと伸ばしながら俺のペニスに丹念に舌を這わせる。 手を添え、少し先端の角度を合わせてからそれを口に含むと、チラリと窺うように俺の方を上目で見てきた。 これで合っているかと確認するかのようなその表情に『何を今更』と吹き出しそうになりながらも、そっと頭に手を置いてやる。 勇輝はなぜだか俺の手が好きらしい。 俺からすれば、ただ大きいだけの色気も何も無い手だと思うが、この大きさにこそひどく安心するんだそうだ。 だから勇輝の好きなこの手で頭を優しく撫でてやる。 『上手だ』と褒める為に。 『気持ちがいい』と伝える為に。 それに気を良くしたのか、軽く含まれただけだったはずの先端が強く吸い上げられた。 口に入りきらない幹の根元を握り、飲み込めず伝い流れる唾液を使って滑らかにそこを擦り上げる。 空いた左手は、フワフワと擽るように俺のタマを優しく揉みしだいた。 俺のペニスを愛しそうに頬張りながら、自分の興奮が高まり過ぎたんだろうか...勇輝の腰が小さく揺れている。 スカートで見えないが、無意識に股間を床に擦り付けているのかもしれない。 「何してんの?」 わざと冷たい声色で問い掛ける。 勇輝は慌てて俺の物を口から吐き出し、縋るような目を向けながらフルフルと首を振った。 「何にも...してない......」 「......してない?」 「あっ、違っ...何にもしてません」 「そう? 勝手に気持ちよくなろうとしてるのかと思った。俺の許可無く、そんなことしないよね?」 勇輝の唾液でヌラヌラと光るペニスを、改めて鼻先に突き出す。 「ほら、俺のをもっと気持ちよくしないと...勇輝も気持ちよくなれないよ? 上手くできたらちゃんとご褒美あげる」 威圧するような言葉に竦んだか、それともご褒美の言葉に胸が高鳴ったのか。 勇輝は黙ったまま、俺を潤んだ目で見つめる。 続きを促そうと、俺は口許に笑みを浮かべた。 「ね? 気持ち良くしてよ」 コクンと頷くと、勇輝は再び大きく口を開ける。 ゆっくりと近づいてくるその口に、俺は一気に先端を押し込んだ。 「出すなよ...ほら、このままちゃんとしゃぶって......」 いきなり喉の奥を突かれ、反射的に勇輝が俺の腰に向かって腕を突っ張る。 その手を取り頭の後ろで組ませると、俺は改めて勇輝の口内をゆったりと犯し始めた。 今度は吐き気を催すほどの奥ではなく、せいぜい舌の付け根辺りで止める。 何も勇輝に辛い思いをさせたいわけじゃない。 普段とは違う興奮と快感を与えたいだけだ。 苦しくて気持ちが悪くなるそのギリギリ手前で動きを止め、できるだけ被虐心を煽ってやる。 苦しいけど嬉しい。 恥ずかしいけど気持ちいい。 相反する感情と快感で理性は少しずつ崩れ、そしてそのうちそれは霧散するだろう。 実際、頭の後ろで腕を組ませているだけで、俺は拘束も何もしているわけじゃない。 その頭を押さえ付けることすらしていない。 けれど勇輝はそんな不自然な格好のままで俺のペニスをしっかりと咥え、緩やかな腰の動きに合わせながら必死で頭を振りたくっていた。 ああ、可愛い...愛しい...... 甘やかして甘やかして、ドロドロに溶かしてやりたいと思う。 逆に、泣かせて縋らせて、気持ちも体もすべて支配したいという感情があるのも事実だ。 そして...この綺麗な生き物を、俺という存在で汚してやりたいと思う事も。 普段は決して浮かぶはずのない考えがこうして胸に巣食うのは、俺もこの倒錯した勇輝の姿と空気に飲まれているからなのかもしれない。 「勇輝...ご褒美やるから...ちゃんと受け止めろよ」 いつもなら、まだ十分に我慢できる程度の刺激だ。 けれど精神的な高揚感からか、下腹に溜まった熱が出口を求め始める。 勇輝の口から勢いよくペニスを抜くと、俺は自分の手で竿を大きく激しく扱いた。 少し驚いたような表情を浮かべたものの、俺の意図がわかったらしい。 勇輝は目を閉じ、そのまま大きく口を開いた。 「っく...はぁっ...出...る......」 堪えなくてもいいと思えばこんな物なんだろうか。 せり上がってきた快感は、身体中の熱を集めながら一気に出口を目指す。 自分でもはっきりとわかるくらい先端が膨らみ、そしてそこは驚くほど呆気なく爆ぜた。 射精の瞬間だけ閉じた目をゆっくりと開く。 俺から吐き出された飛沫は、勇輝の口内は勿論、その綺麗に化粧の施された瞼に頬に、そして赤い唇にべったりと飛び散っていた。 口の中の物をゴクンの飲み込むと、勇輝は薄く目を開ける。 「熱...い......」 頬に付いた白い物を指で掬い、その指をペロリと舐める。 「熱い......」 俺をしっかりと見つめ、もう一度そう呟いた勇輝の声はひどく震えていた。

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