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「んん~っ……暇だあ~っ」
「今度閉じ込められる時は充電器持ってこようね」
「うん、あとコーヒーも」
佐伯さんとの久々のお喋りも落ち着き、暇つぶしに弄っていた携帯の充電も切れ、とうとう本格的に暇人になった。佐伯さんはパソコンに向かって仕事中だし。
「佐伯さんそれ何してんの?」
「撮影テープのチェック。これ弥生のなんだけどあいつカメラアングル無視して進めるから、上に出す前に最低限の撮れ高確認しないといけないんだよね」
「弥生くん……」
駄目だ。佐伯さんの口から名前が出ただけで胸がザワザワする。きっとあと数時間後にはここから出ていて、また一歩引いて弥生くんの恋を応援しなきゃいけないんだ。
「……弥生くん、可愛い?」
「んー? まあ万人受けはするだろうね」
「そっか……」
パソコンから目を離さずに返ってくる返事に、何かがズキズキ痛む。
嫉妬。何見てるの?俺と居るのに。弥生くんのことなんか。やめて。見ないで。2人っきりになれたのに。弥生くんなんか。佐伯さん。佐伯さん。
駄目、だめ、俺を見て、
「……千尋?っ……ン……」
「ちゅ、んんっ、ふ、っ……」
佐伯さんの後ろから手を伸ばし、作業中の薄いパソコンをパタンと閉じる。不思議そうに振り返った佐伯さんに唇を落とす。抵抗しないのを確認して、そのまま佐伯さんの膝の上に跨って。
「んっ……、ちゅ、んんっ、」
「ン……ふふ、どうしたの? 発情期?」
「んんっ、あンっ……」
既に硬くなっている自分のソレを佐伯さんのモノにぐりぐりと押し付ければ、目の前の綺麗な顔は楽しそうにクスクス笑いを零す。
「俺とはシたくないって言ってなかったっけ?」
「ンっ、ん、ちがう……」
「んー?」
「本当は、シたい……っ、佐伯さんと、いっぱいシたい、」
早く、早く、早く、
「……可愛いこと言うね。お望み通り、いっぱいシてあげる……」
早く、その腕で、俺を抱いて、
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